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公開番号
2025085579
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-05
出願番号
2024069353
出願日
2024-04-22
発明の名称
検知信号比較セキュリティー機構
出願人
豐菱電機有限公司
代理人
個人
,
個人
主分類
E05F
15/74 20150101AFI20250529BHJP(錠;鍵;窓または戸の付属品;金庫)
要約
【課題】自動通過装置が開いた状態または閉じた状態を維持するための制御信号、また、自動通過装置がドアリーフの挟み込みを防ぐための保護機能を提供する。
【解決手段】検知信号比較セキュリティー機構は、自動通過装置の光センサー内部に設置される機構で、発光モジュール、発光側凸レンズセット、受光モジュール、受光側凸レンズセット及び制御モジュールを含む。発光モジュールは、通行環境においてライトフィールド範囲を形成し、対応する光束を発生させることができる。受光モジュールは、ライトフィールド範囲内の反射光を受信し、光電変換ユニット(例えば、赤外線センサーLEDなど)によって静態的第1の電気信号に変換する。その後、被検体がライトフィールド範囲に入った場合、静態であろうと動態であろうと、ライトフィールド範囲の反射光と波動または異なる静態的第1の電気信号が変化し、保存された静態的第1の電気信号と相互に比較される。
【選択図】 図6
特許請求の範囲
【請求項1】
少なくとも1つの発光側凸レンズを含む少なくとも1つの発光側凸レンズセットと、
対応するライトフィールド範囲、および対応する光束(Luminous flux)を形成するように前記発光側凸レンズのそれぞれに向けて幾何光学の方法により光線を出射する少なくとも1つの発光素子を含む、少なくとも1つの発光モジュールと、
前記ライトフィールド範囲の光束が環境によって反射された反射光を、幾何光学の方法によってさらに対応的に反射する、少なくとも1つの受光側凸レンズを含む、少なくとも1つの受光側凸レンズセットと、
前記受光側凸レンズセットによって反射された光を受光し、前記反射光を対応的な電気信号に変換する、光電変換素子である少なくとも1つの受光素子を含む、少なくとも1つの受光モジュールと、
前記受光モジュールに電気的に接続され、電子回路、マイクロコントローラ及びメモリを含んで前記受光素子が変換した前記対応的な電気信号が入力され且つ保存される少なくとも1つの処理ユニットを含む、少なくとも1つの制御モジュールと、
を備える、自動通過装置の光センサー内部に設置された、検知信号比較セキュリティー機構であって、
前記ライトフィールド範囲に被検体が入っていない場合、前記受光モジュールは静態的な第1の環境電気信号を出力し、静態的な前記第1の環境電気信号を前記制御モジュールの前記処理ユニットに比較かつ参照するために保存し、前記ライトフィールド範囲に前記被検体が入った場合、前記被検体が動的であれ静的であれ、前記受光モジュールは第1の変動電気信号を生成し、前記処理ユニットが前記第1の変動電気信号を、保存されている前記第1の環境電気信号と相互に比較し、前記第1の変動電気信号の波形が前記第1環境電気信号の波形と異なる場合、前記制御モジュールは前記自動通過装置をドアリーフが開いた状態に維持し、
前記発光モジュールと前記受光モジュールは、前記自動通過装置のドアリーフが動く位置にて対応的に投光及び感知を行い、ドアリーフライトフィールド範囲に係る光束を形成し、前記ドアリーフが全開で前記ドアリーフライトフィールド範囲に被検体が入っていない場合、前記受光モジュールは前記ドアリーフに関わる第2の静態的電気信号を生成し、前記第2の静態的電気信号を比較かつ参照するために前記制御モジュールの前記処理ユニットに保存し、前記ドアリーフが全開で前記ドアリーフライトフィールド範囲に前記被検体が入った場合、動的であれ静的であれ、前記受光モジュールは前記ドアリーフに関わる第2の変動電気信号を生成し、前記処理ユニットが前記第2の変動電気信号を、保存されている前記第2静態的電気信号と相互に比較し、前記第2の変動電気信号の波形と前記第2の静態的電気信号の波形が異なる場合、前記制御モジュールは前記自動通過装置の前記ドアリーフを開いた状態に維持し、
