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公開番号
2025090815
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-17
出願番号
2025043073,2021064071
出願日
2025-03-18,2021-04-05
発明の名称
磁気記録媒体及び磁気記憶装置
出願人
株式会社レゾナック・ハードディスク
,
国立大学法人東北大学
代理人
弁理士法人ITOH
主分類
G11B
5/738 20060101AFI20250610BHJP(情報記憶)
要約
【課題】結晶配向性が高く、欠陥が少ない磁性層を有することができる磁気記録媒体の製造方法、磁気記録媒体及び磁気記憶装置を提供する。
【解決手段】磁気記録媒体1の製造方法は、基板10の表面に、酸化マグネシウムを含むターゲットを用いて、スパッタ法により、酸化マグネシウム下地層20を形成する工程と、酸化マグネシウム下地層20の表面側に、磁性層30を形成する工程と、を含み、酸化マグネシウム下地層20を形成する際、酸化マグネシウムを含むターゲットを600℃以上に加熱する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
基板の表面に、酸化マグネシウムを含むターゲットを用いて、スパッタ法により、酸化マグネシウム下地層を形成する工程と、
前記酸化マグネシウム下地層の表面側に、磁性層を形成する工程と、
を含み、
前記酸化マグネシウム下地層を形成する際、前記酸化マグネシウムを含むターゲットを600℃以上に加熱する磁気記録媒体の製造方法。
続きを表示(約 350 文字)
【請求項2】
前記酸化マグネシウムを含むターゲットは、800℃以上に加熱する請求項1に記載の磁気記録媒体の製造方法。
【請求項3】
前記磁性層は、L1
0
構造を有するFePt合金及びCoPt合金の少なくとも一方を含む請求項1又は2に記載の磁気記録媒体の製造方法。
【請求項4】
酸化マグネシウムを含む酸化マグネシウム下地層と、
L1
0
構造を有するFePt合金を含む磁性層と、
を備え、
前記酸化マグネシウムは、X線光電子分光法で測定した時に検出されるO1sスペクトルのピークが、531eV~533eVである磁気記録媒体。
【請求項5】
請求項4に記載の磁気記録媒体を備える磁気記憶装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、磁気記録媒体の製造方法、磁気記録媒体及び磁気記憶装置に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
磁気記録媒体は、一般に、基板上に、下地層、磁性層及び保護層をこの順に積層することで製造される。磁気記録媒体に磁気情報を記録する方法として、磁気記録媒体にレーザー光等を照射して磁性層表面を局所的に加熱することにより、磁性層の保磁力を低下させて磁気情報を記録する熱アシスト記録方式がある。熱アシスト記録方式は、1Tbit/inch
2
クラスの面記録密度を実現することができることから、磁気記録媒体の小型化、高記録密度化に伴い、記憶容量を高めることができる次世代の磁気記録方式として検討されている。
【0003】
熱アシスト記録方式に用いることが可能な磁気記録媒体として、例えば、基板と、基板上に形成された複数の下地層と、L1
0
構造を有する合金を主成分とする磁性層とからなり、複数の下地層が、NiO下地層と、配向制御層とを含む磁気記録媒体が開示されている(例えば、特許文献1参照)。この磁気記録媒体では、配向制御層は、BCC構造の合金からなる下地層と、NaCl構造を有するMgO等の下地層を含み、NiO下地層に(100)配向をとらせるようにしている。
【0004】
磁気記録培媒体の磁性層として、L1
0
構造を有するFePt合金を用いる場合、磁性層の結晶配向面として(001)面が用いられる。FePt合金を(001)配向させるため、下地層としては、一般に、(100)配向しているMgOが用いられることが多い。即ち、MgOの(100)面は、FePt合金の(001)面と格子整合性が高いため、MgO層の上方に、FePt合金を含む磁性層を成膜することにより、FePt合金は、(001)配向させやすくなる。また、特許文献1の磁気記録媒体では、NiO下地層も(100)配向をとらせるため、配向制御層の下地層として、MgOが用いられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2016-026368号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
配向制御層の形成にMgOを用いる場合、MgO層の形成には一般にスパッタ法が用いられるが、MgOは融点が高いため焼結性が悪い。焼結性の悪いターゲットを用いてスパッタ法によりMgO層を形成すると、ターゲット表面で異常放電(アーキング)が生じてターゲット表面が溶融及び飛散することで、スパッタダストが発生し易い、という問題があった。このスパッタダストにより、MgO層の結晶配向性が低下すると共に、MgO層に欠陥が生じ易くなる。そのため、MgO層の上に形成される磁性層の結晶配向性が低下すると共に、磁性層内に欠陥が生じる可能性が高くなる。
【0007】
本発明の一態様は、結晶配向性が高く、欠陥が少ない磁性層を有することができる磁気記録媒体の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る磁気記録媒体の製造方法の一態様は、基板の表面に、酸化マグネシウムを含むターゲットを用いて、スパッタ法により、酸化マグネシウム下地層を形成する工程と、前記酸化マグネシウム下地層の表面側に、磁性層を形成する工程と、を含み、前記酸化マグネシウム下地層を形成する際、前記酸化マグネシウムを含むターゲットを600℃以上に加熱する。
【0009】
本発明の一態様に係る磁気記録媒体は、酸化マグネシウム下地層と、L1
0
構造を有するFePt合金を含む磁性層とを備え、前記酸化マグネシウム下地層は、酸化マグネシウムを含み、前記酸化マグネシウムは、XPSで測定した時のO1sスペクトルのピークが、531eV~533eVである。
【発明の効果】
【0010】
本発明の一態様によれば、結晶配向性が高く、欠陥が少ない磁性層を有することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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