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公開番号2025093222
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-23
出願番号2023208832
出願日2023-12-11
発明の名称冷間加工向けアルミニウム合金素材、熱間加工向けアルミニウム合金素材
出願人株式会社レゾナック
代理人個人,個人,個人
主分類C22C 21/00 20060101AFI20250616BHJP(冶金;鉄または非鉄合金;合金の処理または非鉄金属の処理)
要約【課題】切削性、および加工性に優れた冷間加工向けアルミニウム合金素材、熱間加工向けアルミニウム合金素材を提供するを提供する。
【解決手段】Siを0.05質量%以上0.2質量%以下の範囲内、Feを0.3質量%以上0.5質量%以下の範囲内、Cuを0.01質量%以上0.20質量%以下の範囲内、Mnを0.80質量%以上1.09質量%以下の範囲内、Mgを0.05質量%以下の範囲内、Tiを0.01質量%以上0.1質量%以下の範囲内、Bを0.0010質量%以上0.030質量%以下の範囲内でそれぞれ含有し、残部がAl及び不可避不純物からなる合金組成を有する冷間加工向けアルミニウム合金素材であって、金属組織中の全ての金属間化合物に対するAl、Fe、Mn及びSiの各元素をそれぞれ1質量%以上含む金属間化合物の割合が面積率で60%以下であり、切削加工を行った際に、切粉10gあたりの個数が45個以上である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
Siを0.05質量%以上0.2質量%以下の範囲内、Feを0.3質量%以上0.5質量%以下の範囲内、Cuを0.01質量%以上0.20質量%以下の範囲内、Mnを0.80質量%以上1.09質量%以下の範囲内、Mgを0.05質量%以下の範囲内、Tiを0.01質量%以上0.1質量%以下の範囲内、Bを0.0010質量%以上0.030質量%以下の範囲内でそれぞれ含有し、残部がAl及び不可避不純物からなる合金組成を有する冷間加工向けアルミニウム合金素材であって、
金属組織中の全ての金属間化合物に対するAl、Fe、Mn及びSiの各元素をそれぞれ1質量%以上含む金属間化合物の割合が面積率で60%以下であり、切削加工を行った際に、切粉10gあたりの個数が45個以上であることを特徴とする冷間加工向けアルミニウム合金素材。
続きを表示(約 550 文字)【請求項2】
消火器の耐圧容器用であることを特徴とする請求項1に記載の冷間加工向けアルミニウム合金素材。
【請求項3】
2次電池の外装体容器用であることを特徴とする請求項1に記載の冷間加工向けアルミニウム合金素材。
【請求項4】
Siを0.05質量%以上0.2質量%以下の範囲内、Feを0.3質量%以上0.5質量%以下の範囲内、Cuを0.01質量%以上0.20質量%以下の範囲内、Mnを0.80質量%以上1.09質量%以下の範囲内、Mgを0.05質量%以下の範囲内、Tiを0.01質量%以上0.1質量%以下の範囲内、Bを0.0010質量%以上0.030質量%以下の範囲内でそれぞれ含有し、残部がAl及び不可避不純物からなる合金組成を有する熱間加工向けアルミニウム合金素材であって、
金属組織中の全ての金属間化合物に対するAl、Fe、Mn及びSiの各元素をそれぞれ1質量%以上含む金属間化合物の割合が面積率で60%以下であり、切削加工を行った際に、切粉10gあたりの個数が45個以上であることを特徴とする熱間加工向けアルミニウム合金素材。
【請求項5】
自動車部品用であることを特徴とする請求項4に記載の熱間加工向けアルミニウム合金素材。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、冷間加工向けアルミニウム合金素材、熱間加工向けアルミニウム合金素材に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
近年、アルミニウム合金は、軽量性を生かして各種製品の構造部材としての用途が拡大しつつある。例えば、一般器物、パネル等の建材、船舶用材、容器はこれまでスチールが用いられてきた。一方、近年は軽く、耐食性が良好で、且つ高強度なアルミニウム合金材が用いられるようになっている。
【0003】
これらの形材では、優れた耐食性、高強度及び優れた加工性が要求されることから、アルミニウム材料として、Al-Mn系合金等が多く用いられている。Al-Mn系合金は純アルミニウムと比較して、加工性、耐食性を低下させることなく、強度と溶接性とを高めたアルミニウム合金である。そのため器物、建材、容器等に幅広く使用されている。例えば、消火器のボディー材、2次電池の容器材等に用いられている。こうしたAl-Mn系合金は押出、インパクト成型、深絞り、鍛造等の加工を施されて製造される。
例えば、特許文献1には、上昇温度で高歪み速度成形性を示すアルミニウム合金が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第6402246号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に開示されたアルミニウム合金の組成では、Fe、Si、Mnの含有量が多いために、強固なAlFeMnSi化合物が粗大、かつ多く生成し、切削性、加工性が低下するという課題があった。
【0006】
本発明は、このような技術的背景に鑑みてなされたものであって、冷間加工や熱間加工によって容器や外装体を形成する際に、切削性、および加工性に優れた冷間加工向けアルミニウム合金素材、熱間加工向けアルミニウム合金素材を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を提供する。
【0008】
(1)Siを0.05質量%以上0.2質量%以下の範囲内、Feを0.3質量%以上0.5質量%以下の範囲内、Cuを0.01質量%以上0.20質量%以下の範囲内、Mnを0.80質量%以上1.09質量%以下の範囲内、Mgを0.05質量%以下の範囲内、Tiを0.01質量%以上0.1質量%以下の範囲内、Bを0.0010質量%以上0.030質量%以下の範囲内でそれぞれ含有し、残部がAl及び不可避不純物からなる合金組成を有する冷間加工向けアルミニウム合金素材であって、金属組織中の全ての金属間化合物に対するAl、Fe、Mn及びSiの各元素をそれぞれ1質量%以上含む金属間化合物の割合が面積率で60%以下であり、切削加工を行った際に、切粉10gあたりの個数が45個以上であることを特徴とする冷間加工向けアルミニウム合金素材。
【0009】
(2)消火器の耐圧容器用であることを特徴とする(1)に記載の冷間加工向けアルミニウム合金素材。
【0010】
(3)2次電池の外装体容器用であることを特徴とする(1)に記載の冷間加工向けアルミニウム合金素材。
(【0011】以降は省略されています)

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