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公開番号2025090862
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-17
出願番号2025048752,2022057338
出願日2025-03-24,2022-03-30
発明の名称電動圧縮機
出願人株式会社豊田自動織機
代理人個人,個人
主分類F04B 39/12 20060101AFI20250610BHJP(液体用容積形機械;液体または圧縮性流体用ポンプ)
要約【課題】ハウジングの内部に腐食が進行することを抑制できる電動圧縮機を提供すること。
【解決手段】電動圧縮機10は、流体を圧縮する圧縮部30と、圧縮部30を駆動する電動モータ40と、電動モータ40を駆動するインバータ50と、圧縮部30、電動モータ40、及びインバータ50を収容するハウジング20と、ハウジング20を覆う防音カバー60と、を備えている。ハウジング20は、第1ハウジング構成体21、第2ハウジング構成体22、第3ハウジング構成体23、及び第4ハウジング構成体24を有している。防音カバー60は、ハウジング20と対向する各対向部70,80,90を有している。各対向部70,80,90には、各境界Bd1,Bd2,Bd3から離れつつ各境界Bd1,Bd2,Bd3を囲う溝部100が設けられている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
流体を圧縮する圧縮部と、
前記圧縮部を駆動する電動モータと、
前記電動モータを駆動するインバータと、
前記圧縮部、前記電動モータ、及び前記インバータを収容するハウジングと、
前記ハウジングを覆う防音カバーと、を備え、
前記ハウジングは、複数のハウジング構成体を有している電動圧縮機であって、
前記防音カバーは、前記ハウジングと対向する対向部を有しており、
隣り合う前記ハウジング構成体の境界と前記対向部とを離した状態とする間隔保持部を更に備えることを特徴とする電動圧縮機。
続きを表示（約 1,000 文字）【請求項２】
前記間隔保持部は、前記対向部に一体形成されたリブである、請求項１に記載の電動圧縮機。
【請求項３】
前記間隔保持部は、前記境界を形成する隣り合う前記ハウジング構成体の少なくとも１つに一体形成されたリブである、請求項１に記載の電動圧縮機。
【請求項４】
前記リブは、前記境界を挟む位置に配置されている、請求項２又は請求項３に記載の電動圧縮機。
【請求項５】
前記リブは、前記境界に沿って連続的に延びている、請求項２～請求項４のいずれか一項に記載の電動圧縮機。
【請求項６】
前記防音カバーは、
前記ハウジングの一部が外部に露出するように形成された開口部と、
前記対向部に一体形成されており、前記開口部の周辺に設けられる開口部リブと、を有しており、
前記開口部リブは、前記リブに接続されている、請求項２に記載の電動圧縮機。
【請求項７】
前記開口部は、前記境界の一部が外部に露出するように形成され、
前記開口部リブは、前記境界の一部に接触するように配置される、請求項６に記載の電動圧縮機。
【請求項８】
前記リブは、前記境界を挟む位置に配置されており、
前記開口部リブは、前記境界を挟む２つの前記リブと一体となるように配置されている、請求項７に記載の電動圧縮機。
【請求項９】
前記間隔保持部は、前記対向部に一体形成されたリブであり、
前記リブは、前記境界を挟む位置に配置され、且つ前記境界に沿って連続的に延びており、
前記防音カバーは、
前記境界の一部が外部に露出するように形成された開口部と、
前記対向部に一体形成されており、前記境界の一部に接触するように配置される開口部リブと、を有し、
前記開口部リブは、前記境界を挟む２つの前記リブと一体形成されている、請求項１に記載の電動圧縮機。
【請求項１０】
前記ハウジング構成体は、前記インバータを収容するインバータ室を区画する第１インバータ室構成体及び第２インバータ室構成体を少なくとも含んでおり、
前記境界は、前記第１インバータ室構成体と前記第２インバータ室構成体との境界を少なくとも含む、請求項１～請求項８のいずれか一項に記載の電動圧縮機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、電動圧縮機に関する。
続きを表示（約 1,700 文字）【背景技術】
【０００２】
電動圧縮機は、圧縮部と、電動モータと、インバータと、筒状のハウジングと、を備えている。圧縮部は、流体を圧縮する。電動モータは、圧縮部を駆動する。インバータは、電動モータを駆動する。ハウジングには、圧縮部、電動モータ、及びインバータが収容される。ハウジングの軸線が延びる方向を軸方向とする。
【０００３】
例えば、特許文献１に記載の電動圧縮機において、ハウジングは、軸方向に分割可能な複数のハウジング構成体を有している。
例えば、特許文献２に記載の冷凍機用圧縮機は、ハウジングとしてのケーシングの外周面を覆う防音カバーを備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２０１９－１７３６５６号公報
特開平５－３２１８３９号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
特許文献１に記載の電動圧縮機の騒音低減を目的として、ハウジングを特許文献２に記載の防音カバーにより覆うことが考えられる。
ところで、防音カバーは、弾性変形可能な吸音材、例えばウレタン材により形成されることが考えられる。このような材質で形成される防音カバーは、周囲の水分を吸収しやすい。
【０００６】
例えば、電動圧縮機が使用される環境によっては、防音カバーに多くの水分が吸収される。このため、防音カバーに吸収された水分がハウジングの近くに留まるため、ハウジングの腐食が進行する虞がある。特に、隣り合うハウジング構成体の境界に防音カバーに吸収された水分が留まると、ハウジングの腐食がハウジングの内部に進行する虞がある。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
上記の課題を解決する電動圧縮機は、流体を圧縮する圧縮部と、前記圧縮部を駆動する電動モータと、前記電動モータを駆動するインバータと、前記圧縮部、前記電動モータ、及び前記インバータを収容するハウジングと、前記ハウジングを覆う防音カバーと、を備え、前記ハウジングは、複数のハウジング構成体を有している電動圧縮機であって、前記防音カバーは、前記ハウジングと対向する対向部を有しており、隣り合う前記ハウジング構成体の境界と前記対向部とを離した状態とする間隔保持部を更に備える。
【０００８】
上記構成によれば、間隔保持部により隣り合うハウジング構成体の境界と防音カバーとを離すことができる。よって、防音カバーに吸収された水が隣り合うハウジング構成体の境界に留まりにくくなる。したがって、ハウジングの内部に腐食が進行することを抑制できる。
【０００９】
上記の電動圧縮機において、前記間隔保持部は、前記対向部に一体形成されたリブであるとよい。
上記構成によれば、間隔保持部を防音カバーの一部としている。このため、防音カバーによりハウジングを覆った時点で、隣り合うハウジング構成体の境界と防音カバーの対向部とを離した状態にできる。よって、間隔保持部が防音カバー又はハウジングと別構成である場合と比較すると、隣り合うハウジング構成体の境界と防音カバーの対向部との間隔を簡易的に保持しやすくなる。
【００１０】
上記の電動圧縮機において、前記間隔保持部は、前記境界を形成する隣り合う前記ハウジング構成体の少なくとも１つに一体形成されたリブであるとよい。
上記構成によれば、間隔保持部をハウジング構成体の一部としている。このため、防音カバーによりハウジングを覆った時点で、ハウジング構成体に形成されたリブにより防音カバーが押される。このため、防音カバーによりハウジングを覆うことにより、隣り合うハウジング構成体の境界と防音カバーの対向部とを離した状態にできる。よって、間隔保持部が防音カバー又はハウジングと別構成である場合と比較すると、隣り合うハウジング構成体の境界と防音カバーの対向部との間隔を簡易的に保持しやすくなる。
（【００１１】以降は省略されています）

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