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公開番号
2025086438
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-09
出願番号
2023200393
出願日
2023-11-28
発明の名称
内燃機関のノッキング制御方法および装置
出願人
日産自動車株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
F02D
45/00 20060101AFI20250602BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約
【課題】運転者が全開加速を要求したときに、ノッキング制御に伴う点火時期遅角補正によってトルクが低下し、加速性能が損なわれる。
【解決手段】ノック判定閾値以上のノッキングを検出したときに点火時期を所定の遅角速度で遅角補正するとともに、ノッキングを検出しない間はMBT点に近付くように点火時期を所定の進角速度で徐々に進角する。アクセル開度が全開相当開度以上であり、かつ所定の触媒保護増量制御が開始されるまでの遅れ期間の間(時間t1~t2)は、通常時よりもノック判定閾値を高くするとともに、遅角速度を通常時よりも低くし、かつ進角速度を通常時よりも高くする。通常時のトレースノック状態よりも相対的に点火時期が進角側となる。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
ノック判定閾値以上のノッキングを検出したときに点火時期を所定の遅角速度で遅角補正するとともに、ノッキングを検出しない間はMBT点に近付くように点火時期を所定の進角速度で徐々に進角する内燃機関のノッキング制御方法であって、
第1のトレースノック状態を目標として点火時期補正を行い、
アクセル開度が全開相当開度以上であり、かつ所定の触媒保護増量制御が開始されるまでの遅れ期間の間は、上記第1のトレースノック状態よりも相対的に点火時期が進角側に制御される第2のトレースノック状態を目標として点火時期補正を行う、
内燃機関のノッキング制御方法。
続きを表示(約 930 文字)
【請求項2】
アクセル開度が全開相当開度以上であり、かつ上記遅れ期間の間は、ノック判定閾値を相対的に高くする、
請求項1に記載の内燃機関のノッキング制御方法。
【請求項3】
アクセル開度が全開相当開度以上であり、かつ上記遅れ期間の間は、上記遅角速度を相対的に低くしかつ上記進角速度を相対的に高くする、
請求項1に記載の内燃機関のノッキング制御方法。
【請求項4】
アクセル開度が全開相当開度以上であり、かつ上記遅れ期間の間は、ノック判定閾値を相対的に高くするとともに、上記遅角速度を相対的に低くしかつ上記進角速度を相対的に高くする、
請求項1に記載の内燃機関のノッキング制御方法。
【請求項5】
上記全開相当開度は、機関回転速度毎に予め設定されている、
請求項1に記載の内燃機関のノッキング制御方法。
【請求項6】
上記全開相当開度は、ヒステリシスを得るように、開度増加方向に際して用いられる第1の全開相当開度と、開度減少方向に際して用いられる相対的に小さな開度の第2の全開相当開度と、を含んでいる、
請求項1に記載の内燃機関のノッキング制御方法。
【請求項7】
内燃機関に設けられたノッキング検出用センサと、
このノッキング検出用センサの信号をノック判定閾値と比較してノッキング判定を行うノッキング判定部と、
このノッキング判定部によりノック判定閾値以上のノッキングを検出したときに点火時期を所定の遅角速度で遅角補正するとともに、ノッキングを検出しない間はMBT点に近付くように点火時期を所定の進角速度で徐々に進角する点火時期補正部と、
を備え、
上記点火時期補正部は、第1のトレースノック状態を目標として点火時期補正を行い、アクセル開度が全開相当開度以上であり、かつ所定の触媒保護増量制御が開始されるまでの遅れ期間の間は、上記第1のトレースノック状態よりも相対的に点火時期が進角側に制御される第2のトレースノック状態を目標として点火時期補正を行う、
内燃機関のノッキング制御装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
この発明は、内燃機関のノッキングを点火時期フィードバック制御によって抑制するノッキング制御方法およびノッキング制御装置に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
内燃機関のノッキングを抑制する技術として、ノッキングセンサ(あるいは筒内圧センサ)によってノッキングの検出を行い、あるレベルのノッキングが検出されたら点火時期を所定量遅角補正し、その後ノッキングが検出されなければ徐々に点火時期を進角させていくことで、トレースノック状態に維持する技術が広く知られている。
【0003】
特許文献1には、車両速度が高いときにはノック判定レベルを高くし、車両速度が低いときよりも強いノッキングを許容するようにした技術が開示されている。これは、高車速時には元々の車室内騒音が高いレベルにあるので、ノッキングにより生じる音が乗員に不快感を与えにくい、という考えに基づいている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2004-011569号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
運転者がアクセル開度を全開にしたような状況では、運転者は速やかな車両の加速を要求している、と言える。しかし、このような場合に、ノッキングの検出に基づいてトレースノック状態となるように点火時期が遅角補正されるため、加速性能が損なわれる。
【0006】
特許文献1は、このような全開加速時の問題を解決し得るものではない。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明は、ノック判定閾値以上のノッキングを検出したときに点火時期を所定の遅角速度で遅角補正するとともに、ノッキングを検出しない間はMBT点に近付くように点火時期を所定の進角速度で徐々に進角する内燃機関のノッキング制御方法であって、
第1のトレースノック状態を目標として点火時期補正を行い、
アクセル開度が全開相当開度以上であり、かつ所定の触媒保護増量制御が開始されるまでの遅れ期間の間は、上記第1のトレースノック状態よりも相対的に点火時期が進角側に制御される第2のトレースノック状態を目標として点火時期補正を行う。
【0008】
すなわち、アクセル開度が例えば全開となると、排気系における触媒の保護を図るために、適当な遅れ期間の後に、燃料噴射量の増量(換言すれば空燃比のリッチ化)が行われる。本発明では、アクセル開度が所定の全開相当開度以上であり、かつ上記の遅れ期間の間、相対的にノッキングレベルが高い第2のトレースノック状態を目標として点火時期補正を行うので、ノッキング制御のための点火時期遅角量が比較的に少なくなる。
【発明の効果】
【0009】
この発明によれば、アクセル開度が全開相当開度以上であり、かつ所定の触媒保護増量制御が開始されるまでの遅れ期間の間、内燃機関のトルク低下が少なくなり、運転者の意図に沿った高い加速性能が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
この発明の一実施例となる内燃機関のシステム構成を示す説明図。
一実施例のノッキング制御の機能ブロック図。
一実施例のノッキング制御における作用を示すタイムチャート。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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