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公開番号
2025092768
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-19
出願番号
2025062419,2020174015
出願日
2025-04-04,2020-10-15
発明の名称
ポリ塩化ビニルフィルム及び多層フィルム
出願人
バンドー化学株式会社
代理人
弁理士法人WisePlus
主分類
C08L
27/06 20060101AFI20250612BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】耐候性及び透明性に優れたポリ塩化ビニルフィルム、並びに、該ポリ塩化ビニルフィルムを用いた多層フィルムを提供する。
【解決手段】ポリ塩化ビニル、可塑剤、及び、紫外線吸収剤を含有するポリ塩化ビニルフィルムであって、厚さが50μm以上であり、上記可塑剤は、芳香族環を含まないエステル化合物であり、上記紫外線吸収剤は、2,4,6-トリフェニル-1,3,5-トリアジン骨格を含み、かつ上記骨格に水酸基が1つのみ結合した分子構造を有する20℃で固体の化合物であり、上記ポリ塩化ビニル100重量部に対して、上記紫外線吸収剤が0.5重量部以上3重量部以下配合されているポリ塩化ビニルフィルム。
【選択図】 なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ポリ塩化ビニル、可塑剤、及び、紫外線吸収剤を含有するポリ塩化ビニルフィルムであって、
厚さが50μm以上であり、
前記可塑剤は、芳香族環を含まないエステル化合物であり、
前記紫外線吸収剤は、2,4,6-トリフェニル-1,3,5-トリアジン骨格を含み、かつ前記骨格に水酸基が1つのみ結合した分子構造を有する20℃で固体の化合物であり、
前記ポリ塩化ビニル100重量部に対して、前記紫外線吸収剤が0.5重量部以上3重量部以下配合されていることを特徴とするポリ塩化ビニルフィルム。
続きを表示(約 520 文字)
【請求項2】
前記紫外線吸収剤は、2-(4,6-ジフェニル-1,3,5-トリアジン-2-イル)-5-[2-(2-エチルヘキサノイルオキシ)エトキシ]フェノール、又は、2-[4,6-ビス(1,1′-ビフェニル-4-イル)-1,3,5-トリアジン-2-イル]-5-[(2-エチルヘキシル)オキシ]フェノールであることを特徴とする請求項1に記載のポリ塩化ビニルフィルム。
【請求項3】
前記ポリ塩化ビニル100重量部に対して、前記可塑剤が15重量部以上50重量部以下配合されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のポリ塩化ビニルフィルム。
【請求項4】
更に、エポキシ基含有アクリル樹脂を含有することを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載のポリ塩化ビニルフィルム。
【請求項5】
厚さが300μm以下であることを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載のポリ塩化ビニルフィルム。
【請求項6】
粘接着層及び樹脂フィルムを含む多層フィルムであり、
請求項1~5のいずれかに記載のポリ塩化ビニルフィルムが最表面に配置されている
ことを特徴とする多層フィルム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリ塩化ビニルフィルム及び多層フィルムに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、装飾及び保護のために、基材の表面に化粧フィルムを貼り付けることが行われている。化粧フィルムとしては、少なくとも1つの樹脂フィルムと、意匠層と、粘着層又は接着層とを積層してなる多層フィルムが広く用いられており、多層フィルムの最表面に、意匠層を保護するための透明フィルムが配置されることがある。この透明フィルムとして、ポリ塩化ビニルフィルムが用いられることがある。
【0003】
ポリ塩化ビニルフィルムには、紫外線による劣化を防止するために紫外線吸収剤が配合されることがある(例えば、特許文献1~3参照)。
【0004】
特許文献1には、塩化ビニル系樹脂100質量部に対して、(A)成分として、有機酸亜鉛塩を0.01~10.0質量部、(B)成分として、β-ジケトン化合物を0.01~10.0質量部、及び、(C)成分として、特定の分子構造を有するトリアジン系化合物の一種以上を0.01~20.0質量部含有する塩化ビニル系樹脂組成物が開示されている。
【0005】
特許文献2には、基材層、金属薄膜層及び粘着剤層がこの順に積層一体化されてなる装飾シートであって、上記基材層は、塩化ビニル系樹脂100重量部、一個以上のトリアジン骨格と二個以上の特定のピペリジン環構造とを有し且つ数平均分子量が500以上であるヒンダードアミン系光安定剤0.02~5重量部及びトリアジン系紫外線吸収剤0.01~0.1重量部が含有されていることを特徴とする装飾シートが開示されている。
【0006】
特許文献3には、基材、粘着剤層、及び、トップフィルムが順に積層されてなる化粧材であって、前記基材は、アクリロニトリル-ブタジエン-スチレン共重合樹脂で構成され、前記粘着剤層は、アクリル系粘着剤及びエポキシ系硬化剤を含有する粘着剤組成物の硬化物であり、前記トップフィルムは、ポリ塩化ビニル及び紫外線吸収剤を含有し、前記紫外線吸収剤の含有量は、前記ポリ塩化ビニル100重量部に対して、0.1~5重量部であることを特徴とする化粧材が開示されており、紫外線吸収剤として、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤が例示されている。
【0007】
また、多層フィルムを構成する樹脂フィルムに紫外線吸収剤を配合することも行われている。特許文献4には、基材層、透明樹脂層及び表面保護層をこの順に有し、該基材層及び該透明樹脂層の少なくとも一方の層が、少なくとも360~380nmに紫外線の吸収波長を有する樹脂を含む樹脂組成物により構成され、JIS K0115:2004に準拠して測定される、該表面保護層の波長360~380nmにおける吸光度A
11
が0.1超であり、該透明樹脂層及び該表面保護層の波長360~380nmにおける吸光度A
12
が0.3超である、化粧シートが開示されており、透明性樹脂層及び表面保護層の少なくとも一方の層にトリアジン系紫外線吸収剤を含めることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特許第6626091号明細書
特開2009-190355号公報
特開2019-130802号公報
国際公開第2020/067469号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
ところで、屋外用途に化粧フィルムを活用するため、化粧フィルムに対して長期使用に耐え得る耐候性が求められるようになってきている。このため、多層フィルムの最表面に配置する透明フィルムとして用いられるポリ塩化ビニルフィルムについても、従来のものよりも優れた耐候性及び透明性を有するものが求められている。
【0010】
本発明は、上記現状に鑑みてなされたものであり、耐候性及び透明性に優れたポリ塩化ビニルフィルム、並びに、該ポリ塩化ビニルフィルムを用いた多層フィルムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
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