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公開番号2025100193
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-03
出願番号2023217390
出願日2023-12-22
発明の名称樹脂組成物、接着剤層付き積層体、カバーレイフィルム、ボンディングシート、電磁波シールド材及び複合体
出願人東亞合成株式会社
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類C08L 75/08 20060101AFI20250626BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】加熱によっても使用箇所における外観異常の発生が抑えられ、接着部分の接着強度を維持できる樹脂組成物を提供すること、さらに当該樹脂組成物を含有する接着剤層付き積層体、カバーレイフィルム、ボンディングシート及び複合体を提供することを目的とする。
【解決手段】樹脂組成物は、ポリウレタン樹脂(A)及びポリオレフィン樹脂(B)の少なくとも一方と、メラミン樹脂(C)と、エポキシ樹脂(D)と、を含み、前記メラミン樹脂(C)は、ポリウレタン樹脂(A)及びポリオレフィン樹脂(B)の合計量100質量部に対して0.2質量部~10質量部である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ポリウレタン樹脂(A)及びポリオレフィン樹脂(B)の少なくとも一方と、メラミン樹脂(C)と、エポキシ樹脂(D)と、を含み、
前記メラミン樹脂(C)は、ポリウレタン樹脂(A)及びポリオレフィン樹脂(B)の合計量100質量部に対して0.2質量部~10質量部である、樹脂組成物。
続きを表示(約 860 文字)【請求項2】
前記ポリウレタン樹脂(A)は、分子内にヒドロキシ基を少なくとも2個有するポリフェニレンエーテル及びポリイソシアネートを重合成分に含むポリウレタン樹脂を含有する、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項3】
前記ポリオレフィン樹脂(B)は、未変性のポリオレフィン樹脂がα,β-不飽和カルボン酸又はその誘導体を含む変性剤でグラフト変性された樹脂である、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項4】
前記メラミン樹脂(C)は、イミノ型アルキル化メラミン、メチロール型アルキル化メラミン、イミノメチロール型アルキル化メラミン及びフルエーテル型アルキル化メラミンからなる群より選択される少なくとも1種のアルキル化メラミンを構成単位として含む、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項5】
前記ポリウレタン樹脂(A)及び前記ポリオレフィン樹脂(B)の少なくとも一方は、重量平均分子量が30000以上である、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項6】
前記ポリウレタン樹脂(A)及び前記ポリオレフィン樹脂(B)100質量部に対し、前記エポキシ樹脂(D)を1質量部~60質量部含有する、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項7】
導電性フィラー(E)をさらに含有する、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項8】
前記ポリウレタン樹脂(A)及び前記ポリオレフィン樹脂(B)と前記エポキシ樹脂(D)との合計量100質量部に対し、前記導電性フィラー(E)を10質量部~350質量部含有する、請求項7に記載の樹脂組成物。
【請求項9】
接着剤組成物である、請求項1~請求項8のいずれか1項に記載の樹脂組成物。
【請求項10】
基材と、
前記基材上に配置された、請求項9に記載の樹脂組成物を含む接着剤層と、
を備える、接着剤層付き積層体。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、樹脂組成物、接着剤層付き積層体、カバーレイフィルム、ボンディングシート、電磁波シールド材及び複合体に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
樹脂組成物は、接着剤、コーティング剤など各種の用途に使用されている。そして、用途に応じた樹脂組成物の性能向上を目的に成分及び組成の検討が行われている。
特許文献1には、過酷な条件下において優れた電気絶縁信頼性を有する熱硬化性樹脂組成物として、25℃において固形のエポキシ樹脂と、25℃において非固形のエポキシ樹脂と、前記非固形のエポキシ樹脂に分散された微粒子ゴムと、硬化剤と、無機充填剤と、ポリカーボネートジオール由来のポリウレタンとを含む熱硬化性樹脂組成物が開示されている。
【0003】
また、特許文献2には、耐熱性及び接着強度に優れ、比誘電率及び誘電正接の低い、誘電特性に優れた接着剤組成物として、酸変性樹脂、末端不飽和性炭化水素基を有する化合物、エポキシ基と末端不飽和性炭化水素基を有する化合物を含む接着剤組成物が開示されている。
【0004】
