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公開番号2025091662
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-19
出願番号2023207048
出願日2023-12-07
発明の名称ピニオンギア温度推定装置、及びピニオンギア温度推定プログラム
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人個人,個人
主分類G01M 13/021 20190101AFI20250612BHJP(測定;試験)
要約【課題】遊星歯車機構におけるピニオンギアの温度の推定精度を向上する。
【解決手段】ピニオンギア温度推定装置は、遊星歯車機構を備える車両の動力伝達装置を対象とする。ピニオンギア温度推定装置は、実行装置と、記憶装置と、を備える。記憶装置は、複数種の入力データが入力されることにより遊星歯車機構のピニオンギアの温度を示す指標値を出力する関係規定モデルを記憶している。ここで、関係規定モデルは、機械学習により予め生成されたものである。複数種の入力データは、遊星歯車機構に入力されるトルクの時系列データ、動力伝達装置内で遊星歯車機構を含む各部を潤滑するオイルの温度であるオイル温の時系列データ、及びオイルの劣化度を含む。実行装置は、複数種の入力データを取得する(S61)。実行装置は、取得した複数種の入力データを関係規定モデルに入力することにより指標値を出力する(S63)。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
遊星歯車機構を備える車両の動力伝達装置を対象とし、
実行装置と、記憶装置と、を備え、
前記記憶装置は、複数種の入力データが入力されることにより前記遊星歯車機構のピニオンギアの温度を示す指標値を出力する関係規定モデルを記憶しており、
前記複数種の入力データは、前記遊星歯車機構に入力されるトルクの時系列データ、前記動力伝達装置内で前記遊星歯車機構を含む各部を潤滑するオイルの温度であるオイル温の時系列データ、及び前記オイルの劣化度を含み、
前記実行装置は、
前記複数種の入力データを取得することと、
取得した前記複数種の入力データを前記関係規定モデルに入力することにより前記指標値を出力することと、
を実行する
ピニオンギア温度推定装置。
続きを表示(約 900 文字)【請求項2】
前記複数種の入力データは、前記遊星歯車機構のサンギアの回転速度の時系列データ、前記遊星歯車機構のキャリアの回転速度の時系列データ、及び前記遊星歯車機構のリングギアの回転速度の時系列データのうちから選ばれる2つ以上を含む
請求項1に記載のピニオンギア温度推定装置。
【請求項3】
前記実行装置は、
前記動力伝達装置の出力軸のトルクである出力トルクを取得することと、
前記出力軸の回転速度である出力回転速度を取得することと、
前記オイル温を取得することと、
前記出力トルク、前記出力回転速度、及び前記オイル温に基づいて、前記劣化度を算出することと、
を実行する
請求項1又は請求項2に記載のピニオンギア温度推定装置。
【請求項4】
前記複数種の入力データは、前記遊星歯車機構のサンギアに連結する第1モータジェネレータの温度の時系列データ、及び前記遊星歯車機構のリングギアに連結する第2モータジェネレータの温度の時系列データを含む
請求項1又は請求項2に記載のピニオンギア温度推定装置。
【請求項5】
遊星歯車機構を備える車両の動力伝達装置を対象とし、
実行装置と、記憶装置と、を備えて、前記遊星歯車機構のピニオンギアの温度を推定するピニオンギア温度推定装置に適用され、
前記記憶装置は、複数種の入力データが入力されることにより前記ピニオンギアの温度を示す指標値を出力する関係規定モデルを記憶しており、
前記複数種の入力データは、前記遊星歯車機構に入力されるトルクの時系列データ、前記動力伝達装置内で前記遊星歯車機構を含む各部を潤滑するオイルの温度であるオイル温の時系列データ、及び前記オイルの劣化度を含み、
前記実行装置に、
前記複数種の入力データを取得することと、
取得した前記複数種の入力データを前記関係規定モデルに入力することにより前記指標値を出力することと、
を実行させる
