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公開番号2025089273
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-12
出願番号2024202045
出願日2024-11-20
発明の名称イオン伝導ポリマーフィルム、電極複合体、電池およびポリマーを含む溶液
出願人東レ株式会社
代理人
主分類H01B 1/12 20060101AFI20250605BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】電池寿命と容量に優れたリチウム空気電池に好適に用いられるイオン伝導ポリマーフィルムを提供することを提供すること。
【解決手段】
チオカルボニル基、チオウレア基、チオアミド基およびチオウレタン基のうち少なくとも1種を含むポリマーを含むイオン伝導ポリマーフィルム。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
NanoESI(Nano Electrospray Ionization)-MS(Mass spectrometry)分析において、ClO

イオン強度に対する会合体強度比が0.6以上であるユニットを有するポリマーを含むイオン伝導ポリマーフィルム。
続きを表示(約 690 文字)【請求項2】
NanoESI-MS/MS分析で測定されるLi会合体ピーク強度比率が0.5となる照射エネルギーが0eVより大きく、2.0eV以下であるユニットを有するポリマーを含む請求項1記載のイオン伝導ポリマーフィルム。
【請求項3】
チオカルボニル基、チオウレア基、チオアミド基およびチオウレタン基のうち少なくとも1種を含むポリマーを含むイオン伝導ポリマーフィルム。
【請求項4】
無孔領域を有する請求項1または3記載のイオン伝導ポリマーフィルム。
【請求項5】
前記ポリマーが主鎖に芳香族構造を有する請求項1または3記載のイオン伝導ポリマーフィルム。
【請求項6】
前記ポリマーのガラス転移温度が51℃以上400℃以下である請求項1または3記載のイオン伝導ポリマーフィルム。
【請求項7】
カチオン濃度が1μmol/g以上50000μmol/g以下である請求項1または3記載のイオン伝導ポリマーフィルム。
【請求項8】
リチウムイオン濃度が1μmol/g以上50000μmol/g以下である請求項1または3記載のイオン伝導ポリマーフィルム。
【請求項9】
イオン伝導度が1.0×10
-7
S/cm以上1.0×10S/cm以下である請求項1または3記載のイオン伝導ポリマーフィルム。
【請求項10】
カチオン輸率が0.5以上1.0以下である請求項1または3記載のイオン伝導ポリマーフィルム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、イオン伝導ポリマーフィルム、電極複合体、電池およびポリマーを含む溶液に関するものである。
続きを表示(約 3,000 文字)【背景技術】
【0002】
近年、電池の軽量化および高エネルギー化に向け、金属Li負極電池、電池、空気電池などが盛んに研究されており、実用化に向けて正極、負極、セパレータ、電解質等の設計が進められている。その中でも、リチウム空気電池は、理論容量が最も高く、究極の二次電池として期待されている(特許文献1)。また、イオン伝導ポリマーフィルムは、加工性の観点から盛んにセパレータや電解質として検討されている。(特許文献2~4)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2012-33490号公報
国際公開第2022/039009号
特開2016-084518号公報
特開2013-62038号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1で使用されるセパレータは無機固体電解質であり、加工性に課題がある。また、特許文献2~4のイオン伝導ポリマーフィルムは、リチウム空気電池の電池寿命と容量を実用水準に到達させるためには、リチウムイオンのような電池作動に寄与するイオンの伝導性とそのイオン以外の物資の透過阻止性能のさらなる向上が必要である。そこで、本発明は上記事情を鑑みて、電池寿命と容量に優れたリチウム空気電池のためのイオン伝導ポリマーフィルムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するため、本発明は以下の特徴を有するものである。
[I]
NanoESI(Nano Electrospray Ionization)-MS(Mass spectrometry)分析において、ClO

