TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025093112
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-23
出願番号
2023208641
出願日
2023-12-11
発明の名称
フォトンカウンティングX線CT装置
出願人
富士フイルム株式会社
代理人
ポレール弁理士法人
主分類
A61B
6/03 20060101AFI20250616BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】フォトンカウンティング型X線CT装置において、コンソールでの投影データの保存可能期間を延長する。
【解決手段】コンソール110は、投影データとして保存した生データを所定のタイミングで圧縮データに変換し、圧縮データを保存し、生データを削除するデータ管理部1110を備える。生データは、光子計測型検出素子の複数のエネルギービンごとのフォトン数を示す検出値データとされ、圧縮データは、複数のエネルギービンごとの検出値データの総和を示す全エネルギー領域の検出値データと、全エネルギー領域の検出値データに対する複数のエネルギービンごとの検出値データの比率を示す比データとされる。
【選択図】図11
特許請求の範囲
【請求項1】
X線管と、
前記X線管から放射され、被検体を透過したX線を検出する光子計測型検出素子を備える検出器と、
前記X線管と前記検出器とが前記被検体を挟んで対向配置されるよう取り付けられるガントリと、
前記ガントリにより前記X線管及び前記検出器を前記被検体の周りを回転させながら取得した投影データを保存するコンソールを有し、
前記コンソールは、前記投影データとして保存した生データを所定のタイミングで圧縮データに変換し、前記圧縮データを保存し、前記生データを削除するデータ管理部を備え、
前記生データは、前記光子計測型検出素子の複数のエネルギービンごとのフォトン数を示す検出値データであり、
前記圧縮データは、前記複数のエネルギービンごとの検出値データの総和を示す全エネルギー領域の検出値データと、前記全エネルギー領域の検出値データに対する前記複数のエネルギービンごとの検出値データの比率を示す比データであるフォトンカウンティングX線CT装置。
続きを表示(約 1,700 文字)
【請求項2】
請求項1において、
前記比データは、前記比率を比の基底定数の倍数として表現するフォトンカウンティングX線CT装置。
【請求項3】
請求項2において、
前記比データは、前記全エネルギー領域の検出値データに対する前記複数のエネルギービンのうちいずれか一つの検出値データの比率を含まないフォトンカウンティングX線CT装置。
【請求項4】
請求項3において、
前記比データは、前記全エネルギー領域の検出値データに対する前記複数のエネルギービンのうち最大となる検出値データの比率を含まないフォトンカウンティングX線CT装置。
【請求項5】
請求項2乃至4のいずれか一項において、
前記比データの前記比率は、当該比データに含まれる前記比率のうち最大の比率を表現するのに必要なビット数である倍数ビット数で表現され、
前記比データは、前記比率とともに、前記比の基底定数のビット数と前記倍数ビット数との差を示す差分ビット数を含むフォトンカウンティングX線CT装置。
【請求項6】
請求項2乃至4のいずれか一項において、
比の基底定数のビット数を可変とするフォトンカウンティングX線CT装置。
【請求項7】
請求項6において、
前記比データの前記比率は、当該比データに含まれる前記比率のうち最大の比率を表現するのに必要なビット数である倍数ビット数で表現され、
前記比データは、前記比率とともに、前記比の基底定数のビット数と前記倍数ビット数との差を示す差分ビット数を含むフォトンカウンティングX線CT装置。
【請求項8】
請求項1において、
前記光子計測型検出素子は複数のサブピクセルに分割されており、
前記生データは、前記複数のサブピクセルの各々について、複数のエネルギービンごとのフォトン数を示す検出値データであり、
前記圧縮データは、前記複数のサブピクセルの各々について、前記複数のエネルギービンごとの検出値データの総和を示す全エネルギー領域の検出値データと、前記複数のサブピクセルを束ねたマクロピクセルについて、前記全エネルギー領域の検出値データに対する前記複数のエネルギービンごとの検出値データの比率を示す比データであるフォトンカウンティングX線CT装置。
【請求項9】
請求項1において、
前記データ管理部は、
前記生データを前記圧縮データに圧縮し、かつ前記圧縮データを復元する圧縮・復元部と、
