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公開番号
2025092572
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-19
出願番号
2025052613,2023113055
出願日
2025-03-26,2016-09-09
発明の名称
異種移植のための多トランスジェニックブタ
出願人
レビビコア, インコーポレイテッド
代理人
個人
,
個人
主分類
A01K
67/0275 20240101AFI20250612BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約
【課題】改善された機能性を有する肺異種移植片を提供することができるドナー動物を提供する。
【解決手段】本発明は、それらの動物を異種移植に適するドナーに都合よくさせる複数の遺伝子改変を含む、トランスジェニック動物(例えば、トランスジェニックブタ動物)を対象とする。本発明は、これらの動物に由来する器官、器官断片、組織および細胞、ならびにそれらの治療的使用に拡張する。本発明は、そのような動物を作製する方法にさらに拡張する。第1の態様では、本発明は、少なくとも2つのプロモーターの制御下で単一の遺伝子座において組み込まれ、発現される、少なくとも4つの導入遺伝子を含むトランスジェニックブタであって、アルファ1,3ガラクトシルトランスフェラーゼの発現を欠くトランスジェニックブタを提供する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
少なくとも4つの導入遺伝子を含むトランスジェニックブタであって、
(i)前記少なくとも4つの導入遺伝子が、少なくとも2つのプロモーターの制御下で単一の遺伝子座において組み込まれ、発現される;
(ii)前記単一の遺伝子座が、CMAH、β4GalNT2およびGGTA1からなる群より選択される天然または改変された遺伝子座である;
(iii)前記トランスジェニックブタが、アルファ1,3ガラクトシルトランスフェラーゼの発現を欠く;かつ
(iv)前記少なくとも4つの導入遺伝子のうちの2つが、第1のプロモーターによって制御される第1のポリシストロンとして発現され、前記4つの導入遺伝子のうちの2つが、前記第1のプロモーターとは異なる第2のプロモーターによって制御される第2のポリシストロンとして発現され;そして
(a)前記第1のポリシストロンがTBMとCD39を含み;前記第2のポリシストロンがEPCRとDAF(CD55);TFPIとCD47;EPCRとCD47;EPCRとHO-1;CD47とHO-1;A20とCD47;CIITAKDとHO-1;CTLA4IgとTFPI;CIITAKDとA20;CIITAKDとTFPI;EPCRとTFPI;または、CIITAとTFPIを含む;
(b)前記第1のポリシストロンがEPCRとDAF(CD55)を含み;前記第2のポリシストロンがTBMとCD39;TFPIとCD47;TBMとCD47;TBMとTFPI;TBMとHO-1;CD47とHO-1;A20とCD47;CIITAKDとHO-1;CTLA4IgとTFPI;CIITAKDとA20;TBMとA20;CIITAKDとTFPI;または、CIITAとTFPIを含む;
(c)前記第1のポリシストロンがTFPIとCD47を含み;前記第2のポリシストロンがTBMとCD39;EPCRとDAF(CD55);EPCRとHO-1;TBMとHO-1;TBMとEPCR;CIITAKDとHO-1;CIITAKDとA20;または、TBMとA20を含む;
(d)前記第1のポリシストロンがTBMとCD47を含み;前記第2のポリシストロンがEPCRとDAF (CD55);EPCRとHO-1;CIITAKDとHO-1;CTLA4IgとTFPI;CIITAKDとA20;CIITAKDとTFPI;EPCRとTFPI;または、CIITAとTFPIを含む;
(e)前記第1のポリシストロンがEPCRとCD47を含み;前記第2のポリシストロンがTBMとCD39;TBMとTFPI;TBMとHO-1;CIITAKDとHO-1;CTLA4IgとTFPI;CIITAKDとA20;TBMとA20;CIITAKDとTFPI;または、CIITAとTFPIを含む;
(f)前記第1のポリシストロンがTBMとTFPIを含み;前記第2のポリシストロンがEPCRとDAF(CD55);EPCRとCD47;EPCRとHO-1;CD47とHO-1;A20とCD47;CIITAKDとHO-1;または、CIITAKDとA20を含む;
(g)前記第1のポリシストロンがEPCRとHO-1を含み;前記第2のポリシストロンがTBMとCD39;TFPIとCD47;TBMとCD47;TBMとTFPI;TFPIとCD47;A20とCD47;CTLA4IgとTFPI;CIITAKDとA20;TBMとA20;CIITAKDとTFPI;または、CIITAとTFPIを含む;
