TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025089820
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-16
出願番号2023204720
出願日2023-12-04
発明の名称精製管の寿命測定方法及び測定装置
出願人大陽日酸株式会社
代理人弁理士法人志賀国際特許事務所
主分類G01N 5/02 20060101AFI20250609BHJP(測定;試験)
要約【課題】精製管を使用しながら、かつコストを抑えた上で、精製管の寿命を測定することができる、精製管の寿命測定方法及び測定装置を提供する。
【解決手段】精製管9の寿命測定方法は、吸着材8を収納した精製管9を、振動機6を用いて振動させ、振動機6で振動している精製管9の振動数を測定し、精製管9の振動数の変化から、吸着材8の吸着による精製管9の重量変化を検知する。精製管9の寿命測定装置Sは、吸着材8を収納した精製管9を振動させる振動機6と、振動機6で振動している精製管9の振動数を測定する測定器13と、精製管9の振動数の変化から、吸着材8の吸着による精製管9の重量変化を検知する検知手段(PC17)と、を備えている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
吸着材を収納した精製管を、振動機を用いて振動させ、
前記振動機で振動している前記精製管の振動数を測定し、
前記精製管の前記振動数の変化から、前記吸着材の吸着による前記精製管の重量変化を検知することを特徴とする、前記精製管の寿命測定方法。
続きを表示(約 750 文字)【請求項2】
前記精製管に一定の強度で振動入力を付与することを特徴とする、請求項1に記載の精製管の寿命測定方法。
【請求項3】
前記精製管に試料ガスを流通して前記精製管の使用状態としながら、前記精製管の前記振動数の変化を測定することを特徴とする、請求項1又は2に記載の精製管の寿命測定方法。
【請求項4】
吸着材を収納した精製管を振動させる振動機と、
前記振動機で振動している前記精製管の振動数を測定する測定器と、
前記精製管の前記振動数の変化から、前記吸着材の吸着による前記精製管の重量変化を検知する検知手段と、を備えていることを特徴とする、前記精製管の寿命測定装置。
【請求項5】
前記精製管の前記振動数が前記精製管の寿命と認められる閾値に到達する前に、前記精製管又は前記吸着材の交換時期であることを通知する通知手段を備えていることを特徴とする、請求項4に記載の精製管の寿命測定装置。
【請求項6】
前記精製管の前記振動数が前記閾値の7割から8割まで到達したときに、前記通知手段が通知を行うことを特徴とする、請求項5に記載の精製管の寿命測定装置。
【請求項7】
前記振動機は、前記精製管に鉛直方向の振動を付与するものであり、
前記精製管の上部又は下部にバネ型配管が接続されていることを特徴とする、請求項4から6の何れか一項に記載の精製管の寿命測定装置。
【請求項8】
前記精製管は、振動方向に沿う側面に、振動数測定用の定点が印字され、
前記測定器は、振動中の前記精製管の前記定点を測定することを特徴とする、請求項4から6の何れか一項に記載の精製管の寿命測定装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、精製管の寿命測定方法及び測定装置に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
半導体産業や各種産業において、高純度の工業ガスが使用されている。高純度の工業ガスが、製造ラインで使用される際、さらに純度を高めるために、または、大気の混入を防ぐために、ガス出口配管に精製管を設置して工業ガスを使用する必要がある。精製管は、工業ガス中の大気成分の水分や、酸素、炭酸ガス等を精製する目的で設置されている。精製管には、吸着材として、シリカゲル、活性アルミナ等、各大気成分の吸着性能に応じた吸着材が充填されている。精製管は、一定量の対象成分を吸着後は、精製できなくなるため、精製管の交換や再生等の定期的なメンテナンスが必要となっている。精製前の工業ガス中の不純物成分の濃度が一定である場合、精製管の寿命予想は可能であるが、一時的に高濃度の不純物成分が精製管に導入されることがあると、精製管の寿命予想は難しくなる課題があった。精製管のメンテナンス時期の判断として、例えば特許文献1、2及び3が開示されている。
特許文献1では、吸着材の吸・脱着工程における温度差を測定することで、精製管の寿命を判定する方法となっている。
特許文献2では、フィルタ出入口の差圧を測定する方法となっており、フィルタ出入口に分岐した配管と圧力計とが設置されている。
特許文献3では、パージガスを精製管に流通して不純物成分の濃度を測定することで、精製管の寿命を判定する方法となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平8-117541号公報