イオン強度に対する会合体強度比が0.6以上であるユニットを有するポリマーを含むイオン伝導ポリマーフィルム。
[II]
NanoESI-MS/MS分析で測定されるLi会合体ピーク強度比率が0.5となる照射エネルギーが0eVより大きく、2.0eV以下であるユニットを有するポリマーを含む[I]記載のイオン伝導ポリマーフィルム。
【0006】
[III]
チオカルボニル基、チオウレア基、チオアミド基およびチオウレタン基のうち少なくとも1種を含むポリマーを含むイオン伝導ポリマーフィルム。
[IV]
無孔領域を有する[I]~[III]いずれかに記載のイオン伝導ポリマーフィルム。
[V]
前記ポリマーが主鎖に芳香族構造を有する[I]~[IV]いずれかに記載のイオン伝導ポリマーフィルム。
[VI]
前記ポリマーのガラス転移温度が51℃以上400℃以下である[I]~[V]いずれかに記載のイオン伝導ポリマーフィルム。
[VII]
カチオン濃度が1μmol/g以上50000μmol/g以下である[I]~[VI]いずれかに記載のイオン伝導ポリマーフィルム。
[VIII]
リチウムイオン濃度が1μmol/g以上50000μmol/g以下である[I]~[VII]いずれかに記載のイオン伝導ポリマーフィルム。
[IX]
イオン伝導度が1.0×10
-7
S/cm以上1.0×10S/cm以下である[I]~[VIII]いずれかに記載のイオン伝導ポリマーフィルム。
[X]
カチオン輸率が0.5以上1.0以下である[I]~[IX]いずれかに記載のイオン伝導ポリマーフィルム。
[XI]
ヘイズが0%以上30%以下である[I]~[X]いずれかに記載のイオン伝導ポリマーフィルム。
[XII]
前記フィルムがビス(トリフルオロスルホンアミド)イオン、ビス(フルオロスルホンアミド)イオン、トリフルオロスルホン酸イオン、PF

イオン、ClO

イオン、BF

イオンのうち少なくとも1つを含む[I]~[XI]いずれかに記載のイオン伝導ポリマーフィルム。
[XIII]
リチウム塩重量濃度が0重量%以上80質量%以下である[I]~[XII]いずれかに記載のイオン伝導ポリマーフィルム。
[XIV]
前記ポリマーとの会合定数が1.0M
-1
以上1.0×10
10

-1
以下であるアニオンを含む[I]~[XIII]いずれかに記載のイオン伝導ポリマーフィルム。
[XV]
[I]~[XIV]いずれかに記載のイオン伝導ポリマーフィルムと電極とを近接して有する電極複合体。
[XVI]
[I]~[XVI]いずれかに記載のイオン伝導ポリマーフィルムを含む電池。
[XVII]
前記フィルムに対する電解液の重量比が0以上5以下である[XVI]記載の電池。
[XVIII]
[XVI]または[XVII]記載の電池を含む乗り物、無人輸送機、電子機器、無人飛行体または定置電源。
[XIX]
NanoESI-MS分析において、ClO

イオン強度に対する会合体強度比が0.6以上であるユニットを有するポリマーを含む
溶液

[XX]
NanoESI-MS/MS分析で測定されるLi会合体ピーク強度比率が0.5となる照射エネルギーが0eVより大きく、2.0eV以下であるユニットを有するポリマーを含む、[XIX]記載の
溶液

[XXI]
チオカルボニル基、チオウレア基、チオアミド基およびチオウレタン基のうち少なくとも1種を含むポリマーを含む溶液。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、イオン伝導度、カチオン輸率、液分離性に優れたイオン伝導ポリマーフィルム、放電容量とサイクル寿命に優れる電池を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
ポリマーp-1~p-4の繰り返し構造とNanoESI-MS分析、NanoESI-MS/MS分析に用いるp-1~p-4の繰り返し構造に含まれるユニットに相当する化合物の構造を示したものである。
p-1、p-4の繰り返し構造に含まれるユニットに相当する化合物を用いたNanoESI-MS/MS分析で得られた衝突エネルギーに対して、I

/I

をプロットしたグラフの一例である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に本発明を詳細に説明する。
【0010】
本発明の一態様として、イオン伝導度、カチオン輸率、液分離性に優れたイオン伝導ポリマーフィルムが挙げられる。また、本発明の一態様として、イオン伝導度、カチオン輸率、液分離性に優れたイオン伝導ポリマーフィルムに用いられるポリマーを含む溶液が挙げられる。
(【0011】以降は省略されています)

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