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公開番号2025095552
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-26
出願番号2023211627
出願日2023-12-15
発明の名称フィン、熱交換器、及び熱交換器の製造方法
出願人マレリ株式会社
代理人弁理士法人後藤特許事務所
主分類F28F 9/24 20060101AFI20250619BHJP(熱交換一般)
要約【課題】フィンにおける平面壁部の変形を抑制する。
【解決手段】インナーフィン40は、第2流路10Bの幅方向Xに波状に形成され、第2流路10Bを流通する気液二相冷媒の流れ方向Y’に複数設けられる波状部41を備え、波状部41は、幅方向Xに間隔をあけて複数設けられ、第2流路10Bの高さ方向Zに立設する複数の平面壁部42と、幅方向Xに平面壁部42と交互に設けられて隣り合う平面壁部42どうしを連結する折り返し部43と、を有し、流れ方向Y’に隣り合う波状部41における一部の平面壁部42どうしは、幅方向Xにオフセットして設けられ、流れ方向Y’に隣り合い幅方向Xにオフセットしていない平面壁部42どうしは、互いに連結されており、当該平面壁部42に連結される折り返し部43の各々の頂部47の間には、幅方向Xに沿って切断される切断部48が設けられる。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
二つの流体間で熱交換を行う熱交換器にて少なくとも一方の流体の流路に設けられ熱交換を促進するフィンであって、
前記流路の幅方向に波状に形成され、前記流路を流通する流体の流れ方向に複数設けられる波状部を備え、
前記波状部は、
前記幅方向に間隔をあけて複数設けられ、前記流路の高さ方向に立設する複数の平面壁部と、
前記幅方向に前記平面壁部と交互に設けられて隣り合う前記平面壁部どうしを連結する折り返し部と、
を有し、
前記流れ方向に隣り合う前記波状部における一部の前記平面壁部どうしは、前記幅方向にオフセットして設けられ、
前記流れ方向に隣り合い前記幅方向にオフセットしていない前記平面壁部どうしは、互いに連結されており、当該平面壁部に連結される前記折り返し部の各々の頂部の間には、前記幅方向に沿って切断される切断部が設けられる、
フィン。
続きを表示(約 520 文字)【請求項2】
請求項1に記載のフィンであって、
前記折り返し部は、前記高さ方向に前記頂部が突出する円弧状に設けられる、
フィン。
【請求項3】
請求項2に記載のフィンであって、
前記流れ方向に隣り合う前記波状部にて互いに連結されている前記折り返し部を含む、
フィン。
【請求項4】
請求項3に記載のフィンであって、
前記流れ方向にて連結されている前記折り返し部は、前記平面壁部の一方の端部のみに連結されている、
フィン。
【請求項5】
請求項1から4のいずれか一つに記載のフィンを備える熱交換器。
【請求項6】
請求項5に記載の熱交換器を製造する熱交換器の製造方法であって、
前記フィンを積層プレート間に配置する工程と、
前記積層プレートを介して前記フィンを積層方向に圧縮し、円弧状の前記折り返し部が平面状になるように変形させながら前記積層プレート間に前記フィンを保持する工程と、
前記積層プレートに保持されたロウ材を溶融させてロウ付けを行う工程と、
を含む、
熱交換器の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、熱交換を促進するフィン、熱交換器、及び熱交換器の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、矩形波状に曲折されて波状に形成される波部が長手方向に複数設けられ、長手方向にて隣り合う波部どうしが幅方向にオフセットしているオフセットフィン(フィン)が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平10-148493号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載のオフセットフィンでは、立ち上がり面(平面壁部)のオフセット切り起こし位置と立ち下がり面(平面壁部)のオフセット切り起こし位置とが長手方向で異なっている。そのため、波部の頂面が長手方向に連続して形成されるので、波部の剛性が高くなっている。よって、このオフセットフィンでは、熱交換器にオフセットフィンを組み付ける際に厚さ方向に圧縮されて、立ち上がり面及び立ち下がり面が変形するおそれがある。
【0005】
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、フィンにおける平面壁部の変形を抑制することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のある態様によれば、二つの流体間で熱交換を行う熱交換器にて少なくとも一方の流体の流路に設けられ熱交換を促進するフィンは、前記流路の幅方向に波状に形成され、前記流路を流通する流体の流れ方向に複数設けられる波状部を備え、前記波状部は、前記幅方向に間隔をあけて複数設けられ、前記流路の高さ方向に立設する複数の平面壁部と、前記幅方向に前記平面壁部と交互に設けられて隣り合う前記平面壁部どうしを連結する折り返し部と、を有し、前記流れ方向に隣り合う前記波状部における一部の前記平面壁部どうしは、前記幅方向にオフセットして設けられ、前記流れ方向に隣り合い前記幅方向にオフセットしていない前記平面壁部どうしは、互いに連結されており、当該平面壁部に連結される前記折り返し部の各々の頂部の間には、前記幅方向に沿って切断される切断部が設けられる。
【発明の効果】
【0007】
上記態様では、流体の流れ方向に隣り合い流路の幅方向にオフセットしていない平面壁部は、互いに連結されており、当該平面壁部に連結される折り返し部の各々の頂部の間には、幅方向に沿って切断される切断部が設けられる。そのため、流れ方向に連結される平面壁部の剛性は高くなり、切断部が設けられる折り返し部の剛性は低くなる。よって、熱交換器にフィンを組み付ける際には、剛性の低い折り返し部が変形することで、剛性の高い平面壁部の変形を抑制することができる。したがって、フィンにおける平面壁部の変形を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、本発明の実施形態に係る熱交換器の正面図である。
図2は、熱交換器の平面図である。
図3は、図2におけるIII-III断面図である。
図4は、フィンの斜視図である。
図5は、図4における平面図である。
図6は、図5におけるVI-VI断面図である。
図7Aは、熱交換器の製造方法における最初の工程について説明する図である。
図7Bは、熱交換器の製造方法における図7Aに続く工程について説明する図である。
図8は、本発明の実施形態の第1の変形例に係るフィンの平面図である。
図9は、本発明の実施形態の第2の変形例に係るフィンの平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態に係るフィンとしてのインナーフィン40、及びインナーフィン40を備える熱交換器1について説明する。
【0010】
まず、図1及び図2を参照して、熱交換器1の全体構成について説明する。図1は、熱交換器1の正面図であり、図2は、熱交換器1の平面図である。
(【0011】以降は省略されています)

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