前記自動通過装置の前記ドアリーフによる閉門運動により、前記ドアリーフの動作範囲で規則的に変動する反射光が反射されると、前記受光モジュールが第3のドアリーフ電気信号を出力し前記制御モジュールの処理ユニットに保存され、前記処理ユニットは、前記ドアリーフによる閉門運動のたびに生成される前記第3のドアリーフ電気信号を、既に保存されている前記第3のドアリーフ電気信号と相互に比較し、同様の規則的な変動の波形がある場合、前記制御モジュールの前記処理ユニットは前記自動通過装置の前記ドアリーフによる閉門運動を完成させる、
ことを特徴とする、検知信号比較セキュリティー機構。
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【請求項2】
少なくとも1つの発光側凸レンズを含む少なくとも1つの発光側凸レンズセットと、
対応するライトフィールド範囲、および対応する光束(Luminous flux)を形成するように前記発光側凸レンズのそれぞれに向けて幾何光学の方法により光線を出射する少なくとも1つの発光素子を含む、少なくとも1つの発光モジュールと、
前記ライトフィールド範囲の光束が環境によって反射された反射光を、幾何光学の方法によってさらに対応的に反射する、少なくとも1つの受光側凸レンズを含む、少なくとも1つの受光側凸レンズセットと、
前記受光側凸レンズセットによって反射された光を受光し、前記反射光を対応的な電気信号に変換する、光電変換素子である少なくとも1つの受光素子を含む、少なくとも1つの受光モジュールと、
前記受光モジュールに電気的に接続され、電子回路、マイクロコントローラ及びメモリを含んで前記受光素子が変換した前記対応的な電気信号が入力され且つ保存される少なくとも1つの処理ユニットを含む、少なくとも1つの制御モジュールと、
を備える、自動通過装置の光センサー内部に設置された、検知信号比較セキュリティー機構であって、
前記ライトフィールド範囲に被検体が入っていない場合、前記受光モジュールは静態的な第1の環境電気信号を出力し、前記第1の環境電気信号を比較かつ参照するために前記制御モジュールの前記処理ユニットに保存し、前記ライトフィールド範囲に前記被検体が入った場合、前記被検体が動的であれ静的であれ、前記受光モジュールは第1の変動電気信号を生成し、前記処理ユニットが前記第1の変動電気信号を、保存された前記第1の環境電気信号と相互に比較し、前記第1の変動電気信号の波形と前記第1の環境電気信号の波形が異なる場合、前記制御モジュールは前記自動通過装置の前記ドアリーフを開いた状態に維持する、
ことを特徴とする、検知信号比較セキュリティー機構。
【請求項3】
少なくとも1つの発光側凸レンズを含む少なくとも1つの発光側凸レンズセットと、
対応するライトフィールド範囲、および対応する光束(Luminous flux)を形成するように前記発光側凸レンズのそれぞれに向けて幾何光学の方法により光線を出射する少なくとも1つの発光素子を含む、少なくとも1つの発光モジュールと、
前記ライトフィールド範囲の光束が環境によって反射された反射光を、幾何光学の方法によってさらに対応的に反射する、少なくとも1つの受光側凸レンズを含む、少なくとも1つの受光側凸レンズセットと、
前記受光側凸レンズセットによって反射された光を受光し、前記反射光を対応的な電気信号に変換する、光電変換素子である少なくとも1つの受光素子を含む、少なくとも1つの受光モジュールと、
前記受光モジュールに電気的に接続され、電子回路、マイクロコントローラ及びメモリを含んで前記受光素子が変換した前記対応的な電気信号が入力され且つ保存される少なくとも1つの処理ユニットを含む、少なくとも1つの制御モジュールと、
を備える、自動通過装置の光センサー内部に設置された、検知信号比較セキュリティー機構であって、
前記発光モジュール及び前記受光モジュールは、前記自動通過装置のドアリーフが移動する位置に対応して投光及び感知を行い、ドアリーフライトフィールド範囲の光束を形成し、前記ドアリーフが全開で、前記ドアリーフライトフィールド範囲に被検体が入っていない場合、前記受光モジュールは前記ドアリーフの第2の静態電気信号を生成し、それを比較かつ参照するために前記制御モジュールの前記処理ユニットに保存し、前記ドアリーフが全開で、前記ドアリーフライトフィールドに被検体が入った場合、動的であれ静的であれ、前記受光モジュールは前記ドアリーフの第2の変動電気信号を生成し、前記処理ユニットが前記第2の変動電気信号を、保存されている前記第2の静態電気信号と相互に比較し、前記