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公開番号
2025088518
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-11
出願番号
2023203273
出願日
2023-11-30
発明の名称
希土類アルミン酸塩蛍光体及びその製造方法、波長変換部材、発光装置並びにプロジェクター
出願人
日亜化学工業株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C09K
11/80 20060101AFI20250604BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】発光効率がより高い波長変換部材を構成可能な希土類アルミン酸塩蛍光体及びその製造方法を提供する。
【解決手段】イットリウム、ランタン、ルテチウム、ガドリニウム及びテルビウムからなる群から選択される少なくとも1種を含む第1元素M
1
と、セリウムと、アルミニウムと、酸素原子とを含み、ガリウム及びスカンジウムから選択される少なくとも1種を含む第2元素M
2
を含んでもよく、酸素原子のモル数を12とする場合に、第1元素M
1
とセリウムの合計モル数が2.9以上3.1以下であり、アルミニウムと第2元素M
2
の合計モル数が4.5以上5.5以下である組成を有する希土類アルミン酸塩蛍光体である。希土類アルミン酸塩蛍光体は、380nmにおける反射率に対する280nmにおける反射率の比が0.33以上0.76以下である。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
イットリウム(Y)、ランタン(La)、ルテチウム(Lu)、ガドリニウム(Gd)及びテルビウム(Tb)からなる群から選択される少なくとも1種を含む第1元素M
1
と、セリウム(Ce)と、アルミニウム(Al)と、酸素原子(O)とを含み、ガリウム(Ga)及びスカンジウム(Sc)から選択される少なくとも1種を含む第2元素M
2
を含んでもよく、酸素原子のモル数を12とする場合に、第1元素M
1
とセリウムの合計モル数が2.9以上3.1以下であり、アルミニウムと第2元素M
2
の合計モル数が4.5以上5.5以下である組成を有し、
反射スペクトルにおいて、波長380nmにおける反射率に対する波長280nmにおける反射率の比が0.33以上0.76以下である希土類アルミン酸塩蛍光体。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
励起波長442nmにおける蛍光寿命に対する励起波長280nmにおける蛍光寿命の比が1.51より大きい請求項1に記載の希土類アルミン酸塩蛍光体。
【請求項3】
前記第1元素M
1
とセリウムの合計モル数に対するセリウムのモル数の比が0.002以上0.018以下であり、
前記アルミニウムと第2元素M
2
の合計モル数に対する第2元素M
2
のモル数の比が0.6以下である組成を有する請求項1に記載の希土類アルミン酸塩蛍光体。
【請求項4】
下記式(1)で表される組成を有する請求項1に記載の希土類アルミン酸塩蛍光体。
(M
1
(1-p)
Ce
p
)
q
(Al
(1-r)
M
2
r
)
s
O
12
(1)
(式(1)中、M
1
は、Y、La、Lu、Gd及びTbからなる群から選択される少なくとも1種を含む。M
2
はGa及びScから選択される少なくとも1種を含む。p、q、r及びsは、0.002≦p≦0.018、2.9≦q≦3.1、r≦0.6、4.5≦s≦5.5を満たす)
【請求項5】
個数平均粒径が、10μm以上60μm以下である請求項1に記載の希土類アルミン酸塩蛍光体。
【請求項6】
励起波長450nmにおける発光色のCIE1931表色系の色度座標のおけるx値が、0.29以上0.35以下である請求項1に希土類アルミン酸塩蛍光体。
【請求項7】
基板と、前記基板上に配置され、結着材及び請求項1から6のいずれか1項に記載の希土類アルミン酸塩蛍光体を含む波長変換層と、を備える波長変換部材。
【請求項8】
前記波長変換層は、前記希土類アルミン酸塩蛍光体の含有量が、前記結着材の100質量部に対して50質量部以上700質量部以下である請求項7に記載の波長変換部材。
【請求項9】
前記波長変換層は、平均厚みが50μm以上200μm以下である請求項7に記載の波長変換部材。
【請求項10】
