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公開番号
2025090709
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-17
出願番号
2025037825,2020145091
出願日
2025-03-10,2020-08-28
発明の名称
延伸基材フィルム用ポリエチレン樹脂組成物ならびにそれよりなる延伸基材フィルム
出願人
日本ポリエチレン株式会社
代理人
主分類
C08L
23/04 20060101AFI20250610BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】延伸性、剛性に優れ、延伸基材として好適な延伸基材用ポリエチレン樹脂組成物、およびそれを用いた樹脂積層体と包装材を提供する。
【解決手段】樹脂積層体の基材として用いる延伸基材フィルム用ポリエチレン樹脂組成物であって、下記の物性(a-1)~(a-4)を満たすことを特徴とする、延伸基材フィルム用ポリエチレン樹脂組成物。
(a-1)密度が0.935~0.970g/cm
3
である
(a-2)温度190℃、荷重2.16kgにおけるメルトフローレイト(MFR)が0.1~7g/10minである
(a-3)190℃における溶融張力(MT)の値が8.0g以下である
(a-4)ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)での分子量分布〔重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との比(Mw/Mn)〕が1.5~10.0である
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
樹脂積層体の基材として用いる延伸基材フィルム用ポリエチレン樹脂組成物であって、下記の物性(a-1)~(a-4)を満たすことを特徴とする、延伸基材フィルム用ポリエチレン樹脂組成物。
(a-1)密度が0.935~0.970g/cm
3
である
(a-2)温度190℃、荷重2.16kgにおけるメルトフローレイト(MFR)が0.1~7g/10minである
(a-3)190℃における溶融張力(MT)の値が8.0g以下である
(a-4)ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)での分子量分布〔重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との比(Mw/Mn)〕が1.5~10.0である
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は延伸基材フィルム用ポリエチレン樹脂組成物、ならびにそれよりなるフィルムを延伸して得られる延伸基材フィルム、さらにその延伸基材フィルムを含む積層体、該積層体から構成される包装材に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、包装材の基本的な構成の一つとしてヒートシール層と基材層を接着剤で貼り合わせるものがある。このうち、ヒートシール層は適度な柔軟性、透明性、ヒートシール性に優れたポリエチレン樹脂組成物からなるフィルムが広く使用されている。他方、基材層には剛性、耐衝撃性、耐熱性の観点からポリエステル樹脂組成物またはポリアミド樹脂組成物からなるフィルムを延伸したフィルムが使用されている(特許文献1参照)。
【0003】
近年、循環型社会の構築を求める声の高まりとともに、高いリサイクル性を有する包装材が求められている。しかしながら、従来の包装材は上記したように異種の樹脂材料から構成されており、樹脂材料ごとに分離するのが困難であるため、リサイクルされていないのが現状である。
【0004】
高いリサイクル性を持たせる方法として、全て同一の樹脂材料からなる包装材(モノマテリアル包装材)を構成することが挙げられる。ポリエチレン樹脂組成物は包装材の原料として広く使用されているため、ヒートシール層も基材層もポリエチレン樹脂組成物からなるフィルムで構成されたモノマテリアル包装材は、循環型社会を実現するリサイクル性の高い包装材として期待されている。
【0005】
しかしながら、ポリエチレン樹脂組成物からなるフィルムを基材層として使用する場合、インフレーション成形法またはTダイ成形法で得られたフィルムをそのまま使用すると包装材料の強度が不足するばかりか、印刷した際にフィルムが伸びてしまい、画像がずれる。これを補うため、ポリエチレン樹脂組成物をインフレーション成形法またはTダイ成形法で成形し得られたフィルムを延伸して得られるフィルムを使用する。
延伸フィルム用ポリエチレン樹脂組成物として例えば、LLDPEとHDPEをブレンドした樹脂組成物(特許文献2参考)や特定の結晶成分をもつLLDPE(特許文献3参考)が提案されているが、どちらも基材としてではなく、シュリンクフィルム用途を目的としたポリエチレン樹脂組成物であるため、延伸基材を目的としたポリエチレン樹脂組成物の開発が望まれていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2009-202519号公報
特開2005-89693号公報
特開2004-238543号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は延伸性、剛性に優れ、延伸基材として好適な延伸基材用ポリエチレン樹脂組成物、およびそれを用いた樹脂積層体と包装材を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、上記課題を解決するため鋭意研究を重ねた結果、特定の条件を満たすポリエチレン樹脂組成物をインフレーション成形にてフィルムを成形し、得られたフィルムを熱ロール延伸機にて延伸したところ、上記の課題を解決可能な特性を示すことを見出し、これらの知見に基づいて発明を完成させるに至った。
【0009】
すなわち、本発明[1]によれば、下記の物性(a-1)~(a-4)を満たすことを特徴とする、延伸基材フィルム用ポリエチレン樹脂組成物が提供される。
(a-1)密度が0.935~0.970g/cm
3
である
(a-2)温度190℃、荷重2.16kgにおけるメルトフローレイト(MFR)が0.1~7.0g/10minである
(a-3)190℃における溶融張力(MT)の値が8.0g以下である
(a-4)ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)での分子量分布〔重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との比(Mw/Mn)〕が1.5~10.0である
【0010】
また本発明[2]によれば、第1の発明におけるポリエチレン樹脂組成物をインフレーション成形またはTダイ成形にて得られるフィルムを延伸して得られたフィルムを、MDに7倍に延伸して得られるフィルムの機械方向(MD)の引張弾性率をEM、直交する方向(TD)の引張弾性率をETとしたときに式(1)、(2)、(3)を満たす領域内に存在することを特徴とするポリエチレン樹脂組成物が提供される。
(1)ET≧1500
(2)EM≧ET-400
(3)EM≦3ET
(【0011】以降は省略されています)
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