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公開番号
2025085147
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-05
出願番号
2023198820
出願日
2023-11-24
発明の名称
バッテリー診断装置、方法、およびプログラム
出願人
トヨタ自動車株式会社
代理人
弁理士法人小笠原特許事務所
主分類
G01R
31/392 20190101AFI20250529BHJP(測定;試験)
要約
【課題】診断用放電処理が成功する確率を高くしてバッテリーの診断精度を向上させることができるバッテリー診断装置を提供する。
【解決手段】車両に搭載されたバッテリーの状態を診断するバッテリー診断装置であって、第1タイミングから所定の時間が経過した第2タイミングで、バッテリーから所定の車載機器に向けて診断用放電を実施する放電処理部と、診断用放電のあいだバッテリーの状態を示す物理量を取得する取得部と、物理量に基づいてバッテリーの劣化診断が可能であるか否かを判定する判定部と、バッテリーの劣化診断が可能であると判定された場合は、所定の時間を放電成功時間として記録する記録部と、バッテリーの劣化診断が可能であると判定された場合は、物理量に基づいてバッテリーの劣化診断を行う診断部と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
車両に搭載されたバッテリーの状態を診断するバッテリー診断装置であって、
第1タイミングから所定の時間が経過した第2タイミングで、前記バッテリーから所定の車載機器に向けて診断用放電を実施する放電処理部と、
前記診断用放電のあいだ前記バッテリーの状態を示す物理量を取得する取得部と、
前記物理量に基づいて前記バッテリーの劣化診断が可能であるか否かを判定する判定部と、
前記バッテリーの劣化診断が可能であると判定された場合は、前記所定の時間を放電成功時間として記録する記録部と、
前記バッテリーの劣化診断が可能であると判定された場合は、前記物理量に基づいて前記バッテリーの劣化診断を行う診断部と、を備える、バッテリー診断装置。
続きを表示(約 1,300 文字)
【請求項2】
前記放電処理部は、前記記録部に記録された回数が最大となる前記放電成功時間を前記所定の時間とした前記第2タイミングで、前記診断用放電を実施する、請求項1に記載のバッテリー診断装置。
【請求項3】
前記放電処理部は、前記記録部に記録された前記放電成功時間の平均値を前記所定の時間とした前記第2タイミングで、前記診断用放電を実施する、請求項1に記載のバッテリー診断装置。
【請求項4】
前記記録部は、前記バッテリーの劣化診断が不可能であると判定された場合は、前記所定の時間を放電失敗時間として記録し、
前記放電処理部は、前記記録部に記録された前記放電失敗時間以外の時間を前記所定の時間とした前記第2タイミングで、前記診断用放電を実施する、請求項1に記載のバッテリー診断装置。
【請求項5】
前記放電処理部は、前記バッテリーの劣化診断が不可能であると判定された場合は、前記第1タイミングから前記記録部に記録された前記放電失敗時間以外の時間が経過したタイミングで、前記バッテリーから所定の車載機器に向けて再診断用放電を実施する、請求項4に記載のバッテリー診断装置。
【請求項6】
前記第1タイミングは、前記車両のイグニッションがオン状態になったタイミングである、請求項1ないし5のいずれか1項に記載のバッテリー診断装置。
【請求項7】
車両に搭載されたバッテリーの状態を診断するバッテリー診断装置のコンピューターが実行する方法であって、
第1タイミングから所定の時間が経過した第2タイミングで、前記バッテリーから所定の車載機器に向けて診断用放電を実施するステップと、
前記診断用放電のあいだ前記バッテリーの状態を示す物理量を取得するステップと、
前記物理量に基づいて前記バッテリーの劣化診断が可能であるか否かを判定するステップと、
前記バッテリーの劣化診断が可能であると判定した場合は、前記所定の時間を放電成功時間として記録するステップと、
前記バッテリーの劣化診断が可能であると判定した場合は、前記物理量に基づいて前記バッテリーの劣化診断を行うステップと、を含む、方法。
【請求項8】
車両に搭載されたバッテリーの状態を診断するバッテリー診断装置のコンピューターに実行させるプログラムであって、
第1タイミングから所定の時間が経過した第2タイミングで、前記バッテリーから所定の車載機器に向けて診断用放電を実施するステップと、
前記診断用放電のあいだ前記バッテリーの状態を示す物理量を取得するステップと、
前記物理量に基づいて前記バッテリーの劣化診断が可能であるか否かを判定するステップと、