(h)前記第1のポリシストロンがTBMとHO-1を含み;前記第2のポリシストロンがEPCRとDAF (CD55);TFPIとCD47;EPCRとCD47;TFPIとCD47;A20とCD47;CTLA4IgとTFPI;CIITAKDとA20;CIITAKDとTFPI;EPCRとTFPI;または、CIITAとTFPIを含む;
(i)前記第1のポリシストロンがCD47とHO-1を含み;前記第2のポリシストロンがTBMとCD39;EPCRとDAF(CD55);TBMとTFPI;TBMとEPCR;CTLA4IgとTFPI;CIITAKDとA20;TBMとA20;CIITAKDとTFPI;EPCRとTFPI;または、CIITAとTFPIを含む;
(j)前記第1のポリシストロンがTBMとEPCRを含み;前記第2のポリシストロンがTFPIとCD47;CD47とHO-1;TFPIとCD47;A20とCD47;CIITAKDとHO-1;CTLA4IgとTFPI;CIITAKDとA20;CIITAKDとTFPI;または、CIITAとTFPIを含む;
(k)前記第1のポリシストロンがA20とCD47を含み;前記第2のポリシストロンがTBMとCD39;EPCRとDAF(CD55);TBMとTFPI;EPCRとHO-1;TBMとHO-1;TBMとEPCR;CIITAKDとHO-1;CTLA4IgとTFPI;CIITAKDとTFPI;EPCRとTFPI;または、CIITAとTFPIを含む;
(l)前記第1のポリシストロンがCIITAKDとHO-1を含み;前記第2のポリシストロンがTBMとCD39;EPCRとDAF(CD55);TFPIとCD47;TBMとCD47;EPCRとCD47;TBMとTFPI;TFPIとCD47;TBMとEPCR;A20とCD47;CTLA4IgとTFPI;TBMとA20;EPCRとTFPI;または、CIITAとTFPIを含む;
(m)前記第1のポリシストロンがCTLA4IgとTFPIを含み;前記第2のポリシストロンがTBMとCD39;EPCRとDAF(CD55);TBMとCD47;EPCRとCD47;EPCRとHO-1;TBMとHO-1;CD47とHO-1;TBMとEPCR;A20とCD47;CIITAKDとHO-1;CIITAKDとA20;または、TBMとA20を含む;
(n)前記第1のポリシストロンがCIITAKDとA20を含み;前記第2のポリシストロンがTBMとCD39;EPCRとDAF(CD55);TFPIとCD47;TBMとCD47;EPCRとCD47;TBMとTFPI;EPCRとHO-1;TBMとHO-1;CD47とHO-1;TFPIとCD47;TBMとEPCR;CTLA4IgとTFPI;EPCRとTFPI;または、CIITAとTFPIを含む;
(o)前記第1のポリシストロンがTBMとA20を含み;前記第2のポリシストロンがEPCRとDAF(CD55);TFPIとCD47;EPCRとCD47;EPCRとHO-1;CD47とHO-1;TFPIとCD47;CIITAKDとHO-1;CTLA4IgとTFPI;CIITAKDとTFPI; EPCRとTFPI;または、CIITAとTFPIを含む;
(p)前記第1のポリシストロンがCIITAKDとTFPIを含み;前記第2のポリシストロンがTBMとCD39;EPCRとDAF(CD55);TBMとCD47;EPCRとCD47;EPCRとHO-1;TBMとHO-1;CD47とHO-1;TBMとEPCR;A20とCD47;CTLA4IgとTFPI;または、TBMとA20を含む;
(q)前記第1のポリシストロンがEPCRとTFPIを含み;前記第2のポリシストロンがTBMとCD39;TBMとCD47;EPCRとCD47;TBMとHO-1;CD47とHO-1;A20とCD47;CIITAKDとHO-1;CTLA4IgとTFPI;CIITAKDとA20;または、TBMとA20を含む;あるいは
(r)前記第1のポリシストロンがCIITAとTFPIを含み;前記第2のポリシストロンがTBMとCD39;EPCRとDAF(CD55);TBMとCD47;EPCRとCD47;EPCRとHO-1;TBMとHO-1;CD47とHO-1;TBMとEPCR;A20とCD47;CIITAKDとHO-1;CIITAKDとA20;または、TBMとA20を含む、
トランスジェニックブタ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本出願は、2015年9月9日に出願された米国仮特許出願第62/216,225号および2015年11月16日に出願された米国仮特許出願第62/256,068号の利益を主張し、これらの内容は、その全体が本明細書において参考として援用される。
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【背景技術】
【0002】
ブタは多くの解剖学的および生理的特徴をヒトと共有するので、ブタは異種移植のほとんどの研究の焦点であった。またブタは妊娠期間が比較的短く、無菌環境で飼育することができ、食物供与源として一般的に使用されない動物(例えば、霊長類)と関連する同じ倫理的問題を起こす可能性がない。ブタから霊長類への異種移植の分野における科学的知識および専門知識は過去10年にわたって急速に増殖し、救命ブタ異種移植片の霊長類レシピエントのかなり長期の生存をもたらした。(Cozziら、Xenotransplantation、16巻:203~214頁。2009年)。最近、器官異種移植の分野においてかなりの達成が報告されている。(Ekserら、2009年、Transplant Immunology Jun、21巻(2号):87~92頁)。
