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公開番号2025087543
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-10
出願番号2023202285
出願日2023-11-29
発明の名称複合コネクタおよび複合コネクタ構造体
出願人豊田合成株式会社
代理人弁理士法人 共立特許事務所
主分類F16L 37/56 20060101AFI20250603BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】複数の本体部が互いに一体化された複合コネクタにおいて、本体部と相手部との接続操作が容易に可能な複合コネクタおよび複合コネクタ構造体を提供する。
【解決手段】筒状をなす本体部2と、本体部2と接続される相手部3と、それらの間に介在する環状シール部材4を含むコネクタ構造部を複数具備し、本体部2は互いに一体化されて複合コネクタ15を形成し、本体部2と相手部3とは、本体接続部21が相手接続部31に挿入されるかまたは相手接続部31が本体接続部21に挿入されることにより接続され、本体部2と相手部3との接続操作時において、環状シール部材4の径方向圧縮量が最大となるタイミングが、コネクタ構造部の一方の第1コネクタ構造部と、コネクタ構造部の他方の第2コネクタ構造部とで異なる、複合コネクタ構造体。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
筒状をなす本体部と、前記本体部と接続される相手部と、前記本体部と前記相手部との間に介在する環状シール部材と、を含むコネクタ構造部を複数具備し、
各々の前記本体部は互いに一体化されて複合コネクタを形成し、
前記本体部と前記相手部とは、前記本体部の本体接続部が前記相手部の相手接続部に挿入されるかまたは前記相手接続部が前記本体接続部に挿入されることにより接続され、
前記環状シール部材は、前記本体部と前記相手部とが接続された接続時において、その径方向に圧縮された状態で前記本体接続部と前記相手接続部との間に配置され、
前記本体部と前記相手部との接続操作時において、前記環状シール部材の径方向圧縮量が最大となるタイミングが、前記コネクタ構造部の1つである第1コネクタ構造部と、前記コネクタ構造部の他の1つである第2コネクタ構造部とで互いに異なる、複合コネクタ構造体。
続きを表示(約 2,200 文字)【請求項2】
下記の要件(a)~(d)の何れか1つを満足する、請求項1に記載の複合コネクタ構造体。
(a)
前記本体接続部は前記環状シール部材が予め装着される本体シール装着部を有し、
前記本体部の1つであり前記第1コネクタ構造部に含まれる第1本体部における前記本体シール装着部と、前記本体部の他の1つであり前記第2コネクタ構造部に含まれる第2本体部における前記本体シール装着部とは、前記本体接続部と前記相手接続部との相対的な挿入方向において互いに異なる位置にある、
(b)
前記相手接続部は前記環状シール部材が予め装着される相手シール装着部を有し、
前記相手部の1つであり前記第1コネクタ構造部に含まれる第1相手部における前記相手シール装着部と、前記相手部の他の1つであり前記第2コネクタ構造部に含まれる第2相手部における前記相手シール装着部とは、前記本体接続部と前記相手接続部との相対的な挿入方向において互いに異なる位置にある、
(c)
前記本体接続部は前記環状シール部材が予め装着される本体シール装着部を有し、
前記相手部の1つであり前記第1コネクタ構造部に含まれる第1相手部における前記相手接続部の先端部と、前記相手部の他の1つであり前記第2コネクタ構造部に含まれる第2相手部における前記相手接続部の先端部とは、前記本体接続部と前記相手接続部との相対的な挿入方向において互いに異なる位置にある、
(d)
前記相手接続部は前記環状シール部材が予め装着される相手シール装着部を有し、
前記本体部の1つであり前記第1コネクタ構造部に含まれる第1本体部における前記本体接続部の先端部と、前記本体部の他の1つであり前記第2コネクタ構造部に含まれる第2本体部における前記本体接続部の先端部とは、前記本体接続部と前記相手接続部との相対的な挿入方向において互いに異なる位置にある。
【請求項3】
筒状をなす本体部が複数一体化された複合コネクタであって、
前記本体部は、相手部の相手接続部に挿入されるかまたは前記相手接続部が挿入される本体接続部を有し、