第2の変動電気信号の波形と前記第2の静態電気信号の波形が異なる場合、前記制御モジュールは前記自動通過装置の前記ドアリーフを開いた状態に維持し、前記自動通過装置の前記ドアリーフによる閉門運動により、ドアリーフ運動範囲内で規則的に変化する反射光が反射される場合、前記受光モジュールは第3のドアリーフ電気信号を出力し前記制御モジュールの前記処理ユニットに保存し、その後、前記処理ユニットは、閉門運動のたびに生成される前記第3のドアリーフ電気信号を、保存されている前記第3のドアリーフ電気信号と相互に比較し、同様の規則的変化の波動が存在する場合、前記制御モジュールの前記処理ユニットは前記自動通過装置の前記ドアリーフの閉門運動を完成させる、
ことを特徴とする、検知信号比較セキュリティー機構。
【請求項4】
前記ライトフィールド範囲の光束が、前記被検体が入っていない時に静態的な反射光として反射され、静態的な第1の電気信号に変換し比較するために前記処理ユニットのデータベースに保存され、前記ライトフィールド範囲の光束による反射光は、対応する前記被検体の状態をそれぞれ表し、前記被検体の状態は、前記被検体の動的及び静的な状態を含む、請求項1から3のいずれか1項に記載の検知信号比較セキュリティー機構。
【請求項5】
前記処理ユニットのデータベースは、前記自動通過装置の前記ドアリーフが全開状態、全閉状態及び移動状態の際、前記ドアリーフの前記ライトフィールド範囲における光束の反射光を、比較するために、対応的にドアリーフ電気信号のデータとして変換して保存可能である、請求項1から3のいずれか1項に記載の検知信号比較セキュリティー機構。
【請求項6】
前記処理ユニットのデータベースは、前記ライトフィールド範囲の光束による反射光の変化を比較するために用いられる複数の電気信号を保存して、前記ライトフィールド範囲における反射光の変化は、前記被検体の動的及び静的な状態を含む前記被検体の状態をそれぞれ対応的に表す、請求項1から3のいずれか1項に記載の検知信号比較セキュリティー機構。
【請求項7】
前記光発射モジュールは、少なくとも1つの可視光発光モジュールを含み、前記可視光発光モジュールは、少なくとも1つの可視光発光素子及び少なくとも1つの可視光発光側凸レンズを含み、前記可視光発光モジュールは、幾何光学の方法を用いて可視光を発射し、少なくとも1つの可視光出射点を生成し、前記可視光発光モジュールは、レーザ発光モジュールであり、一体的にパッケージされて配置され、少なくとも1つのレーザ光出射点を発射するレーザ発光素子及び可視光発光側凸レンズを含み、前記可視光発光モジュールは、前記ライトフィールド範囲と前記自動通過装置の相対位置を表示するために前記ライトフィールド範囲の前縁内側の位置に対応して出射される、請求項1から3のいずれか1項に記載の検知信号比較セキュリティー機構。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、検知信号比較セキュリティー機構に関し、特に自動通過装置の光センサー内部に設置される機構に関する。処理ユニットに保存された電気信号と変動する電気信号を相互に比較することにより差異を判断し、これによってドアリーフが開いた状態を維持し、ドアリーフの閉じる動作による挟み込みを防ぐ安全センサー装置を提供する。
続きを表示(約 6,200 文字)
【背景技術】
【0002】
自動通過装置は、人やキャリア装置が頻繁に出入りまたは接近する必要がある場合(例えば、倉庫、通行区画、銀行、商業施設、または企業等)に一般的に使用され、ドアの上部に設置されたセンサー装置により、人やキャリア装置が接近、入場、または退出するのを感知し、モーターを駆動して自動通過装置のドアリーフや自動巻き戸を開け、人やキャリア装置が離れるとセンサーが反応しなくなり、自動通過装置のドアリーフや自動巻き戸が閉まるようになっている。光センサー装置は、自動通過装置の感知によく使用されるが、現在の赤外線センサー装置は、動的な感知には頻繁に使用されるが、被検体がライトフィールド範囲に入った際に、センサーが被検体の静態的な感知には使えないため、ドアリーフが開いた状態を維持できず、したがってドアリーフの閉じる動作が静態的な被検体に衝突する危険性がある。