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10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025091582
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-19
出願番号2023206891
出願日2023-12-07
発明の名称情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム
出願人キヤノン株式会社
代理人個人
主分類G01N 21/88 20060101AFI20250612BHJP(測定;試験)
要約【課題】ユーザによる変状の分析作業の労力を軽減可能にする。
【解決手段】情報処理装置は、検査対象の被写体を撮影した画像から被写体に生じた変状を検知し、その検知した変状の属性に基づくパラメータを取得する。そして、情報処理装置は、被写体を撮影した画像に対して設定された表示領域を複数に分割した分割領域ごとのパラメータに応じて、分割領域ごとの表示態様を決定する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
検査対象の被写体を撮影した画像から、前記被写体に生じた変状を検知する検知手段と、
前記画像から検知された前記変状の属性に基づくパラメータを取得するパラメータ取得手段と、
前記被写体を撮影した前記画像に対して設定された表示領域を複数に分割した分割領域ごとの前記パラメータに応じて、前記分割領域ごとの表示態様を決定する表示処理手段と、
を有することを特徴とする情報処理装置。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
前記パラメータ取得手段は、前記検査対象の被写体を撮影した第一の画像から前記検知された前記変状の属性と、前記第一の画像とは異なる時期に前記被写体を撮影した第二の画像から前記検知された前記変状の属性と、の間の前記変状の属性の変化量を、前記パラメータとして取得することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記パラメータ取得手段は、前記第一の画像から前記検知された前記変状の属性の絶対量と、前記第二の画像から前記検知された前記変状の属性の絶対量との差分を、前記変状の属性の変化量として取得することを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記第一の画像に写る前記被写体の画像領域と、前記第二の画像に写る前記被写体の画像領域との、大きさと位置と形状とを、合わせる領域合わせ手段を有し、
前記表示処理手段は、前記領域合わせ手段により領域合わせが行われた後の前記第一の画像または前記第二の画像の前記表示領域の画像に、前記分割領域ごとに決定した表示態様の画像を重ねて表示することを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記表示処理手段は、前記被写体の画像領域を除いた背景部分をマスク画像によりマスクすることを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記パラメータ取得手段は、前記画像から検知された前記変状の属性の絶対量を、前記パラメータとして取得することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記パラメータ取得手段は、前記検査対象の被写体を撮影した第一の画像から前記検知された前記変状の属性の絶対量を第一のパラメータとし、前記第一の画像とは異なる時期に前記被写体を撮影した第二の画像から前記検知された前記変状の属性の絶対量を第二のパラメータとして取得し、
前記表示処理手段は、前記第一の画像の前記表示領域の分割領域ごとに前記第一のパラメータに応じて決定した前記表示態様の画像と、前記第二の画像の前記表示領域の分割領域ごとに前記第二のパラメータに応じて決定した前記表示態様の画像とを、切り替え表示することを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記パラメータ取得手段は、前記画像から検知された前記変状の密度、最大値、平均値、分散のいずれかの値、もしくは二つ以上を組み合わせた値を、前記パラメータとして取得することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記パラメータ取得手段は、前記検査対象の被写体を撮影した第一の画像から前記検知された前記変状の属性の前記値を第一のパラメータとし、前記第一の画像とは異なる時期に前記被写体を撮影した第二の画像から前記検知された前記変状の属性の前記値を第二のパラメータとして取得し、
前記表示処理手段は、前記第一の画像の前記表示領域の分割領域ごとに前記第一のパラメータに応じて決定した前記表示態様の画像と、前記第二の画像の前記表示領域の分割領域ごとに前記第二のパラメータに応じて決定した前記表示態様の画像とを、切り替え表示することを特徴とする請求項8に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記表示処理手段は、前記第一のパラメータに応じて前記分割領域ごとに決定した前記表示態様の画像を前記第一の画像の前記表示領域の画像に重ねた画像と、前記第二のパラメータに応じて前記分割領域ごとに決定した表示態様の画像を前記第二の画像の前記表示領域の画像に重ねた画像とを、前記切り替え表示することを特徴とする請求項7または9に記載の情報処理装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、画像を解析と表示を行う情報処理技術に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