前記バッテリーの劣化診断が可能であると判定した場合は、前記所定の時間を放電成功時間として記録するステップと、
前記バッテリーの劣化診断が可能であると判定した場合は、前記物理量に基づいて前記バッテリーの劣化診断を行うステップと、を含む、プログラム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、車両に搭載されたバッテリーの状態を診断するバッテリー診断装置などに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1に、自動運転時にメインバッテリーをバックアップ可能なサブバッテリーの劣化診断を実施するバッテリー診断方法が開示されている。このバッテリー診断装置では、最初の診断用放電処理によってサブバッテリーの劣化診断ができない場合には、複数回にわたって診断用放電処理を繰り返し実施することによって、サブバッテリーの劣化診断を実施できる機会を増すことを行っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-064649号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1に記載されたバッテリー診断方法のように、バッテリーの劣化診断を実施できる機会を複数回設けたとしても、診断用放電を行うタイミングが車載機器による電流需要のタイミングと重なることが多いと、診断用放電処理が成功するまでに何度もバッテリーを充放電する必要があったり、すべての診断用放電処理が失敗したりするおそれがある。すべての診断用放電処理が失敗してバッテリーの劣化診断が実施できないと、診断精度が低下する。
【0005】
本開示は、上記課題を鑑みてなされたものであり、診断用放電処理が成功する確率を高めてバッテリーの診断精度を向上させることができる、バッテリー診断装置などを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本開示技術の一態様は、車両に搭載されたバッテリーの状態を診断するバッテリー診断装置であって、第1タイミングから所定の時間が経過した第2タイミングで、バッテリーから所定の車載機器に向けて診断用放電を実施する放電処理部と、診断用放電のあいだバッテリーの状態を示す物理量を取得する取得部と、物理量に基づいてバッテリーの劣化診断が可能であるか否かを判定する判定部と、バッテリーの劣化診断が可能であると判定された場合は、所定の時間を放電成功時間として記録する記録部と、バッテリーの劣化診断が可能であると判定された場合は、物理量に基づいてバッテリーの劣化診断を行う診断部と、を備える、バッテリー診断装置である。
【発明の効果】
【0007】
上記本開示のバッテリー診断装置などによれば、過去の放電成功時間に基づいて診断用放電処理を実施するタイミングを定めるので、診断用放電処理を高い確率で成功させることができ、バッテリーの診断精度が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施形態に係るバッテリー診断装置およびその周辺部の機能ブロック図
診断用放電処理における第2バッテリーから放出される電流経路を示す図
診断用放電処理における第2バッテリーの物理量の変化例を示す図
記録部が記録する放電成功時間の一例を示す図
記録部が記録する放電失敗時間の一例を示す図
バッテリー診断装置が実行するバッテリー診断処理のフローチャート
バッテリー診断装置が実行するバッテリー診断処理のフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0009】
本開示は、自動運転時にメインバッテリーをバックアップ可能なサブバッテリーの劣化診断を実施するバッテリー診断装置である。このバッテリー診断装置は、過去に診断用放電処理を成功(または失敗)したときのタイミングを記録しておき、この記録したタイミングに基づいて今後の診断用放電処理を実行する。これにより、診断用放電処理が成功する確率が高いタイミングでバッテリーの診断処理を行うことができるので、バッテリーの診断精度を向上させることができる。
以下、本開示の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0010】
<実施形態>
[構成]
図1は、本開示の一実施形態に係るバッテリー診断装置100およびその周辺部の機能ブロック図である。図1に例示した機能ブロックは、第1バッテリー11と、第2バッテリー12と、第1車載機器21と、第2車載機器22と、接続切り替え部30と、発電機40と、制御部60と、バッテリー診断装置100と、を備えている。
(【0011】以降は省略されています)
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