前記データ管理部による圧縮・復元部による前記圧縮データの圧縮率を設定する圧縮率設定部とを備え、
前記圧縮・復元部は、前記比データにおける前記比率を、比の基底定数の倍数として表現し、
前記圧縮率設定部は、前記比の基底定数のビット数を変えて圧縮・復元したデータで再構成した画像ならびにその評価値と、前記生データで再構成した画像ならびにその評価値とを比較可能に提示するフォトンカウンティングX線CT装置。
【請求項10】
請求項1において、
前記データ管理部は、
前記生データを前記圧縮データに圧縮し、かつ前記圧縮データを復元する圧縮・復元部と、
前記コンソールに保存される記憶容量を管理する圧縮運用部とを備え、
前記圧縮・復元部は、前記比データにおける前記比率を、比の基底定数の倍数として表現し、
前記圧縮運用部は、前記所定のタイミングで、前記生データを前記比の基底定数のビット数を第1のビット数として生成した第1の圧縮データに変換し、前記第1の圧縮データを保存し、前記生データを削除し、その後の所定のタイミングで前記第1の圧縮データを前記比の基底定数のビット数を前記第1のビット数よりも小さい第2のビット数として生成した第2の圧縮データに変換し、前記第2の圧縮データを保存し、前記第1の圧縮データを削除するよう設定するフォトンカウンティングX線CT装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、フォトンカウンティングX線CT装置に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
フォトンカウンティング型X線コンピュータ断層撮影(CT:Computed Tomography)装置は、エネルギー積分型X線CT装置と比較して、検出器の各素子(検出素子)の出力がエネルギー領域(ビン)に分割されるとともに、検出素子のサイズがチャネル方向、スライス方向ともに小さく、薄くなることにより検出器の素子数が増加する。その結果、フォトンカウンティング型X線CT装置で生成される投影データのサイズは、エネルギー積分型X線CT装置と比較して、数十倍の大きさになる。
【0003】
特許文献1には、フォトンカウンティング型X線CT装置において、検出器からコンソールへのデータ転送時間の短縮と画質の維持とを両立させるためのデータの非可逆圧縮技術が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-100631号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
発明者は、コンソールに保存される画像再構成の基となる投影データ(生データ)のサイズに着目した。一般に、X線CT装置においては、投影データをすぐには削除せず、一定期間コンソールに保存する運用がなされる。これは、検査画像の読影において診断を確実にする、あるいはその他の理由で条件を変えて画像再構成を行いたい、という要望に即応可能とするためである。コンソールでの生データの保存可能期間は、コンソールの記憶容量とX線CT装置が1日の検査に必要な記憶容量とに依存する。フォトンカウンティング型X線CT装置では投影データのサイズが、上述の通り、エネルギー積分型X線CT装置の数十倍となるため、装置の記憶容量が同等であれば保存可能期間は大幅に短縮せざるを得ず、装置の使い勝手が低下してしまう。
【0006】
本発明の課題は、フォトンカウンティング型X線CT装置において、エネルギー積分型X線CT装置と同等の画像が得られ、かつエネルギー情報を利用できる圧縮方法で、コンソールに保存される生データの容量を削減し、コンソールでの投影データの保存可能期間を延長することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一実施の形態であるフォトンカウンティングX線CT装置は、X線管と、X線管から放射され、被検体を透過したX線を検出する光子計測型検出素子を備える検出器と、X線管と検出器とが被検体を挟んで対向配置されるよう取り付けられるガントリと、ガントリによりX線管及び検出器を被検体の周りを回転させながら取得した投影データを保存するコンソールを有し、コンソールは、投影データとして保存した生データを所定のタイミングで圧縮データに変換し、圧縮データを保存し、生データを削除するデータ管理部を備え、生データは、光子計測型検出素子の複数のエネルギービンごとのフォトン数を示す検出値データであり、圧縮データは、複数のエネルギービンごとの検出値データの総和を示す全エネルギー領域の検出値データと、全エネルギー領域の検出値データに対する複数のエネルギービンごとの検出値データの比率を示す比データである。
