TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025089059
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-12
出願番号2023204019
出願日2023-12-01
発明の名称制動制御装置
出願人株式会社アドヴィックス
代理人個人,個人
主分類B60T 8/1755 20060101AFI20250605BHJP(車両一般)
要約【課題】制動力の付与によって降坂路で車両を停止させるに際し、車両の乗員が感じる車両の挙動と実際の車両の挙動との間に乖離が生じることを抑制できるようにすること。
【解決手段】制動制御装置50の処理回路51は、車両10に制動力を付与して停車させるに際し、車両10の停止前に、第1制動力と第2制動力との配分比を、第2制動力が増大するように変更する停止時制動制御を実施する制御部M11、及び、車両10の走行路面が降坂路である場合には、停止時制動制御の実行時における上記配分比を、走行路面が降坂路ではない場合と比較して第2制動力の増大を抑制するように設定する設定部M15として機能する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
車両に第1制動力を付与する第1制動部と前記車両に第2制動力を付与する第2制動部とを備え、前記第2制動部が前記車両に付与する前記第2制動力と同じ大きさの前記第1制動力を前記第1制動部が前記車両に付与する際に前記車両に与えるノーズダイブ側のピッチにおける姿勢変化が、前記同じ大きさの前記第2制動力を前記第2制動部が前記車両に付与する際に前記車両に与える前記姿勢変化よりも大きい前記車両に適用され、
前記車両に制動力を付与して停車させるに際し、前記車両の停止前に、前記第1制動力と前記第2制動力との配分比を、前記第2制動力が増大するように変更する停止時制動制御を実施する制御部と、
前記車両の走行路面が降坂路である場合には、前記停止時制動制御の実行時における前記配分比を、前記走行路面が降坂路ではない場合と比較して前記第2制動力の増大を抑制するように設定する設定部と、を備える
制動制御装置。
続きを表示(約 150 文字)【請求項2】
前記走行路面の勾配を取得する勾配取得部を備え、
前記設定部は、前記走行路面が降坂路である場合には、前記停止時制動制御の実行時における前記配分比を、当該走行路面の勾配が大きいほど前記第2制動力の増大を強く抑制するように設定する
請求項1に記載の制動制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両に付与する制動力を制御する制動制御装置に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1は、前輪制動力と後輪制動力との配分比を調整する制動制御装置を開示している。前輪制動力は前輪に付与する制動力である。後輪制動力は後輪に付与する制動力である。当該制動制御装置は、制動力の付与によって減速している車両の停止直前に、上記の配分比を、後輪制動力が大きくなるように変更する。これにより、車両のピッチング運動を抑制する力である抑制力が大きくなるため、当該制動制御装置は、停車時における車両の揺り戻し挙動を緩和させることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2001-18777号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
車両に制動力が付与されると、慣性力が車両に作用することによって当該車両がピッチング運動する。車両のピッチング運動によって車両のピッチ角が大きくなると、ピッチ角の変動に応じて車両の乗員の視線が下方に移動する。このように乗員の視線が下方に移動することによって、当該乗員は、車両が減速していることを視覚的に感知できる。
【0005】