また、先行技術では自動通過装置の制御モジュールが、ドアリーフライトフィールドの反射光を生じるドアリーフの電気信号を保存し、相互に比較する機能を持たないため、被検体がドアリーフの閉じる動作の位置にある場合、制御モジュールはドアリーフを安全に開いた状態、または閉じる動作を維持することができない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明が解決しようとする技術的課題は、既存技術の不足に対応し、静態あるいは動態の状況にかかわらず、本案技術を適用した光センサー内部の比較機構により、正確に検出判断でき、自動通過装置のドアリーフを開いた位置に保持し、安全かつ正確に閉じる動作を行うことができる検知信号比較セキュリティー機構を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上述の技術的課題を解決するため、本発明は、自動通過装置に設置される検知信号比較セキュリティー機構を提供する。前記検知信号比較セキュリティー機構は、少なくとも1つの発光モジュール、少なくとも1つの発光側凸レンズセット、少なくとも1つの受光モジュール、少なくとも1つの受光側凸レンズセット及び少なくとも1つの制御モジュールを含む。前記発光側凸レンズセットは少なくとも1つの発光側凸レンズを含む。前記発光モジュールは少なくとも1つの発光素子を含み、前記発光素子はそれぞれの発光側凸レンズへ光線を投光し、幾何光学の方法で投光され、対応するライトフィールド範囲および対応する光束を形成する。前記受光側凸レンズセットは少なくとも1つの受光側凸レンズを含む。前記受光モジュールは光電変換素子である少なくとも1つの受光素子を含む。前記ライトフィールド範囲の光束は環境反射に応じた反射光を示し、幾何光学の方法により受光側凸レンズセットを通じて各受光素子に反射し、前記反射光を対応する電気信号に変換する。前記受光モジュールは電気的に前記制御モジュールに接続され、前記制御モジュールは少なくとも1つの処理ユニットを含み、前記処理ユニットは電子回路、マイクロコントローラー(MCU)、及びメモリー(RAM)などを含むことができ、前記受光素子によって変換された対応する電気信号は前記処理ユニットに入力または保存されることができる。ライトフィールド範囲に被検体が入っていない場合、前記受光モジュールは静態的第1の環境電気信号を出力し、これを前記制御モジュールの処理ユニットに保存し、比較参照用とする。その後、ライトフィールド範囲に被検体が入った場合、前記被検体が動態であろうと静態であろうと、前記受光モジュールは第1の変動電気信号を生成し、保存された第1の環境電気信号と前記処理ユニットで相互に比較する。第1の変動電気信号の波形と第1の環境電気信号の波形が異なる場合、前記制御モジュールは自動通過装置が開いた状態を維持することができる。ドアリーフの発光モジュールとドアリーフの受光モジュールは、前記自動通過装置のドアリーフが動く位置に対応して投光及び感知を行い、別のドアリーフライトフィールド範囲の光束を形成する。前記ドアリーフが全開の状態でドアリーフライトフィールド範囲に被検体が入っていない場合、前記ドアリーフ受光モジュールはドアリーフの第2の静態的電気信号を生成し、これを前記制御モジュールの処理ユニットに別に保存し、比較参照用とする。その後、ドアリーフが全開の状態で、ドアリーフライトフィールドに被検体が入ると、動態であれ静態であれ、前記ドアリーフ受光モジュールはドアリーフの第2の変動電気信号を生成し、保存された第2の静態的電気信号と前記処理ユニットで別に相互に比較する。第2の変動電気信号の波形と第2の静態的電気信号の波形が異なる場合、前記制御モジュールは自動通過装置が開いた状態を維持することができる。前記自動通過装置のドアリーフは、閉じる動作等の速度で動くと、ドアリーフ動作範囲内でドアリーフは規則的に変動する反射光を反射し、前記ドアリーフ受光モジュールは第3のドアリーフ電気信号を出力し、これを前記制御モジュールの処理ユニットに別に保存する。その後、閉じる動作を行うたびに生成される第3のドアリーフ電気信号は、処理ユニットで保存された第3のドアリーフ電気信号と相互に比較され、同じ規則的な変動がある場合、前記制御モジュールの処理ユニットは前記自動通過装置のドアリーフが閉じる動作を完了させることができる。
【0005】
