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公開番号2025094826
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-25
出願番号2023210599
出願日2023-12-13
発明の名称機能性成分を含むミネラル含有組成物
出願人サントリーホールディングス株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類A23L 33/16 20160101AFI20250618BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約【課題】味に影響を与えることなく、水、食品又は飲料に対して健康機能を安定的な付与する。
【解決手段】食品添加用ミネラル含有組成物であって、前記ミネラル含有組成物中に存在する金属ミネラル含有組成物であって、前記ミネラル含有組成物中に存在する金属イオンのうち、カリウムイオンが最も高い含有量で含まれており、そして、前記ミネラル含有組成物が、エリソルビン酸ナトリウム、テアニン、キシリトール、及びフッ素からなる群から選択される1種以上の機能性成分をさらに含むことを特徴とする、ミネラル含有組成物を提供する。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ミネラル含有組成物であって、前記ミネラル含有組成物中に存在する金属イオンのうち、カリウムイオンが最も高い含有量で含まれており、そして、前記ミネラル含有組成物が、エリソルビン酸ナトリウム、テアニン、キシリトール、及びフッ素からなる群から選択される1種以上の成分をさらに含むことを特徴とする、ミネラル含有組成物。
続きを表示(約 790 文字)【請求項2】
前記ミネラル含有組成物が、濃縮液であることを特徴とする、請求項1に記載のミネラル含有組成物。
【請求項3】
前記ミネラル含有組成物のカリウムイオン濃度が、1,000ppm以上である、請求項1に記載のミネラル含有組成物。
【請求項4】
前記ミネラル含有組成物が、塩化物イオン、カルシウムイオン、マグネシウムイオン、ナトリウムイオン、鉄イオン、亜鉛イオン、ケイ素イオン、及び/又は硫酸イオンをさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載のミネラル含有組成物。
【請求項5】
前記ミネラル含有組成物中の塩化物イオンの含有量が、前記カリウムイオン濃度の50%以下であることを特徴とする、請求項1に記載のミネラル含有組成物。
【請求項6】
前記ミネラル含有組成物中のカルシウムイオンの含有量が、前記カリウムイオンの含有量の2.0%以下であることを特徴とする、請求項1に記載のミネラル含有組成物。
【請求項7】
前記ミネラル含有組成物中のマグネシウムイオンの含有量が、前記カリウムイオンの含有量の1.0%以下であることを特徴とする、請求項1に記載のミネラル含有組成物。
【請求項8】
前記ミネラル含有組成物中のナトリウムの含有量が、前記カリウムイオンの含有量の5~45%であることを特徴とする、請求項1に記載のミネラル含有組成物。
【請求項9】
前記ミネラル含有組成物のエリソルビン酸ナトリウム濃度が、2,000~200,000ppmである、請求項1に記載のミネラル含有組成物。
【請求項10】
前記ミネラル含有組成物のテアニン濃度が、2,000~200,000ppmである、請求項1に記載のミネラル含有組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、味に影響を与えることなく、健康機能の安定的な付与が可能なミネラル含有組成物、及び当該ミネラル含有組成物を含む水、食品又は飲料に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
近年、健康志向や美味志向を背景として、安全で美味しい水を求める社会的関心が高まっており、ペットボトルなどの容器に入ったミネラルウォーターが、世界中で多く飲まれている。しかしながら、ペットボトル等のプラスチック容器のごみは、深刻な環境問題となっており、容器詰めのミネラルウォーターに代わり、家庭などで手軽に提供できるミネラル水の開発が求められている。
【0003】
また、生体の生理作用に必要な微量元素であるミネラル成分を補給することを目的として、浄水などに高濃度のミネラルを添加した飲用水なども開発されている。例えば、特許文献1には、高マグネシウム含有量濃縮液を浄水と混合することにより、高濃度のマグネシウムを含有する飲用水を製造することが開示されている。特許文献2には、海洋深層水由来の水に、マグネシウム及びカルシウムからなるミネラル成分を添加して飲料を製造することが開示されている。しかしながら、二価の金属イオンは苦みやえぐみなどの雑味をもたらすことが知られており、これらのミネラルを高濃度で含有する水、食品又は飲料は、摂取しにくいという欠点があった。
【0004】
さらに、特許文献3には、麦飯石、天寿石、トルマリン等の天然鉱石を水に浸漬することによりミネラル成分を溶出させることを特徴とするミネラル水の製造方法が開示されているが、当該方法は、得られたミネラル水中に、過剰摂取すると有害であるとされるバナジウム等の所望されない成分が含まれることやミネラルの抽出効率が高くないといった欠点を有する。また、特許文献4には、鶏糞炭を水で加熱抽出することによるミネラル水の製造方法が開示されているが、鶏糞炭は食品用途の原料としては適切でない。
特許文献5には、竹炭を煮沸抽出することによるミネラルウォーターの製造方法が開示されており、また、特許文献6には、木炭を煮沸抽出することによるアルカリ水の製造方法が開示されている。しかしながら、これらの先行技術に開示される方法では、ミネラル成分を効率的に抽出して、所望のミネラル成分のみを含むミネラルウォーターを得ることができなかった。
【0005】
これに対して、本発明者らは、特許文献7に開示されるとおり、水、食品又は飲料などに添加することにより、その風味や機能を改善することができるミネラル濃縮液組成物の開発に成功した。
【0006】
これまでに、多様な機能性成分を水や飲料などに添加して、健康機能を付加する試みが行われているが、世の中の殆どの飲料は、酸性~中性であるところ、特許文献7において開示されるミネラル濃縮液組成物は、弱アルカリ性であり、かつ高濃度のミネラル成分を含むという特殊な性質や組成を有することから、水中で溶解することが知られている成分であったとしても、ミネラル濃縮液組成物において溶解できるか否かは予想し得ないことである。また、pHによって味への影響も変動することが知られており、ミネラルエキスに対して、味に影響を与えることなく、健康機能の安定的な付与が可能な機能性成分に関する知見は存在しなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2018-102137号公報
特開2008-48742号公報
特開2009-72723号公報
特開平6-31284号公報
特開2005-334862号公報
特開2001-259659号公報
WO2021/167021
【非特許文献】
【0008】
安部郁夫,活性炭の製造方法,炭素 連載講座,2006,No.225,373-381
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、味に影響を与えることなく、水、食品又は飲料に対して健康機能を安定的に付与することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者らは、このたび、純水を用いてミネラルの溶出が可能な天然素材としてヤシ殻活性炭などの植物由来原料の活性炭を見出し、その抽出条件について鋭意検討した結果、人にとって極めて重要なミネラル成分であるカリウムを豊富に含むミネラル抽出液を簡便かつ効率的に製造することに成功した(特許文献7)。また、本発明者らは、当該ミネラル抽出液及びこれを濃縮することによって得られたミネラル濃縮液は、ミネラル成分としてカリウムを豊富に含むだけでなく、苦味やえぐみといった雑味をもたらす二価の金属イオン及び塩化物イオンの含有量が有意に少ないことを見出した(特許文献7)。
さらに、本発明者らは、鋭意検討した結果、このたび、エリソルビン酸ナトリウム、テアニン、キシリトール及びフッ素が、弱アルカリ性であり、かつ高濃度のミネラル成分を含むという特殊な性質や組成を有する上記ミネラル濃縮液を添加した水において、優れた外観安定性を示し、さらに、上記ミネラル濃縮液を添加した水の味に影響を与えない(すなわち、無味無臭)という驚くべき知見を得た。
(【0011】以降は省略されています)

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