【0003】
前臨床モデルにおいてブタ器官の使用への生物学的障壁を克服するために、かなりの進歩が見られ、一部の心腎系で器官機能の持続およびレシピエントの生存が数カ月から数年まで到達している(Mohiuddin MMら、Am J Transplant、2014年;14巻:488~489頁;Iwase Hら、Xenotransplantation、2015年;22巻:302~309
頁。Higginbotham Lら、Xenotransplantation、2015年;22巻:221~230頁)。しかし、今日までの進歩は心腎に関してはかなりのものであるが、ヒトに転用されるレベルにはまだ到達していない。さらに、肺などの他の器官は、さらにより大きな課題となっている。例えば、生命維持肺異種移植片生存は、霊長類では数日に限定されている(Lairdら、2016年6月、www.cotransplantation.com、21巻3号)。
【0004】
肺移植は、進行期の肺疾患のために容認された処置である。1963年に最初に実行され、それ以来、32,000件を超える肺移植が世界中で実行された。大多数の方法は死体移植であり、ドナーの肺は脳死状態であるがなお生命維持状態である患者から得られる。死体ドナー肺の数の限界は、1990年代に生体ドナー肺葉肺移植(LDLLT)の発達につながり、2人またはそれより多くの生体患者が肺のセグメント(肺葉)を提供する。しかし、ドナープールは比較的乏しいままであり、移植の長期転帰は免疫抑制レジメンによって妨げられたままである。
【0005】
異種移植(異なる種のドナーからの器官、組織および細胞の移植)は、ヒトドナーの肺の不足に効果的に対処できるかもしれない。好都合にも、異種移植片は、(i)予測可能に、非緊急的に供給される;(ii)制御環境において生産される;ならびに(iii)移植前の特徴付けおよび研究で利用可能である。しかし、他の器官と比較して、肺胞上皮と緊密に関連した血管内皮の大きな表面積ならびに強健な免疫監視および迅速な応答系を有する肺の特異な解剖学的構造は、前もって炎症を誘発するようになっており、その結果の影響を極めて受けやすい(den Hengst WAら、Am J Physiol Heart Circ Physiol、2010年;299巻:H1283~H1289頁;Ranieri VMら、JAMA1999年;282巻:54~61頁)。
【0006】
多くの点で有利であるが、異種移植は同種移植より複雑な免疫学的シナリオを形成する。ブタから霊長類への異種移植で最も重大な障壁は、3つの相:超急性拒絶反応(HAR)、急性体液性異種移植片拒絶反応(AHXR)およびT細胞媒介細胞性拒絶反応に分けられる免疫機構のカスケードによる移植された器官の拒絶反応である。HARは、移植片再灌流の後の数分から数時間以内に不可逆的な移植片損傷および喪失をもたらす非常に急速な事象である。
【0007】
ドナー動物の遺伝子改変を通して、異種移植によってもたらされる免疫障壁に対処することにかなりの努力が向けられた。アルファ-1,3-Galエピトープ(ブタから霊長類への異種移植片のHARを誘発する主要な異種抗原)を欠く遺伝子改変ブタは、他の拒絶反応機構およびブタと霊長類の血液凝固系の間の不適合性に対処することができるさらなる遺伝子改変のための基礎であると考えられる。異種移植の成功のためにおそらく複数の遺伝子改変が必要であるが、それらは生産関連の課題を含む課題を提起する。複数の免疫調節導入遺伝子を安定して発現するトランスジェニックブタの生成が、異種移植片拒絶反応を克服することに必須であることは明白である。
【0008】
単一の導入遺伝子を含有するブタの伝統的な交配による多トランスジェニックブタの生成がこれまで利用され、多くの成功を収めてきた(Ekserら、2009年、Transplant Immunology Jun 21巻(2号):87~92頁;Lairdら、2016年6月、www.cotransplantation.com、21巻3号)。しかし、交配は時間がかかり、高価であり、導入遺伝子の一貫した発現レベルがやがて問題になる可能性がある。
【0009】
最近、様々な細胞型および動物に複数の導入遺伝子を挿入するために、ポリシストロン性発現系の使用が開発された。これらの系を使用して多トランスジェニックブタを生成することの実現可能性が示唆された。
【0010】
Dengら(PLOS ONE、www.plosone.org、2011年5月、6巻、5号、e19986頁)は、2Aペプチド二シストロン系および導入遺伝子のランダム組み入れを通した核移植を使用して、4つの蛍光性タンパク質を発現するトランスジェニックブタを生産した。
(【0011】以降は省略されています)
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