上述の技術問題を解決するため、本発明はさらに、検知信号比較セキュリティー機構を提供し、自動通過装置に設置される。前記検知信号比較セキュリティー機構は、少なくとも1つの発光モジュール、少なくとも1つの発光側凸レンズセット、少なくとも1つの受光モジュール、少なくとも1つの受光側凸レンズセット及び少なくとも1つの制御モジュールを含む。前記発光側凸レンズセットは少なくとも1つの発光側凸レンズを含む。前記発光モジュールは少なくとも1つの発光素子を含み、前記発光素子はそれぞれの発光側凸レンズに向けて光線を投光し、幾何光学の方法により投光され、対応するライトフィールド範囲および対応する光束を形成する。前記受光側凸レンズセットは少なくとも1つの受光側凸レンズを含む。前記受光モジュールは光電変換素子である少なくとも1つの受光素子を含む。前記ライトフィールド範囲の光束は環境からの反射光に応じており、幾何光学の方法により受光側凸レンズセットを通じて各受光素子に反射され、前記反射光を対応する電気信号に変換する。前記受光モジュールは電気的に前記制御モジュールに接続され、前記制御モジュールは少なくとも1つの処理ユニットを含み、前記処理ユニットは電子回路、マイクロコントローラー(MCU)、及びメモリー(RAM)などを含むことができ、前記受光素子によって変換された対応する電気信号は前記処理ユニットに入力または保存されることができる。前記ライトフィールド範囲に被検体が侵入していない場合、前記受光モジュールは静態的第1の環境電気信号を出力し、これを前記制御モジュールの処理ユニットに保存し、比較参照用とする。その後、前記ライトフィールド範囲に被検体が侵入した場合、被検体が動態であろうと静態であろうと、前記受光モジュールは第1の変動電気信号を生成し、保存された第1の環境電気信号と前記処理ユニットで相互に比較する。第1の変動電気信号の波形と第1の環境電気信号の波形が異なる場合、前記制御モジュールは自動通過装置が開いた状態を維持することができる。
【0006】
上述の技術問題を解決するため、本発明はさらに、一種の検知信号比較セキュリティー機構を提供し、自動通過装置に設置される。前記検知信号比較セキュリティー機構は、少なくとも1つの発光モジュール、少なくとも1つの発光側凸レンズセット、少なくとも1つの受光モジュール、少なくとも1つの受光側凸レンズセット及び少なくとも1つの制御モジュールを含む。前記発光側凸レンズセットは少なくとも1つの発光側凸レンズを含む。前記発光モジュールは少なくとも1つの発光素子を含み、前記発光素子はそれぞれの発光側凸レンズに対して光線を出射し、幾何光学の方法で出射され、対応するライトフィールド範囲および対応する光束を形成する。前記受光側凸レンズセットは少なくとも1つの受光側凸レンズを含む。前記受光モジュールは光電変換素子である少なくとも1つの受光素子を含む。前記ライトフィールド範囲の光束は環境からの反射光に応じており、幾何光学の方法により前記受光側凸レンズセットを通じて各受光素子に反射され、前記反射光を対応する電気信号に変換する。前記受光モジュールは電気的に前記制御モジュールに接続され、前記制御モジュールは少なくとも1つの処理ユニットを含み、前記処理ユニットは電子回路、マイクロコントローラー(MCU)、及びメモリー(RAM)などを含むことができ、前記受光素子によって変換された対応する電気信号は前記処理ユニットに入力または保存されることができる。前記ドアリーフ発光モジュールおよび前記ドアリーフ受光モジュールは、前記自動通過装置のドアリーフが動く位置に対応して投光及び感知を行い、別のドアリーフライトフィールド範囲の光束を形成する。前記ドアリーフが全開の状態でドアリーフライトフィールド範囲に被検体が侵入していない場合、前記ドアリーフ受光モジュールはドアリーフの第2の静態的電気信号を生成し、これを前記制御モジュールの処理ユニットに別に保存し、比較参照用とする。その後、ドアリーフが全開の状態で、ドアリーフライトフィールドに被検体が侵入した場合、動態であれ静態であれ、前記ドアリーフ受光モジュールはドアリーフの第2の変動電気信号を生成し、保存された第2の静態的電気信号と前記処理ユニットで別に相互に比較する。第2の変動電気信号の波形と前記第2の静態的電気信号の波形が異なる場合、前記制御モジュールは自動通過装置が開いた状態を維持することができる。前記自動通過装置のドアリーフは、閉じる動作等の速度で動くと、ドアリーフ動作範囲内でドアリーフは規則的に変動する反射光を反射し、前記ドアリーフ受光モジュールは第3のドアリーフ電気信号を出力し、これを前記制御モジュールの処理ユニットに別に保存する。その後、閉じる動作を行うたびに生成される第3のドアリーフ電気信号は、前記処理ユニットで保存された第3のドアリーフ電気信号と相互に比較され、同じ規則的な変動がある場合、前記制御モジュールの処理ユニットは前記自動通過装置のドアリーフが閉じる動作を完了させることができる。