特開平8-336993号公報
特開2011-053112号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1では、精製管の通常の使用状態は、吸着工程であり、連続して使用しながらの状態で寿命判定は不可となっている。
特許文献2では、精製管の寿命を測定する工程は、真空状態にする必要があり、精製管を連続して使用しながらの状態で寿命判定は不可となっている。
特許文献3では、精製管の寿命を測定するために、一部精製ガスを分析計に流す必要があり、分析時に全ての精製ガスを使用できない問題や、分析計の設置や試料ガスを流通するための流路を増設する必要があり、設備のコストアップにつながる問題があった。
【0005】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであって、精製管を使用しながら、かつコストを抑えた上で、精製管の寿命を測定することができる、精製管の寿命測定方法及び測定装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の精製管の寿命測定方法および測定装置では、振動機による振動を精製管に付与し、振動中の精製管の定点を振動数測定器で測定し、精製管の振動数の変化から、精製管内の吸着材が対象成分を吸着することによる重量変化を検知する。
【発明の効果】
【0007】
本発明の精製管の寿命測定方法及び測定装置によれば、精製管を通常の使用状態で使用しながら、精製管の寿命を測定することができる。さらに、1台の振動機の検出器とで複数台の精製管の寿命を測定可能であり、精製管の管理コストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の実施形態における精製管の寿命測定装置の構成を示す説明図である。
上記寿命測定装置から取り外した状態の精製管を示す説明図である。
実施例1の精製管の寿命測定の試験結果を示すグラフであり、(a)は振動数の時間変化を示し、(b)は重量の時間変化を示す。
実施例2の精製管の寿命測定の試験結果を示すグラフであり、(a)は振動数の時間変化を示し、(b)は重量の時間変化を示す。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明に係る一実施形態である精製管の寿命測定方法及び測定装置について、図を参照して説明する。
なお、以下の説明で用いる図面は、特徴をわかり易くするために、便宜上特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らない。
【0010】
本発明に適用した精製管の寿命測定方法及び測定装置の構成について説明する。図1は、精製管の寿命測定装置の構成を示す説明図である。図2は、寿命測定装置から取り外した状態の精製管を示す説明図である。
本発明の精製管の寿命測定装置Sは、バルブ3,3b,14,14b、バネ型配管5、精製管9、蛇腹配管16、振動機6及び検出器13を備えている。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

大陽日酸株式会社
気相成長装置
22日前
大陽日酸株式会社
窒素ガス精製装置
3日前
大陽日酸株式会社
精製管の寿命測定方法及び測定装置
4日前
大陽日酸株式会社
ガス分離膜の製造方法及びガス分離膜
1か月前
日本精機株式会社
表示装置
11日前
株式会社エビス
水準器
1か月前
株式会社チノー
測定装置
18日前
有限会社原製作所
検出回路
9日前
日本無線株式会社
レーダ装置
10日前
個人
浸透探傷試験方法
1か月前
株式会社不二越
塵埃噴射装置
1か月前
日本碍子株式会社
ガスセンサ
1か月前
株式会社リコー
光学機器
9日前
トヨタ自動車株式会社
制御装置
1か月前
株式会社東芝
センサ
1か月前
個人
フロートレス液面センサー
2日前
大和製衡株式会社
組合せ計量装置
11日前
日本特殊陶業株式会社
ガスセンサ
1日前
株式会社チノー
検量線の取得方法
18日前
日本精機株式会社
二酸化炭素濃度測定器
16日前
日本特殊陶業株式会社
ガスセンサ
1か月前
日本特殊陶業株式会社
ガスセンサ
1か月前
キヤノン株式会社
放射線撮像装置
4日前
大同特殊鋼株式会社
座標系較正方法
4日前
TDK株式会社
アレイセンサ
1か月前
個人
多段電磁加速による高力積衝撃試験機
24日前
学校法人 中央大学
管内径推定装置
22日前
東洋紡株式会社
ヘムタンパク質の安定化方法
25日前
旭光電機株式会社
漏出検出装置
1日前
大同特殊鋼株式会社
ラベル色特定方法
4日前
株式会社村田製作所
厚み測定装置
18日前
個人
簡易・迅速タンパク質検出装置および方法
1か月前
住友化学株式会社
積層基板
1日前
スズキ株式会社
ECU交換診断システム
15日前
キヤノン株式会社
光学装置
15日前
栗田工業株式会社
水処理システム
1か月前
続きを見る