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公開番号2025095554
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-26
出願番号2023211631
出願日2023-12-15
発明の名称熱交換器
出願人マレリ株式会社
代理人弁理士法人後藤特許事務所
主分類F28F 3/04 20060101AFI20250619BHJP(熱交換一般)
要約【課題】熱交換器の熱交換性能を向上させる。
【解決手段】熱交換器の第1プレート11の平面部は、第2プレート12に当接する丸型突起部40と、第2プレート12に向かって突出し、第1プレート11の表面に沿って第1流路10Aの長手方向にV字型に設けられ、第2プレート12と間隔を開けて対向するV字型突起部50とを有し、第2プレート12の平面部は、第1プレート11の丸型突起部40に対向する位置に、丸型突起部40に当接する丸型突起部を有する。丸型突起部40及びV字型突起部50とは、第1流路10Aの長手方向に複数配置され、丸型突起部40は、第1プレート11の平面部において、V字型突起部50の第1流路10Aの長手方向に凸形状となる凸部と、第1流路10Aの長手方向に隣接するV字型突起部50の第1流路10Aの長手方向に凸形状となる凸部とを結ぶ仮想線A上に配置される。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
第1流体と第2流体との間で熱交換を行う熱交換器であって、
間隔をあけて平行に設けられる複数の第1プレートと、
隣り合う一対の前記第1プレートの間に間隔をあけて配置され、前記第1プレートと交互に積層されて前記第1流体が流れる第1流路と前記第2流体が流れる第2流路とを交互に形成する第2プレートと、
を備え、
前記第1プレート及び前記第2プレートは、平面部と、前記平面部の周囲から立設する壁部とをそれぞれ有し、
前記第1プレートの前記平面部は、
前記第2プレートに向かって突出し、前記第2プレートに当接する第1突起部と、
前記第2プレートに向かって突出し、前記第1プレートの表面に沿って前記第1流路の長手方向にV字型に設けられ、前記第2プレートと間隔を開けて対向する第1V字型突起部と、を有し、
前記第2プレートの前記平面部は、前記第1プレートの前記第1突起部に対向する位置に、前記第1プレートに向かって突出し、前記第1突起部に当接する第2突起部を有し、
前記第1突起部及び前記第1V字型突起部とは、前記第1流路の長手方向に複数配置され、
前記第1突起部は、前記第1プレートの前記平面部において、前記第1V字型突起部の前記第1流路の長手方向に凸形状となる凸部と、前記第1流路の長手方向に隣接する前記第1V字型突起部の前記第1流路の長手方向に凸形状となる凸部とを結ぶ仮想線上に配置される、
熱交換器。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
請求項1に記載の熱交換器であって、
前記第2プレートの前記平面部は、前記第1プレートに向かって突出し、前記第1流路の長手方向であって、前記第1V字型突起部とは逆向きにV字型に設けられ、前記第1プレートと間隔をあけて対向する第2V字型突起部を有し、
前記第2V字型突起部は、前記第1流路の長手方向に複数配置され、
前記第2突起部及び前記第2V字型突起部の前記第1流路の長手方向に凹形状となる凹部が、前記仮想線上に配置される、
熱交換器。
【請求項3】
請求項2に記載の熱交換器であって、
前記第1突起部は、前記仮想線上で、前記第1V字型突起部の前記凸部と、前記第1流路の長手方向に隣り合う前記第2V字型突起部の前記凸部との間であって、これらの距離が大きい箇所に配置される、
熱交換器。
【請求項4】
請求項2に記載の熱交換器であって、
前記第1プレート及び前記第2プレートは矩形形状であり、前記第1V字型突起部及び前記第2V字型突起部は、複数の前記凸部を有し、前記第1流路の長手方向に沿って設けられる一の前記壁部から当該壁部に対向する他の前記壁部に渡って形成される、
熱交換器。
【請求項5】
請求項4に記載の熱交換器であって、
前記第1プレートの前記平面部おける前記第1V字型突起部の前記凸部と、前記第2プレートの前記平面部における前記第2V字型突起部の前記凸部と、が平面視において重複する、
熱交換器。
【請求項6】
請求項1又は2に記載の熱交換器であって、
前記第2流路には、前記第1プレートと前記第2プレートとの間にインナーフィンが備えられ、
前記第1流体は冷却水であり、前記第2流体は気液二相冷媒である、
熱交換器。
【請求項7】
請求項1又は2に記載の熱交換器であって、
前記第1プレート及び前記第2プレートの上部に、前記第1プレート及び前記第2プレートよりも厚さが大きいサポートプレートが固定され、
前記サポートプレートには、前記第1流路に連通する第1流体入口及び第1流体出口、並びに、前記第2流路に連通する第2流体入口及び第2流体出口が備えられる、
熱交換器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、熱交換器に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、第一伝熱プレートと第二伝熱プレートとが交互に積層されて、それらの間に第1流体が流れる第1流路と第2流体が流れる第2流路とが交互に配置され、これら流路にインナーフィンを備える熱交換器が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6949250号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の熱交換器では、第1流体が流れる第1流路と、第2流体が流れる第2流路とに、流路の空間に波状の突起を多数有するインナーフィンを備える構成である。しかしながら、第1流体と第2流体とを熱交換を行いながら適切に循環させるために、必ずしもインナーフィンを備えることが適切でない場合がある。
【0005】
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、第1流体の流路と第2流体の流路とが交互に形成される熱交換器において、第1流体の流路と第2の流体の流路とにおける熱交換性能を共に向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のある態様によれば、第1流体と第2流体との間で熱交換を行う熱交換器は、間隔をあけて平行に設けられる複数の第1プレートと、隣り合う一対の第1プレートの間に間隔をあけて配置され、第1プレートと交互に積層されて第1流体が流れる第1流路と第2流体が流れる第2流路とを交互に形成する第2プレートと、備え、第1プレート及び第2プレートは、平面部と、平面部の周囲から立設する壁部とをそれぞれ有し、第1プレートの平面部は、第2プレートに向かって突出し、第2プレートに当接する第1突起部と、第2プレートに向かって突出し、第1プレートの表面に沿って第1流路の長手方向にV字型に設けられ、第2プレートと間隔を開けて対向する第1V字型突起部と、を有し、第2プレートの平面部は、第1プレートの第1突起部に対向する位置に、第1プレートに向かって突出し、第1突起部に当接する第2突起部を有し、第1突起部及び第1V字型突起部は、第1流路の長手方向に複数配置され、第1突起部は、第1プレートの平面部において、第1V字型突起部の第1流路の長手方向に凸形状となる凸部と、第1流路の長手方向に隣接する第1V字型突起部の、第1流路の長手方向に凸形状となる凸部とを結ぶ仮想線上に配置される。
【発明の効果】
【0007】
上記態様では、第1流路に第1V字型突起部が起立配置されることで、第1流路を流れる第1流体がこれらを通過する際に、熱交換器の積層方向に縦渦となるような流れが発生し、第1流路内で第1流体が流動する。これにより、第1流体と第2流体との間の熱交換性能を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、本発明の実施形態に係る熱交換器の正面図である。
図2は、熱交換器の平面図である。
図3は、図2におけるIII-III断面図である。
図4は、第1プレート及び第2プレートの説明図である。
図5は、第1プレートの平面図である。
図6は、図5のR部分の拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態に係る熱交換器1について説明する。
【0010】
まず、図1及び図2を参照して、熱交換器1の全体構成について説明する。図1は、本発明の実施形態に係る熱交換器1の正面図であり、図2は、熱交換器1の平面図である。
(【0011】以降は省略されています)

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