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公開番号
2025091087
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-18
出願番号
2023206084
出願日
2023-12-06
発明の名称
電力変換装置、電力変換装置の制御方法、エレベーター
出願人
株式会社日立製作所
代理人
ポレール弁理士法人
主分類
H02M
7/48 20070101AFI20250611BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約
【課題】
互いに並列に接続された複数の半導体スイッチング素子にオン抵抗差がある場合でも簡易的な制御方法によって損失アンバランスを低減する。
【解決手段】
電力変換回路と制御部とを有する電力変換装置において、電力変換回路は、互いに並列に接続された複数の半導体スイッチング素子を有し、制御部は、制御状態として、互いに並列に接続された複数の半導体スイッチング素子のうちの一部のみをオンさせる部分駆動モードと、互いに並列に接続された複数の半導体スイッチング素子の全部をオンさせる全部駆動モードとを有し、互いに並列に接続された複数の半導体スイッチング素子のうちのオンさせる半導体スイッチング素子の対象を変更しながら部分駆動モードで制御しつつ、互いに並列に接続された複数の半導体スイッチング素子のオン抵抗差に応じた所定の比率で全部駆動モードを挿入して制御する。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
半導体スイッチング素子を用いた電力変換回路と、前記半導体スイッチング素子のオン・オフを制御する制御部とを有する電力変換装置において、
前記電力変換回路は、前記半導体スイッチング素子として、互いに並列に接続された複数の半導体スイッチング素子を有し、
前記制御部は、制御状態として、前記互いに並列に接続された複数の半導体スイッチング素子のうちの一部のみをオンさせる部分駆動モードと、前記互いに並列に接続された複数の半導体スイッチング素子の全部をオンさせる全部駆動モードとを有し、前記互いに並列に接続された複数の半導体スイッチング素子のうちのオンさせる半導体スイッチング素子の対象を変更しながら前記部分駆動モードで制御しつつ、前記互いに並列に接続された複数の半導体スイッチング素子のオン抵抗差に応じた所定の比率で前記全部駆動モードを挿入して制御することを特徴とする電力変換装置。
続きを表示(約 1,400 文字)
【請求項2】
請求項1において、
前記電力変換回路は、前記互いに並列に接続された複数の半導体スイッチング素子として、第1の半導体スイッチング素子と、前記第1の半導体スイッチング素子に並列に接続された第2の半導体スイッチング素子とを有し、
前記制御部は、前記制御状態として、前記第1の半導体スイッチング素子をオンさせ前記第2の半導体スイッチング素子をオフさせる第1のモードと、前記第1の半導体スイッチング素子をオフさせ前記第2の半導体スイッチング素子をオンさせる第2のモードと、前記第1の半導体スイッチング素子と前記第2の半導体スイッチング素子とを両方ともオンさせる第3のモードとを有し、前記第1のモードと前記第2のモードとを交互に繰り返しながら、前記第1の半導体スイッチング素子と前記第2の半導体スイッチング素子のオン抵抗差に応じた所定の比率で前記第3のモードを挿入して制御することを特徴とする電力変換装置。
【請求項3】
請求項2において、
前記第1の半導体スイッチング素子のオン抵抗が前記第2の半導体スイッチング素子のオン抵抗よりも大きく、
前記第3のモードにおいて、前記第1の半導体スイッチング素子で発生する損失が前記第2の半導体スイッチング素子で発生する損失よりも小さいことを特徴とする電力変換装置。
【請求項4】
請求項1において、
前記制御部による前記部分駆動モードの制御中に前記所定の比率で前記全部駆動モードを挿入する制御は、前記オン抵抗差が所定の大きさ以上の場合に実行されることを特徴とする電力変換装置。
【請求項5】
請求項1において、
前記所定の比率は、予め計測された前記オン抵抗差に基づいて予め設定されていることを特徴とする電力変換装置。
【請求項6】
請求項1において、
前記電力変換回路は、直流電力を交流電力に変換する回路であることを特徴とする電力変換装置。
【請求項7】
請求項1において、
前記電力変換回路は、交流電力を直流電力に変換する回路であることを特徴とする電力変換装置。
【請求項8】
請求項1において、
前記電力変換回路は、直流電力を電圧の異なる直流電力に変換する回路であることを特徴とする電力変換装置。
【請求項9】
請求項1から8の何れか1項に記載の電力変換装置を有することを特徴とするエレベーター。
【請求項10】
半導体スイッチング素子を用いた電力変換回路と、前記半導体スイッチング素子のオン・オフを制御する制御部とを有する電力変換装置の制御方法において、
