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公開番号
2025103967
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-09
出願番号
2023221744
出願日
2023-12-27
発明の名称
電子装置
出願人
ルネサスエレクトロニクス株式会社
代理人
弁理士法人筒井国際特許事務所
主分類
G11C
5/06 20060101AFI20250702BHJP(情報記憶)
要約
【課題】信号の波形品質を高められる電子装置を提供する。
【解決手段】配線基板PCBに含まれる複数の配線は、クロック信号CK1およびチップセレクト信号CS1のそれぞれを、表面20上に搭載された2個のメモリデバイスME1,ME2へ伝搬する複数の配線WR1tと、クロック信号CK2およびチップセレクト信号CS2のそれぞれを裏面21上に搭載された2個のメモリデバイスME3,ME4へ伝搬する複数の配線WR1bと、を有する。ここで、複数の配線WR1tは、複数の配線層の内、表面側の配線層15に設けられており、複数の配線WR1bは、複数の配線層の内、裏面側の配線層16に設けられている。
【選択図】図4A
特許請求の範囲
【請求項1】
第1の面および前記第1の面とは反対側の第2の面を有し、複数の配線層および複数の配線を含んだ配線基板と、
前記第1の面上に搭載された第1のメモリデバイスと、
前記第1の面上に搭載された第2のメモリデバイスと、
前記第2の面上に搭載された第3のメモリデバイスと、
前記第2の面上に搭載された第4のメモリデバイスと、
前記第1の面上に搭載され、共通の第1のクロック信号および共通の第1のチップセレクト信号を用いて前記第1のメモリデバイスおよび前記第2のメモリデバイスのそれぞれにアクセスし、共通の第2のクロック信号および共通の第2のチップセレクト信号を用いて前記第3のメモリデバイスおよび前記第4のメモリデバイスのそれぞれにアクセスするコントロールデバイスと、
を備え、
前記複数の配線は、
前記第1のクロック信号および前記第1のチップセレクト信号をそれぞれ伝搬する複数の第1の配線と、
前記第2のクロック信号および前記第2のチップセレクト信号をそれぞれ伝搬する複数の第2の配線と、
を有し、
前記複数の第1の配線は、前記複数の配線層の内、前記第2の面よりも前記第1の面に近い配線層に設けられており、
前記複数の第2の配線は、前記複数の配線層の内、前記第1の面よりも前記第2の面に近い配線層に設けられている、
電子装置。
続きを表示(約 2,900 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の電子装置において、
前記クロック信号の周期を“Tck”とし、前記第1のメモリデバイスと前記第2のメモリデバイスとの配置間隔、および前記第3のメモリデバイスと前記第4のメモリデバイスとの配置間隔を共に“Lm”とした場合、
“Lm”は、“Tck/2”の伝搬遅延時間に基づいて定められている、
電子装置。
【請求項3】
請求項1に記載の電子装置において、
前記配線基板は、前記第1の面と前記第2の面との間で前記複数の配線層を貫通するように設けられる複数のスルービア配線を含み、
前記複数のスルービア配線は、
前記第1の配線と、前記第1のメモリデバイスまたは前記第2のメモリデバイスとを接続するための第1のスルービア配線と、
前記第2の配線と、前記第3のメモリデバイスまたは前記第4のメモリデバイスとを接続するための第2のスルービア配線と、
を有し、
前記第1のスルービア配線は、前記第1の配線との接続点から前記第1の面までの第1のビア部分と、前記第1の配線との接続点から前記第2の面までの第1のオープンスタブと、を有し、
前記第2のスルービアは、前記第2の配線との接続点から前記第2の面までの第2のビア部分と、前記第2の配線との接続点から前記第1の面までの第2のオープンスタブと、を有し、
前記第1のビア部分の長さは、前記第1のオープンスタブの長さよりも短くなっており、
前記第2のビア部分の長さは、前記第2のオープンスタブの長さよりも短くなっている、
電子装置。
【請求項4】
請求項3に記載の電子装置において、
前記クロック信号の周期を“Tck”とし、前記第1のメモリデバイスと前記第2のメモリデバイスとの配置間隔、および前記第3のメモリデバイスと前記第4のメモリデバイスとの配置間隔を共に“Lm”とし、前記第1のビア部分の伝搬遅延時間、および前記第2のビア部分の伝搬遅延時間を共に“τ
va
”とした場合、
“Lm”は、“Tck/2-τ
va
”の伝搬遅延時間に基づいて定められている、
電子装置。
【請求項5】
請求項3に記載の電子装置において、
前記第1の配線および前記第2の配線を伝搬する伝搬信号の波長を“λ”とした場合、
前記第1のオープンスタブの長さ、および前記第2のオープンスタブの長さは、共に“λ/4”よりも短くなっている、
電子装置。
【請求項6】
請求項3に記載の電子装置において、
前記第1のスルービア配線が前記第1のクロック信号を伝搬し、前記第2のスルービア配線が前記第2のクロック信号を伝搬する場合、前記第1のビア部分の長さと前記第2のビア部分の長さは同等であり、
前記第1のスルービアが前記第1のチップセレクト信号を伝搬し、前記第2のスルービアが前記第2のチップセレクト信号を伝搬する場合、前記第1のビア部分の長さと前記第2のビア部分の長さは同等である、