【発明の効果】
【0008】
フォトンカウンティングX線CT装置の投影データを、エネルギー積分型X線CT装置と同等の画像が得られ、かつエネルギー情報を利用できる圧縮方法にてコンソールに保存することにより、装置の特徴を生かしつつ、使い勝手を向上させる。その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0009】
フォトンカウンティングX線CT装置の全体構成図である。
検出値と投影値との関係を説明するための図である。
線減弱係数とエネルギーとの関係を示す図である。
生データの圧縮、復元を説明するための数値例である。
数値例(図4)についての比Raw_R
Ei
の算出値である。
圧縮データの復元結果を示す図である。
比の偏差の評価結果を示す図である。
数値例(図4)に対して、比の基底定数Cのビット数を変化させた場合における圧縮データと復元データを示す図である。
検出素子の一例である。
高精細モードにおける圧縮データの作成方法を説明するための図である。
高精細モードにおける圧縮データの作成方法を説明するための図である。
投影データの保存を管理するための機能ブロック図である。
比の基底定数Cのビット数の決定フローである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1にフォトンカウンティングX線CT装置101の全体構成図を示す。なお、紙面の横方向をX軸、縦方向をY軸、XY面に直交する方向をZ軸とする。X線CT装置101は、主要な構成として、ガントリ102、X線管103、ボウタイフィルタ105、寝台106、検出器108、コンソール110を備える。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
富士フイルム株式会社
組成物
15日前
富士フイルム株式会社
内視鏡処置具
1日前
富士フイルム株式会社
超音波診断装置
2日前
富士フイルム株式会社
撮像レンズおよび撮像装置
11日前
富士フイルム株式会社
加工装置、及び袋状部材の製造方法
2日前
富士フイルム株式会社
X線透視装置、および、その制御方法
1日前
富士フイルム株式会社
フォトンカウンティングX線CT装置
11日前
富士フイルム株式会社
X線CT装置および断層画像生成方法
11日前
富士フイルム株式会社
ヘッドユニット及びインクジェット記録装置
3日前
富士フイルム株式会社
ズームレンズ、投写型表示装置、及び撮像装置
2日前
富士フイルム株式会社
ズームレンズ、投写型表示装置、および撮像装置
2日前
富士フイルム株式会社
情報処理装置、情報処理装置の作動方法及びプログラム
1日前
富士フイルム株式会社
超音波断層画像処理装置及び超音波断層画像処理プログラム
2日前
富士フイルム株式会社
放射線撮影システム、放射線撮影方法、及び放射線撮影プログラム
1日前
富士フイルム株式会社
放射線撮影システム、放射線撮影方法、及び放射線撮影プログラム
1日前
富士フイルム株式会社
光学素子および光偏向装置
10日前
富士フイルム株式会社
撮像レンズおよび撮像装置
8日前
富士フイルム株式会社
医療診断装置、医療診断装置の制御方法及び医療診断装置の制御プログラム
10日前
富士フイルム株式会社
スクアリリウム色素及びその精製方法、分散物、並びに、近赤外線吸収性組成物
2日前
富士フイルム株式会社
画像処理装置及び医療業務支援装置
1日前
富士フイルム株式会社
情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラム
10日前
富士フイルム株式会社
情報処理装置、情報処理装置の作動方法、及びプログラム
3日前
富士フイルム株式会社
学習用データ収集装置、学習用データ収集方法、及びプログラム
10日前
富士フイルム株式会社
画像処理装置、画像処理装置の作動方法、画像処理装置の作動プログラム
3日前
富士フイルム株式会社
感光性樹脂組成物、硬化物、積層体、硬化物の製造方法、積層体の製造方法、半導体デバイスの製造方法、半導体デバイス、化合物
1日前
富士フイルム株式会社
レコメンド情報提示装置、レコメンド情報提示装置の作動方法、レコメンド情報提示装置の作動プログラム
3日前
個人
健康器具
4か月前
個人
鼾防止用具
4か月前
個人
歯茎みが品
5か月前
個人
導電香
5か月前
個人
脈波測定方法
4か月前
個人
洗井間専家。
3か月前
個人
塗り薬塗り具
6か月前
個人
白内障治療法
3か月前
個人
脈波測定方法
4か月前
個人
マッサージ機
4か月前
続きを見る
他の特許を見る