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公開番号2025085033
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-04
出願番号2022071936
出願日2022-04-25
発明の名称カーボンナノチューブ分散剤、分散液及びその製造方法、電極、並びに電池
出願人東亞合成株式会社
代理人
主分類C08L 1/04 20060101AFI20250528BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】 効率的に分散液が得られ、且つ、導電性に優れる導電性複合体を製造できるCNT分散剤を提供すること。
【解決手段】 ナノセルロースを含む、カーボンナノチューブ分散剤であって、
前記ナノセルロースが、次亜塩素酸又はその塩によるセルロース系原料の酸化物を含み、且つ、N-オキシル化合物を実質的に含まない、
カーボンナノチューブ分散剤。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ナノセルロースを含む、カーボンナノチューブ分散剤であって、
前記ナノセルロースが、次亜塩素酸又はその塩によるセルロース系原料の酸化物を含み、且つ、N-オキシル化合物を実質的に含まない、
カーボンナノチューブ分散剤。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記ナノセルロースのカルボキシ基の含有量が、0.2mmol/g以上2.0mmol/g以下である、
請求項1に記載のカーボンナノチューブ分散剤。
【請求項3】
前記ナノセルロースの平均繊維長が、50nm以上700nm以下である、
請求項1又は2に記載のカーボンナノチューブ分散剤。
【請求項4】
ナノセルロースを含む、カーボンナノチューブ分散剤であって、
以下の条件にしたがい測定される前記カーボンナノチューブ分散剤の粘度が、100mPa・s以下である、
カーボンナノチューブ分散剤:
<条件>
直径25mmのパラレルプレートに厚み1mmとなるよう前記カーボンナノチューブ分散剤の固形分濃度0.6質量%水分散液を載せ、レオメーターを用い、ずり速度0.1~10(1/s)範囲で粘度測定を行う。
【請求項5】
酸化セルロースを含む、カーボンナノチューブ分散剤であって、
前記酸化セルロースが、次亜塩素酸又はその塩によるセルロース系原料の酸化物を含み、且つ、N-オキシル化合物を実質的に含まない、
カーボンナノチューブ分散剤。
【請求項6】
前記酸化セルロースのカルボキシ基の含有量が、0.2mmol/g以上2.0mmol/g以下である、
請求項5に記載のカーボンナノチューブ分散剤。
【請求項7】
酸化セルロースを含む、カーボンナノチューブ分散剤であって、
以下の条件にしたがい測定される前記分散剤の粘度が、100mPa・s以下である、
カーボンナノチューブ分散剤:
<条件>
1)前記カーボンナノチューブ分散剤の解繊処理を行い、ナノセルロース分散液を調製する、
2)直径25mmのパラレルプレートに厚み1mmとなるよう前記ナノセルロース分散液の固形分濃度0.6質量%水分散液を載せ、レオメーターを用い、ずり速度0.1~10(1/s)範囲で粘度測定を行う。
【請求項8】
請求項1~4のいずれか一項に記載のカーボンナノチューブ分散剤、カーボンナノチューブ、及び分散媒を含む、
分散液。
【請求項9】
請求項5~7のいずれか一項に記載のカーボンナノチューブ分散剤に由来するナノセルロース、カーボンナノチューブ、及び分散媒を含む、
分散液。
【請求項10】
電池電極を作製に用いる、
請求項8又は9に記載の分散液。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、カーボンナノチューブ分散剤、分散液及びその製造方法、電極、並びに電池に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、導電性物質であるカーボンナノチューブ(以下、CNTとも記載する)は分散剤により分散された状態、すなわち、分散液の態様で取り扱われることがある。CNT分散液からは、当該分散液を基材に塗工することで導電性複合体を製造することができ、このようにして得られた複合体は蓄電デバイス用電極として用いられる。
【0003】
導電性物質を分散安定化し、良好な塗工性を付与する分散剤として、カルボキシメチルセルロースが用いられている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
また、CNTの分散剤としては、微細セルロース繊維(以下、セルロースナノファイバーともいう)であるナノセルロースを用いることが知られている。
【0005】
例えば、特許文献2には、カーボンナノチューブ、セルロースナノファイバー、及び分散媒を含むカーボンナノチューブ分散液が記載されている。特許文献2のカーボンナノチューブ分散液によれば、カーボンナノチューブの凝集を抑え、高い分散安定性を示すとされている。
【0006】
特許文献3には、(a)短幅の方の数平均幅が2nm以上200nm以下、(b)アスペクト比が7.5以上250以下、及び(c)セルロースI型結晶を有し、その結晶化度が70%以上95%以下を満たすセルロース繊維を含有することを特徴とする電極塗工液用分散剤が記載されている。特許文献3の電極塗工液用分散剤は、電極活物質や導電材の分散安定性に優れ、弱いせん断力の分散装置を使用しても均一な電極塗工液組成物の作成が可能であるとされている。
【0007】
特許文献4には、分散媒と、ナトリウム以外の金属を塩の形で含有する含金属酸化セルロースナノファイバーと、単層カーボンナノチューブと、を含む、分散液が記載されている。特許文献4の分散液によれば、単層CNT含有量が少量でも高い導電性を有する複合体を作製可能とされている。
【0008】
さらに、ナノセルロースとCNTを含む導電性複合体として、特許文献5には、カルボキシ基で修飾されたセルロースナノファイバーと、カルボキシ基で修飾されたカーボンナノチューブとを含有することを特徴とする導電性複合体が記載されている。改質微細セルロースと微細カーボンとが分散した分散液は、微細カーボンの分散性が充分とは言えず、微細カーボンの分散状態にムラが生じ、それに起因した透明性のムラ、導電性不良などの問題が生じやすかったところ、特許文献5の導電性複合体によれば、ムラのない優れた透明性や、安定した導電性を有するとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特開2011-192610号公報
国際公開2014/115560号
特開2019-016457号公報
特開2021-057271号公報
特開2013-211108号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
特許文献1のスラリーはカルボキシメチルセルロースを含み、カルボキシメチルセルロースが導電性物質を分散安定化し良好な塗工性を付与できるとされているが、当該スラリーから得られる電池の性能のさらなる向上、特に導電性を高めることは課題となっている。
(【0011】以降は省略されています)

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