下記の要件(e)または(f)を満足する、複合コネクタ。
(e)
前記本体接続部は環状シール部材が予め装着される本体シール装着部を有し、
前記本体部の1つである第1本体部における前記本体シール装着部と、前記本体部の他の1つである第2本体部における前記本体シール装着部とは、前記本体接続部と前記相手接続部との相対的な挿入方向において互いに異なる位置にある、
(f)
前記本体接続部は環状シール部材が予め装着される本体シール装着部を有さず、
前記本体部の1つである第1本体部における前記本体接続部の先端部と、前記本体部の他の1つである第2本体部における前記本体接続部の先端部とは、前記本体接続部と前記相手接続部との相対的な挿入方向において互いに異なる位置にある。
【請求項4】
前記要件(a)を満足し、
前記第1本体部における前記本体シール装着部と、前記第2本体部における前記本体シール装着部との前記挿入方向における距離は、自然状態における前記環状シール部材の軸線方向長さの1/2以上である、請求項2に記載の複合コネクタ構造体。
【請求項5】
前記要件(b)を満足し、
前記第1相手部における前記相手シール装着部と、前記第2相手部における前記相手シール装着部との前記挿入方向における距離は、自然状態における前記環状シール部材の軸線方向長さの1/2以上である、請求項2に記載の複合コネクタ構造体。
【請求項6】
前記要件(c)を満足し、
前記第1相手部における前記相手接続部の先端部と、前記第2相手部における前記相手接続部の先端部との前記挿入方向における距離は、自然状態における前記環状シール部材の軸線方向長さの1/2以上である、請求項2に記載の複合コネクタ構造体。
【請求項7】
前記要件(d)を満足し、
前記第1本体部における前記本体接続部の先端部と、前記第2本体部における前記本体接続部の先端部との前記挿入方向における距離は、自然状態における前記環状シール部材の軸線方向長さの1/2以上である、請求項2に記載の複合コネクタ構造体。
【請求項8】
前記要件(e)を満足し、
前記第1本体部の前記本体シール装着部と、前記第2本体部の前記本体シール装着部との前記挿入方向における距離は、自然状態における前記環状シール部材の軸線方向長さの1/2以上である、請求項3に記載の複合コネクタ。
【請求項9】
前記要件(f)を満足し、
前記第1本体部における前記本体接続部の先端部と、前記第2本体部における前記本体接続部の先端部との前記挿入方向における距離は、自然状態における前記環状シール部材の軸線方向長さの1/2以上である、請求項3に記載の複合コネクタ。
【請求項10】
前記第1本体部に隣接する前記本体部は前記第2本体部である、(a)または(d)を満足する請求項2、請求項4、および請求項7の何れか一項に記載の複合コネクタ構造体。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は複数の本体部が一体化された複合コネクタと、当該複合コネクタに加えて複数の相手部および複数の環状シール部材を具備する複合コネクタ構造体に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
筒状をなす本体部と、本体部と接続される相手部と、本体部と相手部との間に介在する環状シール部材と、を含むコネクタ構造部を複数具備する複合コネクタ構造体が知られている。
この種の複合コネクタ構造体において、各々の本体部を互いに一体化して複合コネクタとすることがなされている(例えば、特許文献1参照)。各々の本体部を互いに一体化することで、複合コネクタ構造体を小型化できたり、本体部と相手部との接続を一操作で行うことができたりする利点がある。
【0003】
この種の複合コネクタ構造体において、本体部と相手部とは、本体部の本体接続部が相手部の相手接続部に挿入されることまたは相手接続部が本体接続部に挿入されることにより接続される。
そして環状シール部材は、本体部と相手部とが接続された接続時において、その径方向に圧縮された状態で本体接続部と相手接続部との間に配置される。複合コネクタ構造体における筒内部を外界からシール性高く隔てるためである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平11-101380号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで上記した複合コネクタ構造体においては、本体部と相手部との接続操作時には、環状シール部材を自然状態から圧縮しつつ本体部の本体接続部を相手部の相手接続部に挿入するか、または、環状シール部材を自然状態から圧縮しつつ相手接続部を本体接続部に挿入する必要がある。そして、複合コネクタ構造体における筒内部を外界からシール性高く隔てる都合上、環状シール部材の圧縮には比較的大きな荷重を要する。