電子装置。
【請求項7】
請求項2に記載の電子装置において、
前記コントロールデバイスは、共通のコマンドアドレス信号を用いて、前記第1のメモリデバイス、前記第2のメモリデバイス、前記第3のメモリデバイス、および前記第4のメモリデバイスにアクセスし、
前記コマンドアドレス信号は、前記クロック信号の2周期を1単位として動作するモードである2Nモードに設定されている、
電子装置。
【請求項8】
請求項7に記載の電子装置において、
前記配線基板は、前記第1の面と前記第2の面との間で前記複数の配線層を貫通するように設けられる複数のスルービア配線を含み、
前記複数のスルービア配線は、前記コマンドアドレス信号を伝搬する配線と、前記第1のメモリデバイスおよび前記第3のメモリデバイスとを接続するための第3のスルービア配線を有し、
前記クロック信号の周期を“Tck”とし、前記コントロールデバイスからの前記コマンドアドレス信号を出力する外部端子と、前記第3のスルービア配線との配線長を“LLc”とし、nを偶数とした場合、
“LLc”は、“(Tck/2)×n”の伝搬遅延時間に基づく長さに定められている、
電子装置。
【請求項9】
請求項2に記載の電子装置において、
前記第1の面上には、前記第1のメモリデバイスおよび前記第2のメモリデバイスを含めて、共通の前記第1のクロック信号および共通の前記第1のチップセレクト信号を用いてアクセスされる偶数個のメモリデバイスが搭載されており、
前記第2の面上には、前記第3のメモリデバイスおよび前記第4のメモリデバイスを含めて、共通の前記第2のクロック信号および共通の前記第2のチップセレクト信号を用いてアクセスされる偶数個のメモリデバイスが搭載されており、
前記第1の面上に搭載された前記偶数個のメモリデバイスの中で互いに隣接する2個のメモリデバイスの配置間隔を“Lm”とし、前記第2の面上に搭載された前記偶数個のメモリデバイスの中で互いに隣接する2個のメモリデバイスの配置間隔も“Lm”とした場合、
“Lm”は、“Tck/2”の伝搬遅延時間に基づいて定められている、
電子装置。
【請求項10】
請求項1に記載の電子装置において、
前記第1の面上に搭載された第5のメモリデバイスおよび第6のメモリデバイスと、
前記第2の面上に搭載された第7のメモリデバイスおよび第8のメモリデバイスと、
をさらに備え、
前記コントロールデバイスは、
共通の前記第1のクロック信号および共通の前記第1のチップセレクト信号を用いて前記第1のメモリデバイスおよび前記第2のメモリデバイスのそれぞれにアクセスし、共通の前記第2のクロック信号および共通の前記第2のチップセレクト信号を用いて前記第3のメモリデバイスおよび前記第4のメモリデバイスのそれぞれにアクセスする第1のメモリインタフェースと、
共通の第3のクロック信号および共通の第3のチップセレクト信号を用いて前記第5のメモリデバイスおよび前記第6のメモリデバイスのそれぞれにアクセスし、共通の第4のクロック信号および共通の第4のチップセレクト信号を用いて前記第7のメモリデバイスおよび前記第8のメモリデバイスのそれぞれにアクセスする第2のメモリインタフェースと、
を有し、
前記第2のメモリインタフェースの外部端子は、前記第1のメモリインタフェースの外部端子よりも前記コントロールデバイスの内側に配置されている、
電子装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子装置に関し、例えば、配線基板上にコントロールデバイスおよび複数のメモリデバイスを搭載した電子装置に関する。
続きを表示(約 3,000 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1(特開2015-35159号)には、フライバイトポロジに伴う分岐配線が長くても、信号反射による影響を緩和できる電子装置が示される。当該電子装置は、複数の第1半導体部品とそれらを制御する第2半導体部品とが実装される実装基板を備える。実装基板は、第2半導体部品と複数の第1半導体部品とを電気的に接続する主配線および分岐配線を備える。第1半導体部品に至る分岐配線の途中には、チップ抵抗が直列に接続される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-35159号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、電子装置の小型化、すなわち、配線基板における各デバイスの実装面積の削減が求められている。これに加えて、特に、電子装置の高速化に伴い、配線基板内を伝搬する各信号に対して、波形品質の向上が求められている。波形品質を向上させる方式として、例えば、特許文献1に示されるように、反射信号を減衰させるための抵抗素子を設ける方式が考えられる。しかしながら、抵抗素子を設けると、実装面積が増大する。このため、このような抵抗素子を設けることなく、波形品質を高められる仕組みが望まれる。
【0005】