請求項7から9のいずれか1項に記載の波長変換部材と、前記波長変換部材に光を照射する光源と、を備える発光装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、希土類アルミン酸塩蛍光体及びその製造方法、波長変換部材、発光装置並びにプロジェクターに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
発光ダイオード(Light Emitting Diode:以下「LED」ともいう。)又は半導体レーザーダイオード(Laser Diode:以下「LD」ともいう。)の発光素子とともに、車載用、一般照明用の発光装置、液晶表示装置のバックライト、プロジェクター用の光源装置等に用いられる蛍光体として、イットリウム等の希土類を含むイットリウムアルミニウムガーネット系蛍光体(以下、「YAG系蛍光体」ともいう)、ルテチウムを含むルテチウムアルミニウムガーネット系蛍光体(以下、「LuAG系蛍光体」ともいう)等の希土類アルミン酸塩蛍光体が知られている。
【0003】
希土類アルミン酸塩蛍光体のなかでも、Ceで賦活される希土類アルミン酸塩蛍光体は、電子線、真空紫外線、青色光等の粒子線又は電磁波の照射により励起されて、黄色から緑色に発光する。Ceで賦活される希土類アルミン酸塩蛍光体は、短残光であるため、クリアな画像を得ることができる。Ceで賦活される希土類アルミン酸塩蛍光体は、例えば特許文献1に示されるように、プロジェクター用の光源装置に用いられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2015-138168号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本開示の一態様は、発光効率がより高い波長変換部材を構成可能な希土類アルミン酸塩蛍光体及びその製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第一態様は、イットリウム(Y)、ランタン(La)、ルテチウム(Lu)、ガドリニウム(Gd)及びテルビウム(Tb)からなる群から選択される少なくとも1種を含む第1元素M
1
と、セリウム(Ce)と、アルミニウム(Al)と、酸素原子(O)とを含み、ガリウム(Ga)及びスカンジウム(Sc)から選択される少なくとも1種を含む第2元素M
2
を含んでもよく、酸素原子のモル数を12とする場合に、第1元素M
1
とセリウムの合計モル数が2.9以上3.1以下であり、アルミニウムと第2元素M
2
の合計モル数が4.5以上5.5以下である組成を有し、反射スペクトルにおいて、波長380nmにおける反射率に対する波長280nmにおける反射率の比が0.33以上0.76以下である希土類アルミン酸塩蛍光体である。
【0007】
第二態様は、基板と、前記基板上に配置され、結着材及び第一態様の希土類アルミン酸塩蛍光体を含む波長変換層と、を備える波長変換部材である。第三態様は、第二態様の波長変換部材と、前記波長変換部材に光を照射する光源と、を備える発光装置である。第四態様は、第三態様の発光装置と、画像表示系と、投射光学系と、を備えるプロジェクターである。
【0008】
第五態様は、希土類アルミン酸塩蛍光体の製造方法である。製造方法は、イットリウム(Y)、ランタン(La)、ルテチウム(Lu)、ガドリニウム(Gd)及びテルビウム(Tb)からなる群から選択される少なくとも1種を含む第1元素M
1
と、セリウム(Ce)と、アルミニウム(Al)と、酸素原子(O)と、を含み、ガリウム(Ga)及びスカンジウム(Sc)から選択される少なくとも1種を含む第2元素M
2
を含んでもよく、酸素原子のモル数を12とする場合に、第1元素M
1
とセリウムの合計モル数が2.9以上3.1以下であり、アルミニウムと第2元素M
2
の合計モル数が4.5以上5.5以下である組成を有する第1希土類アルミン酸塩を準備することと、前記第1希土類アルミン酸塩を還元雰囲気下で900℃以上1300℃未満の温度で第1熱処理して第1熱処理物を得ることと、を含む。
【発明の効果】
【0009】
本開示の一態様によれば、発光効率がより高い波長変換部材を構成可能な希土類アルミン酸塩蛍光体及びその製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
希土類アルミン酸塩蛍光体の反射スペクトルの一例である。
希土類アルミン酸塩蛍光体の相対発光強度と反射率の関係を示す図である。
波長変換部材の発光効率と希土類アルミン酸塩蛍光体の反射率の関係を示す図である。
発光装置の構成の一例を示す概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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