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公開番号2025088103
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-11
出願番号2023202567
出願日2023-11-30
発明の名称周波数シンセサイザ
出願人日本電波工業株式会社
代理人弁理士法人創光国際特許事務所
主分類H03L 7/16 20060101AFI20250604BHJP(基本電子回路)
要約【課題】周波数シンセサイザの出力信号に含まれるスプリアスの信号強度を簡便に抑制できるようにする。
【解決手段】DDS信号を出力するDDSと、入力した信号の周波数を逓倍した第1逓倍信号を出力する第1逓倍器と、第1逓倍信号を通過させる第1バンドパスフィルタと、入力した信号の周波数を第1逓倍信号の逓倍数とは異なる逓倍数で逓倍した第2逓倍信号を出力する第2逓倍器と、第2逓倍信号を通過させる第2バンドパスフィルタと、入力した第1制御信号に応じて、DDSと、第1逓倍器と第2逓倍器とのうちいずれか一方の逓倍器とを接続する第1切換部と、逓倍器とDDSとを接続するための第1制御信号を第1切換部に供給する制御部とを備える、周波数シンセサイザ。
【選択図】図2



特許請求の範囲【請求項1】
DDS信号を出力するDDSと、
入力した信号の周波数を逓倍した第1逓倍信号を出力する第1逓倍器と、
前記第1逓倍器が出力した前記第1逓倍信号を通過させる第1バンドパスフィルタと、
入力した信号の周波数を前記第1逓倍信号の逓倍数とは異なる逓倍数で逓倍した第2逓倍信号を出力する第2逓倍器と、
前記第2逓倍器が出力した前記第2逓倍信号を通過させる第2バンドパスフィルタと、
入力した第1制御信号に応じて、前記DDSと、前記第1逓倍器と前記第2逓倍器とのうちいずれか一方の逓倍器とを接続する第1切換部と、
前記第1逓倍器と前記第2逓倍器とのうち、所定の設定周波数を出力するための前記DDS信号を入力した場合に、所定の次数以下のスプリアスの周波数と前記設定周波数との周波数差が所定の離調周波数を超える逓倍信号を出力する逓倍器を特定し、特定した逓倍器と前記DDSとを接続するための前記第1制御信号を前記第1切換部に供給する制御部と
を備える、周波数シンセサイザ。
続きを表示(約 800 文字)【請求項2】
入力した第2制御信号に応じて、前記第1バンドパスフィルタと前記第2バンドパスフィルタのうちいずれか一方のフィルタと当該周波数シンセサイザの出力部とを接続する第2切換部を更に備え、
前記制御部は、前記第1切換部が前記DDSと接続した逓倍器に接続されているフィルタと、前記出力部とを接続するための前記第2制御信号を前記第2切換部に供給する、
請求項1に記載の周波数シンセサイザ。
【請求項3】
前記第1逓倍器と前記第2逓倍器とのうち、前記設定周波数に対応して予め特定した逓倍器の情報を前記設定周波数に対応づけて記憶する記憶部を更に備え、
前記制御部は、前記設定周波数に対応する逓倍器の情報を前記記憶部から読み出して、逓倍信号を出力する逓倍器を特定する、
請求項1に記載の周波数シンセサイザ。
【請求項4】
所定の前記離調周波数は、前記第1バンドパスフィルタ及び前記第2バンドパスフィルタの通過周波数帯域の半値幅よりも大きい周波数である、請求項1に記載の周波数シンセサイザ。
【請求項5】
前記第1逓倍器及び前記第2逓倍器の逓倍数とは異なる逓倍数の1又は複数の逓倍器と、
1又は複数の前記逓倍器にそれぞれ接続されている1又は複数のバンドパスフィルタと
を更に備え、
前記第1切換部は、前記第1制御信号に応じて、前記DDSと、前記第1逓倍器から第N逓倍器のうちいずれか1つの前記逓倍器とを接続し(Nは3以上の整数)、
前記制御部は、前記第1逓倍器から前記第N逓倍器のうち、前記周波数差が所定の前記離調周波数を超える信号を出力する前記逓倍器と、前記DDSとを接続するための前記第1制御信号を前記第1切換部に供給する、
請求項1から4のいずれか一項に記載の周波数シンセサイザ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、周波数シンセサイザに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
