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公開番号2025092345
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-19
出願番号2024052499
出願日2024-03-27
発明の名称シート及びエアバッグ装置を有する車両
出願人テイ・エス テック株式会社
代理人弁理士法人大島特許事務所
主分類B60N 2/427 20060101AFI20250612BHJP(車両一般)
要約【課題】着座面の傾きが変更可能なシートクッションを有する車両において、エアバッグ装置の効果を維持しつつ、エアバッグの展開時に使用者の身体へ加わる負担が抑制する。
【解決手段】車両は、シートと、エアバッグ装置と、制御装置とを有する。シートは、車両のフロア面とシートクッションの着座面とがなす角度である座面角を、通常位置に於ける通常角度から前上がり方向及び前下がり方向に向けて変更するための座面角変更装置を有する。制御装置は、座面角に基づいてエアバッグの展開状態が変わるようにエアバッグ装置を制御する。
【選択図】図8
特許請求の範囲【請求項1】
フロアと、前記フロアに設けられたシートと、衝突時に使用者を保護するために展開可能なエアバッグを含むエアバッグ装置と、前記エアバッグ装置を制御するように構成された制御装置とを有する車両であって、
前記シートは、
前記使用者の臀部を下方から支持するシートクッションと、
前記車両のフロア面と前記シートクッションの着座面とがなす角度である座面角を、通常位置に於ける通常角度から前上がり方向及び前下がり方向に向けて変更するための座面角変更装置とを有し、
前記制御装置は、前記座面角に基づいて前記エアバッグの展開状態が変わるように前記エアバッグ装置を制御するように構成された、車両。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記エアバッグ装置は、シートクッションエアバッグ装置を有し、前記エアバッグは、前記シートクッション内に設けられたクッションエアバッグを有し、
前記シートクッションエアバッグ装置は、前記クッションエアバッグと、前記クッションエアバッグの内部に気体を導入することにより前記クッションエアバッグを前記シートクッションの前記着座面の前部から展開させるインフレータとを有する、請求項1に記載の車両。
【請求項3】
前記制御装置は、前記座面角が前記通常角度よりも所定値を超えて下回る場合、前記クッションエアバッグの展開高さが、前記座面角が前記通常角度である場合に比較して高くなるように前記シートクッションエアバッグ装置を制御する、請求項2に記載の車両。
【請求項4】
前記制御装置は、前記座面角がゼロ度を下回る場合、前記クッションエアバッグの展開高さが、前記座面角が前記通常角度である場合に比較して高くなるように前記シートクッションエアバッグ装置を制御する、請求項2に記載の車両。
【請求項5】
前記座面角が前記通常角度よりも所定値を超えて上回る場合、前記制御装置は、前記クッションエアバッグの展開高さが、前記座面角が前記通常角度である場合に比較して低くなるように、又は前記クッションエアバッグが展開されないように前記シートクッションエアバッグ装置を制御する、請求項2~4の何れか1項に記載の車両。
【請求項6】
前記制御装置は、前記座面角が前記通常角度よりも所定値を超えて下回る場合に前記エアバッグを展開させる時、前記シートクッションを前記前上がり方向に変位させる、請求項1~4の何れか1項に記載の車両。
【請求項7】
前記制御装置は、前記座面角が前記通常角度よりも所定値を超えて上回る場合に前記エアバッグを展開させる時、前記シートクッションを前記前下がり方向に変位させる、請求項1~4の何れか1項に記載の車両。
【請求項8】
前記車両の周囲の障害物を検出して、前記制御装置に検出結果を出力するように構成された車室外監視装置を更に有し、
前記制御装置は、前記車室外監視装置の検出結果に基づき、前記車両の前記障害物への衝突の可能性を予測するように構成され、衝突が予測された時には、(i)前記座面角が前記通常角度よりも所定値を超えて下回る場合、前記エアバッグ装置を作動させる前に、前記シートクッションを前記前上がり方向に変位すさせ、(ii)前記座面角が前記通常角度を所定値を超えて上回る場合、前記エアバッグ装置を作動させる前に、前記シートクッションを前記前下がり方向に変位させる、請求項1~4の何れか1項に記載の車両。
【請求項9】