前記電力変換回路は、前記半導体スイッチング素子として、互いに並列に接続された複数の半導体スイッチング素子を有し、
前記制御部は、制御状態として、前記互いに並列に接続された複数の半導体スイッチング素子のうちの一部のみをオンさせる部分駆動モードと、前記互いに並列に接続された複数の半導体スイッチング素子の全部をオンさせる全部駆動モードとを有し、前記互いに並列に接続された複数の半導体スイッチング素子のうちのオンさせる半導体スイッチング素子の対象を変更しながら前記部分駆動モードで制御しつつ、前記互いに並列に接続された複数の半導体スイッチング素子のオン抵抗差に応じた所定の比率で前記全部駆動モードを挿入して制御することを特徴とする電力変換装置の制御方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は電力変換装置、電力変換装置の制御方法、エレベーターに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
電力変換装置は、半導体スイッチング素子であるパワー半導体素子のスイッチング動作によって、直流電力を交流電力に、もしくはその逆方向に、もしくは直流電力を電圧の異なる直流電力に電力変換する装置であり、エレベーターなどの多分野に適用されている。
【0003】
エレベーターに用いる電力変換装置にはパワー半導体素子として例えばIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)が用いられている。IGBTには、複数のIBGTチップを一つのモジュールにしたIGBTモジュールと、IBGTチップ1つを一つのパッケージにしたディスクリートIGBTがある。
【0004】
エレベーターなどに用いる電力変換装置は運転/停止を繰り返す。このような運転方法は、パワー半導体素子のオン/オフ動作によって生じるパワー半導体素子の温度変化を増加させるので、パワー半導体素子の寿命の低下が懸念される。
【0005】
寿命の低下を抑制するために、ディスクリートIGBTを並列接続する方法がある。並列接続により流入する電流が分散し、1つのディスクリートIGBTに流れる電流が減少する。これにより、ディスクリートIGBTの温度変化を抑え、長寿命化することができる。
【0006】
また、電力変換装置の一種であるDC/DCコンバータに関する技術として、例えば特許文献1がある。特許文献1の要約および図3には、「並列接続されたスイッチング素子に分流バラツキを生じることなく、また、スイッチング周波数を増加させることなく小型なリアクトルを用いることのできるDC/DCコンバータを提供することを目的とする。」との記載、および、「半導体素子を互いに並列に接続された3個の半導体素子411、421、431で構成し、リアクトル5に印加される電圧の周波数がスイッチング素子のスイッチング周波数の3倍となるよう、3個のスイッチング素子411s、421s、431sのオンオフ制御を、スイッチング素子のスイッチング周期の1/3=120°だけ互いに位相をずらして行うようにした。」との記載がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2015-213402号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、IGBTなどの半導体スイッチング素子を並列接続した場合には、半導体スイッチング素子のオン抵抗が個体差によってそれぞれ異なることにより、互いに並列に接続された複数の半導体スイッチング素子の間に損失アンバランスが発生する。このような損失アンバランスが発生すると、それぞれの半導体スイッチング素子の温度変化に差が生じ、それにより互いに並列に接続された複数の半導体スイッチング素子の間の寿命が異なることとなるので、長寿命化の妨げとなる。
【0009】
また、特許文献1では、互いに並列に接続された3個の半導体素子を120°だけ互いに位相をずらしてスイッチングする技術を開示しているが、この技術を用いた場合でも、互いに並列に接続された複数の半導体スイッチング素子のオン抵抗に差がある場合には、それぞれの半導体スイッチング素子で発生する損失が異なることとなるため、先ほどの説明と同様に損失アンバランスが発生する。
【0010】
他には、損失アンバランス抑制のために、予め測定された半導体スイッチング素子のオン抵抗に基づいてオン抵抗の近いもののみを仕分けして用いる方法や、センサを用いてアンバランスを検出してアンバランスを抑制するよう制御する方法などが考えられる。しかしながら、それらの方法では、半導体スイッチング素子の選別によるコストの大幅な増加や、センサを用いてリアルタイムでアンバランスを検出して制御するための構成のためのコストの大幅な増加があるという問題がある。
(【0011】以降は省略されています)
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