ダイレクトデジタルシンセサイザ(DDS:Direct Digital Synthesizer)を用いて、所定の複数の周波数の信号を切り換えて出力する周波数シンセサイザが知られている(例えば、特許文献1及び特許文献2を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2011-176667号公報
特開2016-76915号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
DDSの出力信号には、当該信号の周波数の高調波に起因するスプリアスが含まれている。スプリアスは、エイリアシングにより、DDSの出力信号の周波数の近傍に発生することがある。この場合、SAWフィルタ等の通過帯域が数MHz程度の狭帯域フィルタを用いても、スプリアスの信号強度を低減させることが困難になることがあり、当該出力信号に基づいて動作する機器の性能劣化等を引き起こすおそれがあった。
【0005】
そこで、本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、周波数シンセサイザの出力信号に含まれるスプリアスの信号強度を簡便に抑制できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の態様においては、DDS信号を出力するDDSと、入力した信号の周波数を逓倍した第1逓倍信号を出力する第1逓倍器と、前記第1逓倍器が出力した前記第1逓倍信号を通過させる第1バンドパスフィルタと、入力した信号の周波数を前記第1逓倍信号の逓倍数とは異なる逓倍数で逓倍した第2逓倍信号を出力する第2逓倍器と、前記第2逓倍器が出力した前記第2逓倍信号を通過させる第2バンドパスフィルタと、入力した第1制御信号に応じて、前記DDSと、前記第1逓倍器と前記第2逓倍器とのうちいずれか一方の逓倍器とを接続する第1切換部と、前記第1逓倍器と前記第2逓倍器とのうち、所定の設定周波数を出力するための前記DDS信号を入力した場合に、所定の次数以下のスプリアスの周波数と前記設定周波数との周波数差が所定の離調周波数を超える逓倍信号を出力する逓倍器を特定し、特定した逓倍器と前記DDSとを接続するための前記第1制御信号を前記第1切換部に供給する制御部とを備える、周波数シンセサイザを提供する。
【0007】
前記周波数シンセサイザは、入力した第2制御信号に応じて、前記第1バンドパスフィルタと前記第2バンドパスフィルタのうちいずれか一方のフィルタと当該周波数シンセサイザの出力部とを接続する第2切換部を更に備え、前記制御部は、前記第1切換部が前記DDSと接続した逓倍器に接続されているフィルタと、前記出力部とを接続するための前記第2制御信号を前記第2切換部に供給してもよい。
【0008】
前記周波数シンセサイザは、前記第1逓倍器と前記第2逓倍器とのうち、前記設定周波数に対応して予め特定した逓倍器の情報を前記設定周波数に対応づけて記憶する記憶部を更に備え、前記制御部は、前記設定周波数に対応する逓倍器の情報を前記記憶部から読み出して、逓倍信号を出力する逓倍器を特定してもよい。
【0009】
所定の前記離調周波数は、前記第1バンドパスフィルタ及び前記第2バンドパスフィルタの通過周波数帯域の半値幅よりも大きい周波数であってもよい。
【0010】
前記周波数シンセサイザは、前記第1逓倍器及び前記第2逓倍器の逓倍数とは異なる逓倍数の1又は複数の逓倍器と、1又は複数の前記逓倍器にそれぞれ接続されている1又は複数のバンドパスフィルタとを更に備え、前記第1切換部は、前記第1制御信号に応じて、前記DDSと、前記第1逓倍器から第N逓倍器のうちいずれか1つの逓倍器とを接続し(Nは3以上の整数)、前記制御部は、前記第1逓倍器から前記第N逓倍器のうち、前記周波数差が所定の前記離調周波数を超える信号を出力する前記逓倍器と、前記DDSとを接続するための前記第1制御信号を前記第1切換部に供給してもよい。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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