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公開番号2025087138
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-10
出願番号2023201582
出願日2023-11-29
発明の名称行動分析システム、行動分析方法およびプログラム
出願人三菱電機ビルソリューションズ株式会社
代理人弁理士法人深見特許事務所
主分類G06Q 10/0635 20230101AFI20250603BHJP(計算;計数)
要約【課題】簡易な構成でメンバーの行動の変化を把握することができる行動分析システム、行動分析方法、およびプログラムを提供する。
【解決手段】行動分析システムは、通信部と、第1のデータベースと、プロセッサと、メモリとを備える。通信部は、メンバーの入退室を管理する入退管理システムと通信する。第1のデータベースは、入退管理システムから受信したメンバーの入退室の実績が記録されたログデータを蓄積する。プロセッサは、第1のデータベースに蓄積されたログデータを分析することにより、メンバーの行動の傾向を表す傾向データを生成する。プロセッサは、入退管理システムから受信したログデータと傾向データとを比較することにより、メンバーの行動の変化を推定する。プロセッサは、推定されたメンバーの行動の変化からメンバーの精神面の健康状態を判定し、判定結果に基づいて、メンバーの精神面のケアを促す警報を生成する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
組織に所属するメンバーの行動を分析する行動分析システムであって、
前記メンバーが利用する所定区域への前記メンバーの入退室を管理する入退管理システムと通信する通信部と、
前記通信部が前記入退管理システムから受信した、前記メンバーの入退室の実績が記録されたログデータを蓄積する第1のデータベースと、
プロセッサと、
前記プロセッサによって実行されるプログラムを記憶するメモリとを備え、
前記プロセッサは、前記プログラムに従って、
前記第1のデータベースに蓄積された前記ログデータを分析することにより、前記メンバーの行動の傾向を表す傾向データを生成し、
前記通信部が前記入退管理システムから受信した前記ログデータと、前記傾向データとを比較することにより、前記メンバーの行動の変化を推定し、
推定された前記メンバーの行動の変化から前記メンバーの精神面の健康状態を判定し、
前記健康状態の判定結果に基づいて、前記メンバーの精神面のケアを促す警報を生成する、行動分析システム。
続きを表示(約 2,200 文字)【請求項2】
前記プロセッサは、前記入退管理システムから受信した前記ログデータが前記傾向データを逸脱している場合には、前記逸脱の回数、前記逸脱の期間、および前記逸脱の度合いの少なくとも1つに基づいて、前記メンバーの行動の変化を推定する、請求項1に記載の行動分析システム。
【請求項3】
前記プロセッサは、前記メンバーの行動が変化した回数、行動が変化した期間、および行動の変化の度合いの少なくとも1つに基づいて、前記メンバーの精神面の健康状態を判定する、請求項1または2に記載の行動分析システム。
【請求項4】
前記通信部は、前記メンバーを取り巻く環境で発生したイベントに関するイベント情報を受信するように構成され、
前記通信部が受信した前記イベント情報を蓄積する第2のデータベースをさらに備え、
前記プロセッサは、
前記入退管理システムから受信した前記ログデータが前記傾向データを逸脱している場合には、前記イベント情報を参照することにより、前記逸脱が前記イベントの発生によるものか否かを判定し、
前記逸脱が前記イベントの発生によるものと判定された場合には、前記メンバーの行動が変化していないと推定する、請求項1に記載の行動分析システム。
【請求項5】
前記通信部は、前記メンバーを取り巻く環境に関する環境データを受信するように構成され、
前記通信部が受信した前記環境データを蓄積する第3のデータベースをさらに備え、
前記プロセッサは、
前記入退管理システムから受信した前記ログデータが前記傾向データを逸脱している場合には、前記環境データを参照することにより、前記逸脱が前記メンバーの環境の変化によるものか否かを判定し、
前記逸脱が前記メンバーの環境の変化によるものと判定された場合には、前記メンバーの行動が変化していないと推定する、請求項1に記載の行動分析システム。
【請求項6】
前記第1のデータベースは、複数のメンバーの前記ログデータを蓄積するように構成され、
前記プロセッサは、
前記第1のデータベースに蓄積された前記複数のメンバーの前記ログデータを分析することにより、各メンバーの前記傾向データを生成し、
前記通信部が前記入退管理システムから受信した各メンバーの前記ログデータと、当該メンバーの前記傾向データとを比較することにより、各メンバーの行動の変化を推定し、
前記複数のメンバーのうちの同じ属性を有するメンバーの行動の変化を比較し、
前記同じ属性を有するメンバーの行動の変化が類似していない場合には、前記同じ属性を有するメンバーのうち最も行動の変化量が大きいメンバーに対して、前記警報を生成する、請求項1に記載の行動分析システム。
【請求項7】
前記プロセッサは、前記同じ属性を有するメンバーの行動の変化が類似している場合には、前記同じ属性を有するメンバーに対して前記警報を生成しない、請求項6に記載の行動分析システム。
【請求項8】
行動変化のパターンと前記警報の種類とを対応付けたテーブルを格納する第4のデータベースをさらに備え、
前記プロセッサは、前記テーブルを参照することにより、推定された前記メンバーの行動の変化のパターンに基づいて、生成する前記警報の種類を決定する、請求項1に記載の行動分析システム。
【請求項9】
組織に所属するメンバーの行動を分析する行動分析方法であって、
プロセッサが、前記メンバーが利用する所定区域への前記メンバーの入退室を管理する入退管理システムから、前記メンバーの入退室の実績が記録されたログデータを受信するステップと、
前記プロセッサが、前記入退管理システムから受信した前記ログデータを第1のデータベースに蓄積するステップと、
前記プロセッサが、前記第1のデータベースに蓄積された前記ログデータを分析することにより、前記メンバーの行動の傾向を表す傾向データを生成するステップと、
前記プロセッサが、前記入退管理システムから受信した前記ログデータと、前記傾向データとを比較することにより、前記メンバーの行動の変化を推定するステップと、