【0006】
この種の複合コネクタ構造体は、本体部、相手部および環状シール部材を含むコネクタ構造部を複数具備する。そして、当該複合コネクタ構造体においては各々の本体部が互いに一体化されているために、本体部と相手部との接続が一操作で行われる。
このような複合コネクタ構造体において、本体部と相手部とを接続する際の接続操作荷重は、主として環状シール部材の圧縮に由来し、環状シール部材の数が多くなれば当該接続操作荷重が過大になる場合がある。
【0007】
したがって、この種の複合コネクタ構造体における接続操作は容易とはいい難い問題があり、上記の複合コネクタを有するコネクタ構造体であって、本体部と相手部との接続操作を容易に行い得るものが望まれている事情がある。
【0008】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、複数の本体部が互いに一体化された複合コネクタを有するにも拘わらず、本体部と相手部との接続操作を容易に行うことが可能な複合コネクタおよび複合コネクタ構造体を提供することを解決すべき課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決する本発明の複合コネクタ構造体は、
筒状をなす本体部と、前記本体部と接続される相手部と、前記本体部と前記相手部との間に介在する環状シール部材と、を含むコネクタ構造部を複数具備し、
各々の前記本体部は互いに一体化されて複合コネクタを形成し、
前記本体部と前記相手部とは、前記本体部の本体接続部が前記相手部の相手接続部に挿入されるかまたは前記相手接続部が前記本体接続部に挿入されることにより接続され、
前記環状シール部材は、前記本体部と前記相手部とが接続された接続時において、その径方向に圧縮された状態で前記本体接続部と前記相手接続部との間に配置され、
前記本体部と前記相手部との接続操作時において、前記環状シール部材の径方向圧縮量が最大となるタイミングが、前記コネクタ構造部の1つである第1コネクタ構造部と、前記コネクタ構造部の他の1つである第2コネクタ構造部とで互いに異なる、複合コネクタ構造体である。
【0010】
本発明の複合コネクタ構造体は、下記の要件(a)~(d)の何れか1つを満足するのが特に好適である。
(a)
前記本体接続部は前記環状シール部材が予め装着される本体シール装着部を有し、
前記本体部の1つであり前記第1コネクタ構造部に含まれる第1本体部における前記本体シール装着部と、前記本体部の他の1つであり前記第2コネクタ構造部に含まれる第2本体部における前記本体シール装着部とは、前記本体接続部と前記相手接続部との相対的な挿入方向において互いに異なる位置にある、
(b)
前記相手接続部は前記環状シール部材が予め装着される相手シール装着部を有し、
前記相手部の1つであり前記第1コネクタ構造部に含まれる第1相手部における前記相手シール装着部と、前記相手部の他の1つであり前記第2コネクタ構造部に含まれる第2相手部における前記相手シール装着部とは、前記本体接続部と前記相手接続部との相対的な挿入方向において互いに異なる位置にある、
(c)
前記本体接続部は前記環状シール部材が予め装着される本体シール装着部を有し、
前記相手部の1つであり前記第1コネクタ構造部に含まれる第1相手部における前記相手接続部の先端部と、前記相手部の他の1つであり前記第2コネクタ構造部に含まれる第2相手部における前記相手接続部の先端部とは、前記本体接続部と前記相手接続部との相対的な挿入方向において互いに異なる位置にある、
(d)
前記相手接続部は前記環状シール部材が予め装着される相手シール装着部を有し、
前記本体部の1つであり前記第1コネクタ構造部に含まれる第1本体部における前記本体接続部の先端部と、前記本体部の他の1つであり前記第2コネクタ構造部に含まれる第2本体部における前記本体接続部の先端部とは、前記本体接続部と前記相手接続部との相対的な挿入方向において互いに異なる位置にある。
(【0011】以降は省略されています)

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