後輪制動力が大きくなるように上記の配分比を変更すると、車両のピッチ角が小さくなる。ピッチ角が小さくなると、乗員の視線は上方に移動する。降坂路において停車直前に乗員の視線が上方に移動すると、乗員は、車両の減速度が視覚的に小さくなったと感じるおそれがある。その結果、降坂路において車両を停止させることができないと乗員が感じてしまうため、当該乗員が違和感を覚えるおそれがある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するための制動制御装置は、車両に第1制動力を付与する第1制動部と前記車両に第2制動力を付与する第2制動部とを備え、前記第2制動部が前記車両に付与する前記第2制動力と同じ大きさの前記第1制動力を前記第1制動部が前記車両に付与する際に前記車両に与えるノーズダイブ側のピッチにおける姿勢変化が、前記同じ大きさの前記第2制動力を前記第2制動部が前記車両に付与する際に前記車両に与える前記姿勢変化よりも大きい前記車両に適用される。当該制動制御装置は、前記車両に制動力を付与して停車させるに際し、前記車両の停止前に、前記第1制動力と前記第2制動力との配分比を、前記第2制動力が増大するように変更する停止時制動制御を実施する制御部と、前記車両の走行路面が降坂路である場合には、前記停止時制動制御の実行時における前記配分比を、前記走行路面が降坂路ではない場合と比較して前記第2制動力の増大を抑制するように設定する設定部と、を備えている。
【発明の効果】
【0007】
上記制動制御装置は、制動力の付与によって降坂路で車両を停止させるに際し、車両の乗員が感じる車両の挙動と実際の車両の挙動との間に乖離が生じることを抑制できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、第1実施形態の制動制御装置を備える車両の概略を示す構成図である。
図2は、車両制動時に車両で発生するアンチダイブ力及びアンチリフト力を説明する模式図。
図3は、水平路で車両を停止させる際のタイミングチャートである。
図4は、第1実施形態の制動制御装置で実行される一連の処理を示すフローチャートである。
図5は、坂路で車両を停止させる際のタイミングチャートである。
図6は、第2実施形態の制動制御装置を備える車両の概略を示す構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(第1実施形態)
以下、制動制御装置の第1実施形態を図1から図5に従って説明する。
図1は、制動制御装置50を備える車両10を図示している。車両10は、制動操作部材11と、複数の車輪と、複数の摩擦ブレーキと、制動アクチュエータ30と、を備えている。制動操作部材11は、車両10に制動力を付与する際に運転者が操作する部材である。制動操作部材11の一例はブレーキペダルである。複数の車輪は、2つの前輪12と2つの後輪13とを含んでいる。
【0010】
<摩擦ブレーキ>
複数の摩擦ブレーキは、対応する車輪に摩擦制動力をそれぞれ付与する。複数の摩擦ブレーキの中で、前輪12に対応する摩擦ブレーキを「摩擦ブレーキ20A」といい、後輪13に対応する摩擦ブレーキを「摩擦ブレーキ20B」という。摩擦ブレーキ20A,20Bは、ホイールシリンダ21と回転体22と摩擦部23とを有している。回転体22は車輪と一体に回転する。そのため、摩擦部23を回転体22に押し付けることにより、車輪に制動力が付与される。回転体22に摩擦部23を押し付ける力は、ホイールシリンダ21内の液圧であるホイール液圧が高いほど大きくなる。そのため、摩擦ブレーキ20A,20Bは、ホイール液圧が高いほど大きい摩擦制動力を車輪に付与できる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
カーテント
15日前
個人
車窓用防虫網戸
1か月前
個人
警告装置
2か月前
個人
小型EVシステム
2か月前
個人
車輪清掃装置
19日前
日本精機株式会社
ケース
2か月前
日本精機株式会社
表示装置
3か月前
井関農機株式会社
作業車両
9日前
個人
キャンピングトライク
2日前
日本精機株式会社
表示装置
3か月前
日本精機株式会社
表示装置
3か月前
個人
アンチロール制御装置
2か月前
日本精機株式会社
表示装置
3か月前
日本精機株式会社
照明装置
3か月前
井関農機株式会社
作業車両
7日前
日本精機株式会社
表示装置
2か月前
日本精機株式会社
表示装置
2か月前
個人
ブレーキシステム
2か月前
個人
キャンピングトレーラー
2日前
株式会社松華
懸架装置
3か月前
個人
ワイパーゴム性能保持具
28日前
個人
自走式立体型洗車場
3か月前
井関農機株式会社
収穫作業車両
1か月前
個人
自動車ドア開度規制ベルト
2か月前
株式会社クラベ
ヒータユニット
1か月前
横浜ゴム株式会社
タイヤ
2か月前
個人
ステージカー
3か月前
井関農機株式会社
作業車両
2か月前
日本精機株式会社
車両用表示装置
3か月前
日本精機株式会社
車両用投影装置
9日前
日本精機株式会社
車両用表示装置
1か月前
帝国繊維株式会社
作業車両
2か月前
日本精機株式会社
車両用表示装置
1か月前
井関農機株式会社
作業車両
1か月前
株式会社ユーシン
照明装置
1か月前
マツダ株式会社
車両
3か月前
続きを見る