前記車両の速度を検出して前記制御装置に検出結果を出力する車速センサを更に有し、
前記制御装置は、前記速度に基づいて前記クッションエアバッグの展開高さを変更する、請求項2に記載の車両。
【請求項10】
前記速度が所定値以下である場合、前記制御装置は、前記速度が所定値を超える場合に比べて前記クッションエアバッグの展開高さが抑制されるように、又は前記クッションエアバッグが展開されないように前記シートクッションエアバッグ装置を制御する、請求項9に記載の車両。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、シートクッションの着座面の傾きが変更可能なシートとエアバッグ装置とを有する車両に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、シートクッションの着座面の傾きが、シートクッションの着座面の前部が後部よりも低い前下がり状態と、着座面の前部が後部より高い前上がり状態との間で変更可能な、乗物用シートが記載されている。
【0003】
また、特許文献2には、車両の衝突時に、シートの着座者の上半身がシート表面とシートベルトとの間を滑って下半身が前方に滑り込むサブマリン現象を抑制するために、シートクッションの前部に上方に展開するシートクッションエアバッグ装置を設けることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2015-016851号公報
特開2019-123278号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
発明者らは、着座面の傾きが変更可能なシートクッションに、シートクッションエアバッグ装置を適用することを検討した。シートクッションが前下がりの状態の時でもサブマリン現象を抑制できるようにエアバッグの展開量を設定すると、シートクッションが前上がりの状態の時にエアバッグが展開された時、過剰に展開されたエアバッグが、着座者に過大な姿勢変更を強い、着座者の身体に対する負担が大きくなるおそれがあることが見出された。一方、エアバッグの展開量を小さくすると、シートクッションが前下がりの状態の時に、サブマリン現象抑制効果を十分に得られないおそれがあることが見出された。
【0006】
本発明は、以上の背景に鑑み、着座面の傾きが変更可能なシートクッションを有する車両において、エアバッグ装置の効果を維持しつつ、エアバッグの展開時に使用者の身体へ加わる負担が抑制された車両を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために本発明のある態様は、フロア(3)と、前記フロアに設けられたシート(1)と、衝突時に使用者を保護するために展開可能なエアバッグ(64,67,68)を含むエアバッグ装置(37)と、前記エアバッグ装置を制御するように構成された制御装置(16)とを有する車両(V)であって、前記シートは、前記使用者の臀部を下方から支持するシートクッション(4)と、前記車両のフロア面(R)と前記シートクッションの着座面(S)とがなす角度である座面角(θ)を、通常位置に於ける通常角度(θ

)から前上がり方向及び前下がり方向に向けて変更するための座面角変更装置(11)とを有し、前記制御装置は、前記座面角に基づいて前記エアバッグの展開状態が変わるように前記エアバッグ装置を制御するように構成される。
【0008】
この態様によれば、座面角に基づいてエアバッグの展開状態を変えることにより、エアバッグ装置の効果を維持しつつ、エアバッグの展開時に使用者の身体へ加わる負担が抑制される。
【0009】
上記の態様において、前記エアバッグ装置(37)は、シートクッションエアバッグ装置(61,78)を有し、前記エアバッグ(64,67,68)は、前記シートクッション(4)内に設けられたクッションエアバッグ(64)を有し、前記シートクッションエアバッグ装置は、前記クッションエアバッグと、前記クッションエアバッグの内部に気体を導入することにより前記クッションエアバッグを前記シートクッションの前記着座面の前部から展開させるインフレータ(65)とを有しても良い。
【0010】
この態様によれば、座面角に基づいてクッションエアバッグの展開状態を変えることにより、サブマリン現象抑制効果が維持されるとともに、使用者の身体への負担が抑制される。
(【0011】以降は省略されています)

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