前記プロセッサが、推定された前記メンバーの行動の変化から前記メンバーの精神面の健康状態を判定し、前記健康状態の判定結果に基づいて、前記メンバーの精神面のケアを促す警報を生成するステップとを備える、行動分析方法。
【請求項10】
前記プロセッサが、前記メンバーを取り巻く環境で発生したイベントに関するイベント情報を受信するステップと、
前記プロセッサが、受信した前記イベント情報を第2のデータベースに蓄積するステップとをさらに備え、
前記メンバーの行動の変化を推定するステップは、
前記入退管理システムから受信した前記ログデータが前記傾向データを逸脱している場合には、前記イベント情報を参照することにより、前記逸脱が前記イベントの発生によるものか否かを判定するステップと、
前記逸脱が前記イベントの発生によるものと判定された場合には、前記メンバーの行動が変化していないと推定するステップとを含む、請求項9に記載の行動分析方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、個人の行動を分析するための行動分析システム、行動分析方法およびプログラムに関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
特開2011-123579号公報(特許文献1)には、従業員の行動を管理する管理システムが開示される。この管理システムは、従業員端末に設けられたPCマウスやカメラ、従業員が使用するIP電話、および入退室情報読取装置などの各種機器をネットワークに接続し、当該機器から従業員の行動データを取得して従業員行動履歴DBに記憶するように構成される。管理サーバは、上記機器から入力された従業員の行動履歴が従業員行動特性データベースに記憶された、対応する従業員の行動特性の範囲内であるか否かを判定する。従業員の行動履歴が行動特性の範囲外である場合には、管理サーバは、アラートメッセージを従業員に送信する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2011-123579号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載される管理システムでは、従業員の行動データとして、従業員端末のPCマウスに搭載されたセンサにより測定される、従業員の脈拍、体温および指先湿度等の生体データ、PCマウスのクリック数、従業員端末のカメラにより撮像された従業員の笑顔回数、離席時間および離席回数、IP電話の呼び出し時間、呼び出し回数および通話時間、ならびに、入退室情報読取装置からの従業員の入退室情報などが用いられる。
【0005】
このようにネットワークに接続する複数の機器を用いて従業員の行動データを取得する構成とすることで、従業員特有の行動特性を抽出することができる。しかしながら、その一方で、従業員行動履歴DBに蓄積されるデータ量が膨大なものとなるため、大記憶容量の記憶装置が必要となってしまう。また、膨大なデータを処理するために、行動特性を抽出する管理サーバにも大きな負荷を与えてしまうことが懸念される。
【0006】
本開示は、かかる問題を解決するためになされたものであり、本開示の目的は、簡易な構成でメンバーの行動の変化を把握することができる行動分析システム、行動分析方法、およびプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
一実施形態による行動分析システムは、組織に所属するメンバーの行動を分析する。行動分析システムは、通信部と、第1のデータベースと、プロセッサと、プロセッサによって実行されるプログラムを記憶するメモリとを備える。通信部は、メンバーが利用する所定区域へのメンバーの入退室を管理する入退管理システムと通信する。第1のデータベースは、通信部が入退管理システムから受信した、メンバーの入退室の実績が記録されたログデータを蓄積する。プロセッサは、プログラムに従って、第1のデータベースに蓄積されたログデータを分析することにより、メンバーの行動の傾向を表す傾向データを生成する。プロセッサは、通信部が入退管理システムから受信したログデータと、傾向データとを比較することにより、メンバーの行動の変化を推定する。プロセッサは、推定されたメンバーの行動の変化からメンバーの精神面の健康状態を判定し、健康状態の判定結果に基づいて、メンバーの精神面のケアを促す警報を生成する。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、メンバーの入退室の実績が記録されたログデータからメンバーの行動の変化を推定することができる。したがって、所定区域に対するメンバーの入退室を管理する既設の入退管理システムを利用して、簡易的にメンバーの行動の変化を把握することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
実施の形態1に従う行動分析システムの適用例を説明する図である。
実施の形態1に従う行動分析システムのハードウェア構成の一例を示す図である。
実施の形態1に従う行動分析システムの機能的構成を示すブロック図である。
傾向データの一例を説明する図である。
行動変化推定部における処理の第1例を説明する図である。
行動変化推定部における処理の第2例を説明する図である。
実施の形態1に従う行動分析システムにより実行される処理の手順の一例を示すフローチャートである。
実施の形態2に従う行動分析システムの概略構成図である。
実施の形態2に従う行動分析システムの機能的構成を示すブロック図である。
行動変化推定部における処理の一例を説明する図である。
図7のS40の処理内容を示すフローチャートである。
実施の形態3に従う行動分析システムの機能的構成を示すブロック図である。
行動変化推定部における処理の一例を説明する図である。
図7のS40の処理内容を示すフローチャートである。
実施の形態4に従う行動分析システムの機能的構成を示すブロック図である。
図7のS50,S60の処理内容を示すフローチャートである。
実施の形態5に従う行動分析システムの機能的構成を示すブロック図である。
警報テーブルの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中の同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
(【0011】以降は省略されています)

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