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公開番号2025110231
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-28
出願番号2024004047
出願日2024-01-15
発明の名称信号処理装置、信号処理装置の制御方法方法及びプログラム
出願人キヤノン株式会社
代理人個人
主分類G11B 27/10 20060101AFI20250718BHJP(情報記憶)
要約【課題】音響信号にタイムコードが含まれなくとも、時刻情報と音響信号とを同期できるようにする。
【解決手段】信号処理装置は、音響信号を信号処理する信号処理手段と、計時手段から出力された第1の時刻情報と、前記信号処理手段から出力された第2の時刻情報とに基づいて、前記信号処理手段での信号処理による遅延時間を計測する計測手段と、前記計測手段により計測された前記遅延時間に基づいて、前記計時手段から出力された時刻情報と、前記信号処理手段により信号処理された前記音響信号とを同期する同期手段とを有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
音響信号を信号処理する信号処理手段と、
計時手段から出力された第1の時刻情報と、前記信号処理手段から出力された第2の時刻情報とに基づいて、前記信号処理手段での信号処理による遅延時間を計測する計測手段と、
前記計測手段により計測された前記遅延時間に基づいて、前記計時手段から出力された時刻情報と、前記信号処理手段により信号処理された前記音響信号とを同期する同期手段とを有することを特徴とする信号処理装置。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記同期手段は、前記同期手段によって同期された第3の時刻情報に基づいて切り出した前記音響信号を音響データとして、前記第3の時刻情報と前記音響データとを出力し、
前記同期手段から出力された前記第3の時刻情報と前記音響データとを記録する記録手段を有することを特徴とする請求項1に記載の信号処理装置。
【請求項3】
前記同期手段は、前記第3の時刻情報に応じた所定の単位で前記音響信号を切り出して前記音響データとすることを特徴とする請求項2に記載の信号処理装置。
【請求項4】
前記同期手段は、前記音響信号の所定のチャンネルに時刻情報を含め、前記第3の時刻情報と前記音響データとを出力することを特徴とする請求項2に記載の信号処理装置。
【請求項5】
前記計測手段による前記遅延時間を計測する処理を行うか、又は前記同期手段による時刻情報と音響信号とを同期する処理を行うかを制御する制御手段を有することを特徴とする請求項1に記載の信号処理装置。
【請求項6】
前記計測手段は、前記第2の時刻情報から前記第1の時刻情報を減算することによって前記遅延時間を算出し、
前記同期手段は、前記計測手段により算出された前記遅延時間を加算することによって前記第1の時刻情報を補正することを特徴とする請求項1に記載の信号処理装置。
【請求項7】
前記音響信号は、複数の収音手段によって収音された複数の音響信号であって、
前記信号処理手段により信号処理された前記複数の音響信号ごとの遅延時間を、前記計測手段により計測された前記遅延時間に基づいて補正する補正手段を有し、
前記同期手段は、前記計時手段から出力された時刻情報と、前記補正手段により補正された前記音響信号とを同期することを特徴とする請求項1に記載の信号処理装置。
【請求項8】
前記補正手段は、前記計測手段により計測された前記遅延時間の内で最も大きい遅延時間に基づいて、前記信号処理手段により信号処理された音響信号の遅延時間を補正することを特徴とする請求項7に記載の信号処理装置。
【請求項9】
前記補正手段は、前記計測手段により計測された前記遅延時間の内で最も大きい遅延時間となるように、前記信号処理手段により信号処理された音響信号の遅延時間を補正することを特徴とする請求項8に記載の信号処理装置。
【請求項10】
音響信号を信号処理する信号処理工程と、
計時手段から出力された第1の時刻情報と、前記計時手段から前記信号処理工程を経て出力された第2の時刻情報とに基づいて、前記信号処理工程での信号処理による遅延時間を計測する計測工程と、
前記計測工程にて計測された前記遅延時間に基づいて、前記計時手段から出力された時刻情報と、前記信号処理工程にて信号処理された前記音響信号とを同期する同期工程とを有することを特徴とする信号処理装置の制御方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、信号処理装置、信号処理装置の制御方法及びプログラムに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
複数のマイクロフォンにより収音して得られる音響データを用いて、指定された仮想視点に対応する音響信号を生成する仮想視点音響技術が注目されている。特許文献1には、仮想視点音響を生成するために音響データとタイムコードとを紐づけて記録する技術が開示されている。
【0003】
また、複数の装置間でタイムコードを共有することで、編集作業時に音響データとタイムコードを同期する手法が知られている。特許文献2には、タイムコード重畳音響信号を映像信号と共に記録したメインコンテンツを再生する際、タイムコード重畳音響信号を復調し得られたタイムコードに従い、別途タイムコードと共に記録された音響コンテンツを同期する手法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-40264号公報
特開2012-114779号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1では、収音した音響信号がリップシンク調整等で遅延した場合に生じる音響データの遅延とタイムコードのずれを補正する方法は開示されていない。また、特許文献2では、収音装置にタイムコード用の音響トラックを用意する必要がある。本発明は、音響信号にタイムコードが含まれなくとも、時刻情報と音響信号とを同期できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る信号処理装置は、音響信号を信号処理する信号処理手段と、計時手段から出力された第1の時刻情報と、前記信号処理手段から出力された第2の時刻情報とに基づいて、前記信号処理手段での信号処理による遅延時間を計測する計測手段と、前記計測手段により計測された前記遅延時間に基づいて、前記計時手段から出力された時刻情報と、前記信号処理手段により信号処理された前記音響信号とを同期する同期手段とを有する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、時刻情報と音響信号とを同期することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施形態1における信号処理装置の機能構成例を示す図である。
信号処理部の構成例を説明する図である。
信号処理装置のハードウェア構成例を示す図である。
実施形態1における信号処理装置の処理例を示すフローチャートである。
タイムコードと音響データの同期について説明する図である。
実施形態2における信号処理装置の機能構成例を示す図である。
音響信号の遅延量及びタイムコードの補正の流れを説明する図である。
実施形態2における信号処理装置の処理例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下に説明する実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴のすべてが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。また、同一若しくは同様の構成等については同一の符号を付し、重複した説明は省略する。
【0010】
各実施形態について、一例として野球競技を収音対象とした例を説明する。具体的には、グラウンド内で発生する打球音や捕球音などの競技音、観客席の歓声音、さらに、テレビ放送であれば実況や解説などの音声を収音対象とし、収音した音響信号をタイムコードに同期し記録する例を中心に説明する。ただし、本発明の適用対象は、野球競技に限定されず、例えば他の競技や音楽コンサート等であってもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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