【0007】
本発明の有益な効果は、提供される検知信号比較セキュリティー機構が、少なくとも1つの発光モジュール、少なくとも1つの発光側凸レンズセット、少なくとも1つの受光モジュール、少なくとも1つの受光側凸レンズセット、及び少なくとも1つの制御モジュールを含むことにある。発光モジュールは少なくとも1つの発光素子を含み、発光素子は発光側凸レンズを通じて光線を投光し、通行環境内にライトフィールド範囲を形成し、対応する光束を生成する。受光モジュールは少なくとも1つの受光素子を含み、受光側凸レンズを通じてライトフィールド範囲内の反射光を受信する。制御モジュールは処理ユニットを含み、受光素子はライトフィールド範囲内の反射光を受信し、電気信号に変換して処理ユニットに送信する。ライトフィールド範囲の反射光の変化を利用して、被検体が侵入したかどうかを判断し、自動通過装置の開閉制御を提供する。したがって、本発明はライトフィールド範囲の光の変化を利用して、被検体(例えば、人員や物体)が侵入したかどうかを判断し、静態または動態の状況でも正確に検出判断でき、自動通過装置のドアリーフが安全かつ正確に閉じる動作を行うことができる。
【0008】
また、本発明のライトフィールド範囲は、自動通過装置のドアリーフの動作経路範囲に位置することができる。ドアリーフが全開の状態でドアリーフライトフィールド範囲に被検体が侵入していない場合、前記ドアリーフ受光モジュールはドアリーフの第2の静態的電気信号を生成し、これを前記制御モジュールの処理ユニットに別に保存し、比較参照用とする。その後、ドアリーフが全開の状態で、ドアリーフライトフィールドに被検体が侵入した場合、動態であれ静態であれ、第2の変動電気信号を生成し、両者の差異を相互に比較する。差異がある場合、前記制御モジュールは自動通過装置が開いた状態を維持することができる。また、ドアリーフの閉じる動作等の一定速度での運動により生成される規則的に変動する反射光を利用し、これを第3のドアリーフ電気信号に変換し、前記制御モジュールの処理ユニットに保存する。その後、閉じる状態で生成される各回の第3のドアリーフ電気信号は、前述の保存されたドアリーフ電気信号と相互に比較され、両者のドアリーフ電気信号に同じ規則的な変動がある場合、前記制御モジュールの処理ユニットは自動通過装置のドアリーフが安全に閉じる動作を完了させることができる。
【0009】
発明の特徴及び技術内容がより一層分かるように、以下本発明に関する詳細な説明と添付図面を参照する。しかし、提供される添付図面は参考と説明のために提供するものに過ぎず、本発明の特許請求の範囲を制限するためのものではない。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明による第1の実施形態の検知信号比較セキュリティー機構の全体構造の立体分解図である。
本発明による第1の実施形態の検知信号比較セキュリティー機構の赤外線光軸と可視光の光軸の発射を示す説明図である。
本発明による第1の実施形態の検知信号比較セキュリティー機構の赤外線反射光光軸とレーザ発光モジュールを示す説明図である。
本発明による第2の実施形態の検知信号比較セキュリティー機構の可視光を含まない全体構造の立体分解図である。
本発明による第2の実施形態の検知信号比較セキュリティー機構の赤外線発光の光軸と反射光の光軸を示す説明図である。
本発明による第2の実施形態の検知信号比較セキュリティー機構の出射された光軸とライトフィールド範囲を示す説明図である。
本発明による第1の実施形態の検知信号比較セキュリティー機構の赤外線と可視光の出射された光軸とライトフィールド範囲を示す説明図である。
本発明による第1の実施形態の検知信号比較セキュリティー機構のライトフィールド範囲内の反射光の光軸を示す説明図である。
本発明による第3の実施形態の検知信号比較セキュリティー機構の赤外線と可視光の出射された光軸とライトフィールド範囲を示す説明図である。
本発明による第3の実施形態の検知信号比較セキュリティー機構のライトフィールド範囲内の反射光の光軸を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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