高速道路、鉄道の橋梁やトンネルの壁面などの構造物を点検する際に、それら構造物をカメラにより撮影した画像を解析することによって、コンクリートのひび割れなどの変状の有無や分布などの調査が可能になっている。画像から取得された変状の検知結果は調査対象の構造物と対応付けられてデータとして蓄積され、過去のデータと現在のデータとを照らし合わせることによって、経年変化による劣化の進行・推移などを分析することも可能になっている。さらに、変状の分析作業を効率化するためために、画像解析処理により画像から変状を自動的に抽出する様々な技術が提案されている。特に、ひび割れなどの変状は幅といった属性が重要であり、画像解析処理によってひび割れなどの変状の属性を精度良く判定できることが、分析作業の効率に大きく関わる。
なお、特許文献1には、道路の点検結果をGPSの位置情報を用いることで地図上の座標に対応付け、道路の劣化具合や経年変化をユーザに提示する方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-162868号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、調査対象となる橋梁や壁面などは、一般的に大きな構造物であり、また数も多いことから、構造物の変状を分析する際には、それらを撮影した画像や画像解析による検知結果の画像として高解像度な画像が大量に扱われることになる。このため、構造物の変状等を調査するユーザにとって、それら検知結果の画像の確認や、過去から現在までの変状を比較する分析作業等に多くの労力が必要になり、ユーザの負担が非常に大きい。
【0005】
そこで、本発明では、ユーザによる変状の分析作業の労力を軽減可能にすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の情報処理装置は、検査対象の被写体を撮影した画像から、前記被写体に生じた変状を検知する検知手段と、前記画像から検知された前記変状の属性に基づくパラメータを取得するパラメータ取得手段と、前記被写体を撮影した前記画像に対して設定された表示領域を複数に分割した分割領域ごとの前記パラメータに応じて、前記分割領域ごとの表示態様を決定する表示処理手段と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、ユーザによる変状の分析作業の労力の軽減が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
情報処理装置の一構成例を示す図である。
情報処理装置に適用可能なハードウェア構成の一例を示す図である。
管理画面の一例を模式的に示した図である。
画像から検査対象領域を抽出する一例の説明図である。
検査対象領域に対する射影変換の説明図である。
検査対象領域の抽出と正規化および領域合わせの説明図である。
表示時の倍率に合わせた領域分割の説明図である。
変状の属性に基づくパラメータによる強調表示の説明図である。
検知結果選択画面の一例を示す図である。
変状相対量に応じた分割領域ごとの強調表示の説明図である。
変状絶対量に応じた分割領域ごとの強調表示の説明図である。
検知結果の選択から強調表示までの情報処理のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明に係る実施形態を、図面を参照しながら説明する。以降に挙げる各実施形態は本発明を限定するものではなく、また、本実施形態で説明されている複数の特徴の全てが本発明の解決手段に必須のものとは限らず、それら複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。実施形態の構成は、本発明が適用される装置の仕様や各種条件(使用条件、使用環境等)によって適宜修正又は変更され得る。また、後述する各実施形態の一部を適宜組み合わせて構成してもよい。
【0010】
<構造物の変状検知時のワークフロー>
本実施形態の情報処理装置の構成および動作について説明する前に、高速道路、鉄道の橋梁やトンネルなどの調査対象の構造物を被写体として撮影した画像を解析して構造物の変状を検知し、その変状を分析するまでの大まかな流れを説明する。本実施形態では、調査対象の構造物を被写体としてデジタルカメラにより撮影した画像を解析することで、その構造物の検査対象領域に生じている変状を検知し、その変状の大きさ、変状の進行・推移などを分析する場合を想定して説明する。なお、本実施形態において、変状とは、構造物の表面に発生する、例えば、ひび割れ、浮き、剥離、鉄筋露出、錆、錆汁、漏水、水垂れ、砂筋、腐食、損傷(欠損)、エフロレッセンス、コールドジョイント、析出物などである。本実施形態では、特に、変状の一例としてひび割れを挙げ、そのひび割れの経年変化を分析するような場合を想定して説明する。また本実施形態では、調査対象の構造物の一例として高速道路や鉄道などの橋梁の橋脚を挙げ、その橋脚のコンクリートの壁面を検査対象領域とし、一般的なデジタルカメラで撮影した画像を用いて変状を検査する場合を想定して説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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