ピニオンギア温度推定プログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ピニオンギア温度推定装置、及びピニオンギア温度推定プログラムに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1の車両は、内燃機関、第1モータジェネレータ、第2モータジェネレータ、動力伝達装置、及び複数の駆動輪を備えている。動力伝達装置は、内燃機関等からの動力を複数の駆動輪へと伝達する。具体的には、動力伝達装置は、遊星歯車機構、及び減速機構を備えている。遊星歯車機構は、サンギア、キャリア、リングギア、及び複数のピニオンギアを備えている。キャリアは、内燃機関のクランク軸に接続している。サンギアは、第1モータジェネレータの回転軸に接続している。リングギアは、減速機構を介して複数の駆動輪に連結している。また、リングギアは、第2モータジェネレータの回転軸に連結している。各ピニオンギアは、サンギア及びリングギアの間でサンギア及びリングギアに噛み合っている。そして、例えば内燃機関のクランク軸からの動力は、キャリアを介してピニオンギアへと伝達される。また、動力伝達装置は、遊星歯車機構等を潤滑したり冷却したりするためのオイルを貯留している。
【0003】
特許文献1の車両は、制御装置を備えている。制御装置は、クランク軸の回転速度、クランク軸のトルク、ピニオンギアの回転速度、及びオイルの温度に基づいて、ピニオンギアの温度を推定する。そして、制御装置は、ピニオンギアの温度が予め定められた閾値よりも高い場合に、ピニオンギアの回転速度が低くなるように内燃機関及び第1モータジェネレータを制御する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-147017号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1のような動力伝達装置では、オイルが劣化することによって、当該オイルの粘度や熱伝導率が変化する。そのため、例えばオイルの温度が同じであっても、オイルの劣化に応じて当該オイルによるピニオンギアの冷却効果に差が生じる。特許文献1に記載の推定構成では、オイルの劣化を考慮していないため、ピニオンギアの温度の推定精度が低いおそれがある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するためのピニオンギア温度推定装置は、遊星歯車機構を備える車両の動力伝達装置を対象とし、実行装置と、記憶装置と、を備え、前記記憶装置は、複数種の入力データが入力されることにより前記遊星歯車機構のピニオンギアの温度を示す指標値を出力する関係規定モデルを記憶しており、前記複数種の入力データは、前記遊星歯車機構に入力されるトルクの時系列データ、前記動力伝達装置内で前記遊星歯車機構を含む各部を潤滑するオイルの温度であるオイル温の時系列データ、及び前記オイルの劣化度を含み、前記実行装置は、前記複数種の入力データを取得することと、取得した前記複数種の入力データを前記関係規定モデルに入力することにより前記指標値を出力することと、を実行する。
【0007】
上記課題を解決するためのピニオンギア温度推定プログラムは、遊星歯車機構を備える車両の動力伝達装置を対象とし、実行装置と、記憶装置と、を備えて、前記遊星歯車機構のピニオンギアの温度を推定するピニオンギア温度推定装置に適用され、前記記憶装置は、複数種の入力データが入力されることにより前記ピニオンギアの温度を示す指標値を出力する関係規定モデルを記憶しており、前記複数種の入力データは、前記遊星歯車機構に入力されるトルクの時系列データ、前記動力伝達装置内で前記遊星歯車機構を含む各部を潤滑するオイルの温度であるオイル温の時系列データ、及び前記オイルの劣化度を含み、前記実行装置に、前記複数種の入力データを取得することと、取得した前記複数種の入力データを前記関係規定モデルに入力することにより前記指標値を出力することと、を実行させる。
【発明の効果】
【0008】
上記構成によれば、関係規定モデルの複数種の入力データとしてオイルの劣化度が含まれる。そのため、関係規定モデルから出力される指標値には、オイルの劣化度に応じた当該オイルの冷却効果が反映される。これにより、オイルの劣化度を加味することでピニオンギアの温度の推定精度を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、車両の概略構成図である。
図2は、トランスアクスルの内部構造を示す断面図である。
図3は、劣化度算出制御を示すフローチャートである。
図4は、データ収集制御を示すフローチャートである。
図5は、推定制御を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
<車両の概略構成>
以下、本発明の一実施形態を図1~図5にしたがって説明する。先ず、車両100の概略構成について説明する。なお、以下では、車両100の上下、前後、左右を基準として説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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