その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記載および添付図面から明らかになるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一実施の形態の電子装置は、第1の面および第1の面とは反対側の第2の面を有し、複数の配線層および複数の配線を含んだ配線基板と、第1の面上に搭載された第1のメモリデバイスおよび第2のメモリデバイスと、第2の面上に搭載された第3のメモリデバイスおよび第4のメモリデバイスと、コントロールデバイスと、を備える。コントロールデバイスは、第1の面上に搭載され、共通の第1のクロック信号および共通の第1のチップセレクト信号を用いて第1および第2のメモリデバイスのそれぞれにアクセスし、共通の第2のクロック信号および共通の第2のチップセレクト信号を用いて第3および第4のメモリデバイスのそれぞれにアクセスする。複数の配線は、第1のクロック信号および第1のチップセレクト信号をそれぞれ伝搬する複数の第1の配線と、第2のクロック信号および第2のチップセレクト信号をそれぞれ伝搬する複数の第2の配線と、を有する。ここで、複数の第1の配線は、複数の配線層の内、第2の面よりも第1の面に近い配線層に設けられており、複数の第2の配線は、複数の配線層の内、第1の面よりも第2の面に近い配線層に設けられている。
【発明の効果】
【0007】
一実施の形態の電子装置を用いることで、信号の波形品質を高められる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1Aは、第1の実施の形態による電子装置の概略的な構成例を示す平面図である。
図1Bは、第1の実施の形態による電子装置の概略的な構成例を示す平面図である。
図2は、図1Aおよび図1Bにおける一部の領域に着目した構成例を示す平面図である。
図3は、図2におけるメモリインタフェースとメモリデバイスとの間の接続関係の一例を示す回路図である。
図4Aは、図2におけるA-A’間のクロック信号およびチップセレクト信号に関する概略的な構成例を示す断面図である。
図4Bは、図2におけるB-B’間のクロック信号およびチップセレクト信号に関する概略的な構成例を示す断面図である。
図5は、図2におけるA-A’間のコマンドアドレス信号に関する概略的な構成例を示す断面図である。
図6は、図4Aおよび図4Bにおいて、信号伝搬用のスタブおよびオープンスタブのインピーダンス特性の一例を示すインピーダンスチャートである。
図7は、伝搬信号の波長λの1/4の長さがナイキスト周波数に応じてどの程度の値になるかを計算した結果の一例を示す図である。
図8Aは、図4Aにおいて、ランク1への信号伝搬経路に関する等価的な構成例を示す回路図である。
図8Bは、図8Aにおいて、反射信号が相殺される仕組みを概念的に示すタイミングチャートである。
図9は、図4Aにおいて、コントロールデバイスに近い側のメモリデバイスを対象に、チップセレクト信号の入力波形を観測したシミュレーション結果の一例を示す波形図である。
図10は、図4Aにおいて、コントロールデバイスに近い側のメモリデバイスと、遠い側のメモリデバイスとを対象に、クロック信号の入力波形を観測したシミュレーション結果の一例を示す波形図である。
図11Aは、図2におけるA-A’間のより詳細な構成例を示す断面図である。
図11Bは、図2におけるB-B’間のより詳細な構成例を示す断面図である。
図12は、図4Aに示される構成を拡張した構成例を示す断面図である。
図13は、第2の実施の形態による電子装置において、図2におけるA-A’間のクロック信号およびチップセレクト信号と、コマンドアドレス信号とに関する概略的な構成例を示す断面図である。
図14は、図13に示されるコントロールデバイスとメモリデバイスとの配線長において、nおよびmの避けるべき組み合わせを示す表である。
図15Aは、一般的な電子装置における問題点の一例を模式的に説明する図である。
図15Bは、一般的な電子装置における問題点の一例を模式的に説明する図である。
図16は、図15Aにおいて、2個のメモリデバイスがそれぞれ入力するクロック信号の波形形状の一例を示す図である。
図17Aは、比較例による電子装置において、図4Aとは異なる構成例を示す断面図である。
図17Bは、比較例による電子装置において、図4Bとは異なる構成例を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下の実施の形態においては便宜上その必要があるときは、複数のセクションまたは実施の形態に分割して説明するが、特に明示した場合を除き、それらはお互いに無関係なものではなく、一方は他方の一部または全部の変形例、詳細、補足説明等の関係にある。また、以下の実施の形態において、要素の数等(個数、数値、量、範囲等を含む)に言及する場合、特に明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でもよい。
【0010】
さらに、以下の実施の形態において、その構成要素(要素ステップ等も含む)は、特に明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。同様に、以下の実施の形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に明らかにそうでないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似するもの等を含むものとする。このことは、上記数値および範囲についても同様である。
(【0011】以降は省略されています)
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