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公開番号2025095267
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-26
出願番号2023211165
出願日2023-12-14
発明の名称固形培地、及び植物の栽培方法
出願人株式会社ファームシップ
代理人個人,個人,個人,個人
主分類A01G 24/46 20180101AFI20250619BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】防藻効果が向上した水耕栽培用の固形培地、及び、その固形培地を用いた植物の栽培方法を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明の一つの実施形態に係る固形培地は、水耕栽培用の固形培地であって、培地本体と、培地本体の上面上に配置された不透明フィルムとを備える。培地本体には、上面を窪ませて形成され、植物の種子又は苗が入り込む凹みが設けられている。また、不透明フィルムにおいて、固形培地を上方から見た場合に凹みと重なる位置に貫通孔が設けられており、貫通孔の内縁の少なくとも一部が、凹みの外縁よりも内側に位置している。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
水耕栽培用の固形培地であって、
培地本体と、前記培地本体の上面上に配置された不透明フィルムとを備え、
前記上面を窪ませて形成され、植物の種子又は苗が入り込む凹みが、前記培地本体に設けられており、
前記不透明フィルムにおいて、前記固形培地を上方から見た場合に前記凹みと重なる位置に貫通孔が設けられており、
前記貫通孔の内縁の少なくとも一部が、前記凹みの外縁よりも内側に位置している、固形培地。
続きを表示(約 630 文字)【請求項2】
前記貫通孔の内縁、及び、前記凹みの外縁が円形であり、
前記貫通孔の内縁がなす円の径が、前記凹みの外縁がなす円の径よりも小さい、請求項1に記載の固形培地。
【請求項3】
前記不透明フィルムは、白色層と、前記白色層よりも前記培地本体側に配置されている黒色層と、を含む、請求項1に記載の固形培地。
【請求項4】
前記上面は、黒色の面であり、
前記不透明フィルムは、白色のフィルムである、請求項1に記載の固形培地。
【請求項5】
前記培地本体と前記不透明フィルムとの間に、粘接着剤層をさらに有する、請求項1に記載の固形培地。
【請求項6】
前記粘接着剤層と前記不透明フィルムとの間に、空隙が形成されている、請求項5に記載の固形培地。
【請求項7】
前記培地本体の前記上面上には、前記上面に設けられた前記凹みと同数の前記貫通孔が形成された前記不透明フィルムが配置されている、請求項1に記載の固形培地。
【請求項8】
前記不透明フィルムにおいて前記貫通孔の内縁と隣接する縁部のうちの少なくとも一部が、前記凹みの内周面に接合されて該内周面を覆っている、請求項1に記載の固形培地。
【請求項9】
請求項1乃至8のいずれか一項に記載の固形培地の下部を水又は養液に浸して、水耕栽培方式にて植物を栽培する、植物の栽培方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、水耕栽培用の固形培地、及び、その固形培地を用いた植物の栽培方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
植物を水耕栽培方式にて栽培する場合には、育成床又は発芽床と呼ばれる固形培地を水又は養液に浸すことで、固形培地に担持された植物を発芽又は育成させる(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載された発芽床は、ウレタンスポンジからなる固形培地であり、その上面に播種用の凹みが設けられている。また、上記の発芽床では、植物の根を下方に伸び易くするために、凹みの底部から切り込みが形成され、その切り込みが発芽床の底面まで延びている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-162095号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、固形培地を用いた水耕栽培において、固形培地の表面(特に、固形培地の使用時に上方を向く表面である上面)にアオコ、すなわち藻が繁殖する場合がある。このような藻の繁殖は、栽培品である植物への藻の付着、及び、それに起因する植物の品質低下を招く可能性がある。
【0005】
固形培地の上面での藻の発生を抑制する手段としては、例えば、固形培地(詳しくは、培地本体)の上面を不透明なフィルム等によって覆うことが考えられる。この手段を採用するには、凹み内で発芽した植物の生育を上記のフィルムが妨げないようにフィルムに孔を穿ち、その孔が凹みと重複するようにフィルムを培地本体の上面に貼り付けることになる。このようなフィルム付きの固形培地については、より高い防藻効果が得られるように構成されることが求められる。
【0006】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、従来技術の問題点を解決し、具体的には、防藻効果が向上した水耕栽培用の固形培地を提供することを目的とする。
また、本発明は、上記の固定培地を用いて植物を適切に栽培することが可能な植物の栽培方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するために、本発明の固形培地は、水耕栽培用の固形培地であって、培地本体と、培地本体の上面上に配置された不透明フィルムとを備え、上面を窪ませて形成され、植物の種子又は苗が入り込む凹みが、培地本体に設けられており、不透明フィルムにおいて、固形培地を上方から見た場合に凹みと重なる位置に貫通孔が設けられており、貫通孔の内縁の少なくとも一部が、凹みの外縁よりも内側に位置していることを特徴とする。
上記のように構成された本発明の固形培地を用いれば、水耕栽培において固形培地表面での藻の発生をより効果的に抑制することができる。
【0008】
また、貫通孔の内縁、及び、凹みの外縁が円形であり、貫通孔の内縁がなす円の径が、凹みの外縁がなす円の径よりも小さくてもよい。
上記の構成であれば、貫通孔の内縁が凹みの外縁よりも内側に位置した構成を、容易に実現することができる。
【0009】
また、不透明フィルムは、白色層と、白色層よりも培地本体側に配置されている黒色層と、を含むものでもよい。あるいは、上面は、黒色の面であり、不透明フィルムは、白色のフィルムでもよい。
この場合には、固形培地表面での防藻効果をより向上させることができる。
【0010】
また、本発明の固形培地は、培地本体と不透明フィルムとの間に、粘接着剤層をさらに有してもよい。
上記の構成であれば、培地本体から不透明フィルムが脱離するのを抑えることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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