さらに、特許文献3には、接着性及び電気特性に優れ、且つ、はんだ耐熱性にも優れた接着剤組成物として、変性ポリオレフィン系樹脂とエポキシ樹脂とを含有する接着剤組成物であって、変性ポリオレフィン樹脂がα,β-不飽和カルボン酸又はその誘導体を含む変性剤でグラフト変性された樹脂であり、エポキシ樹脂が2種類以上である接着剤組成物が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第7090824号公報
特許第7120497号公報
特許第7335559号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところが、特許文献1~3に開示された接着剤組成物等の従来の接着剤組成物を含む接着剤をフレキシブルプリント配線板等に使用する場合、はんだリフロー工程などにおいて加熱が行われると、接着剤が吸湿すること又は接着剤からの分解ガスが発生することにより、接着剤の使用箇所における膨れ等の外観異常、接着部分の接着強度が低下するといった問題があった。
【0007】
本開示は、このような実情に鑑み、加熱によっても使用箇所における外観異常の発生が抑えられ、接着部分の接着強度を維持できる樹脂組成物を提供すること、さらに当該樹脂組成物を含有する接着剤層付き積層体、カバーレイフィルム、ボンディングシート及び複合体を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した目的を達成した本開示は以下を包含する。
<1>ポリウレタン樹脂(A)及びポリオレフィン樹脂(B)の少なくとも一方と、メラミン樹脂(C)と、エポキシ樹脂(D)と、を含み、前記メラミン樹脂(C)は、ポリウレタン樹脂(A)及びポリオレフィン樹脂(B)の合計量100質量部に対して0.2質量部~10質量部である、樹脂組成物。
<2>前記ポリウレタン樹脂(A)は、分子内にヒドロキシ基を少なくとも2個有するポリフェニレンエーテル及びポリイソシアネートを重合成分に含むポリウレタン樹脂を含有する、前記<1>に記載の樹脂組成物。
<3>前記ポリオレフィン樹脂(B)は、未変性のポリオレフィン樹脂がα,β-不飽和カルボン酸又はその誘導体を含む変性剤でグラフト変性された樹脂である、前記<1>又は<2>に記載の樹脂組成物。
<4>前記メラミン樹脂(C)は、イミノ型アルキル化メラミン、メチロール型アルキル化メラミン、イミノメチロール型アルキル化メラミン及びフルエーテル型アルキル化メラミンからなる群より選択される少なくとも1種のアルキル化メラミンを構成単位として含む、前記<1>~<3>のいずれか1に記載の樹脂組成物。
<5>前記ポリウレタン樹脂(A)及び前記ポリオレフィン樹脂(B)の少なくとも一方は、重量平均分子量が30000以上である、前記<1>~<4>のいずれか1に記載の樹脂組成物。
<6>前記ポリウレタン樹脂(A)及び前記ポリオレフィン樹脂(B)100質量部に対し、前記エポキシ樹脂(D)を1質量部~60質量部含有する、前記<1>~<5>のいずれか1に記載の樹脂組成物。
<7>導電性フィラー(E)をさらに含有する、前記<1>~<6>のいずれか1に記載の樹脂組成物。
<8>前記ポリウレタン樹脂(A)及び前記ポリオレフィン樹脂(B)と前記エポキシ樹脂(D)との合計量100質量部に対し、前記導電性フィラー(E)を10質量部~350質量部含有する、前記<7>に記載の樹脂組成物。
<9>接着剤組成物である、前記<1>~<8>のいずれか1に記載の樹脂組成物。
<10>基材と、前記基材上に配置された、前記<9>に記載の樹脂組成物を含む接着剤層と、を備える、接着剤層付き積層体。
<11>絶縁フィルムと、前記絶縁フィルム上に配置された、前記<9>に記載の樹脂組成物を含む接着剤層と、を備える、カバーレイフィルム。
<12>離型フィルムと、前記離型フィルム上に配置された、前記<9>に記載の樹脂組成物を含む接着剤層と、を備える、ボンディングシート。
<13>前記<9>に記載の樹脂組成物を含む接着剤層又は硬化層を備える、電磁波シールド材。
<14>被着体と、前記被着体の表面に配置された前記<9>に記載の樹脂組成物を含む硬化層と、を備える、複合体。
【発明の効果】
【0009】
本開示の樹脂組成物によれば、加熱によっても使用箇所における外観異常の発生が抑えられ、接着部分の強度を維持できる接着剤層又は硬化層を提供できる。また、本開示の樹脂組成物を使用することで、加熱によっても使用箇所における外観異常の発生が抑えられ、接着部分の強度を維持できる接着剤層付き積層体、カバーレイフィルム、ボンディングシート及び複合体を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示の実施形態について詳細に説明する。但し、本開示は、以下の実施形態に限定されるものではない。以下の実施形態において、その構成要素(要素ステップ等も含む)は、特に明示した場合を除き、必須ではない。数値及びその範囲についても同様であり、本開示を制限するものではない。例えば、本開示は、趣旨を逸脱しない範囲で、数、量、位置、比率、材料、構成、種類、順番等について、付加、省略、置換、変更等が可能である。
(【0011】以降は省略されています)

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