特許ウォッチ

公開番号2025083827
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-02
出願番号2023197436
出願日2023-11-21
発明の名称蓄電セル
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人深見特許事務所
主分類H01M 10/04 20060101AFI20250526BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】電極体の膨張時に電極体に生じる応力を低減することが可能な蓄電セルを提供すること。
【解決手段】蓄電セル1は、正極電極シート11と負極電極シート12とがセパレータ13を介して巻回されてなる巻回体と、巻回体の端面から突出するタブリード15,16と、を含む電極体10と、電極体を収容するセルケース20と、セルケース内に充填された電解液と、巻回体の端面に接着された絶縁板40,50と、備える。セルケースは、電極体を取り囲む円筒部21aと、円筒部に接続された蓋22と、を含む。絶縁板には、複数の孔hが形成されている。複数の孔hは、タブリードを挿通させるタブリード用孔h1を含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
正極電極シートと負極電極シートとがセパレータを介して巻回されてなる巻回体と、前記巻回体の端面から突出するタブリードと、を含む電極体と、
前記電極体を収容するセルケースと、
前記セルケース内に充填された電解液と、
絶縁材料からなり、前記巻回体の前記端面に接着された絶縁板と、備え、
前記セルケースは、
前記電極体を取り囲む円筒部と、
前記円筒部の開口を閉塞するように前記円筒部に接続された蓋と、を含み、
前記絶縁板には、複数の孔が形成されており、
前記複数の孔は、前記タブリードを挿通させるタブリード用孔を含む、蓄電セル。
続きを表示（約 210 文字）【請求項２】
前記円筒部の内周面には、前記巻回体の周方向に対して交差する方向に延びる溝が形成されており、
前記複数の孔は、前記溝への前記電解液の流入を誘導する溝用孔を含む、請求項１に記載の蓄電セル。
【請求項３】
前記複数の孔は、前記巻回体のうち当該巻回体の周方向に前記タブリードと隣接する部位と前記巻回体の軸方向に重なる位置に形成された隣接孔を含む、請求項１に記載の蓄電セル。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、蓄電セルに関する。
続きを表示（約 1,000 文字）【背景技術】
【０００２】
特開２００７－２００７５５号公報には、巻回体で構成された電池素子と、電池素子を収容する電池容器と、電池素子上に配置された絶縁板と、を備える電池が開示されている。絶縁板には、複数の開口が設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２００７－２００７５５号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
特開２００７－２００７５５号公報に記載される電池では、巻回体で構成された電池素子の終端部を固定するためにテープ等の接続部材が用いられる。この接続部材に起因して、電池素子の膨張時に電池素子に応力が生じる。
【０００５】
本開示の目的は、電極体の膨張時に電極体に生じる応力を低減することが可能な蓄電セルを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本開示の一局面に従った蓄電セルは、正極電極シートと負極電極シートとがセパレータを介して巻回されてなる巻回体と、前記巻回体の端面から突出するタブリードと、を含む電極体と、前記電極体を収容するセルケースと、前記セルケース内に充填された電解液と、絶縁材料からなり、前記巻回体の前記端面に接着された絶縁板と、備え、前記セルケースは、前記電極体を取り囲む円筒部と、前記円筒部の開口を閉塞するように前記円筒部に接続された蓋と、を含み、前記絶縁板には、複数の孔が形成されており、前記複数の孔は、前記タブリードを挿通させるタブリード用孔を含む。
【発明の効果】
【０００７】
本開示によれば、電極体の膨張時に電極体に生じる応力を低減することが可能な蓄電セルを提供することである。
【図面の簡単な説明】
【０００８】
本開示の一実施形態における蓄電セルを概略的に示す断面図である。
図１におけるＩＩ－ＩＩ線での断面図である。
【発明を実施するための形態】
【０００９】
本開示の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、以下で参照する図面では、同一またはそれに相当する部材には、同じ番号が付されている。
【００１０】
図１は、本開示の一実施形態における蓄電セルを概略的に示す一部断面図である。この蓄電セル１は、車両に好ましく搭載される。
（【００１１】以降は省略されています）

関連特許