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公開番号
2025084814
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-03
出願番号
2025025851,2021562695
出願日
2025-02-20,2020-12-02
発明の名称
車両用ガラス及びカメラユニット
出願人
AGC株式会社
代理人
弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類
C03C
27/12 20060101AFI20250527BHJP(ガラス;鉱物またはスラグウール)
要約
【課題】可視光カメラの視認性低下を抑制する。
【解決手段】車両用ガラス1は、遮光領域A2内に、開口部、及び開口部内に配置された遠赤外線透過部材が設けられる遠赤外線透過領域Bと、可視光を透過する可視光透過領域Cとが形成されている。開口部は、車両用ガラス1の上縁部1aから下縁部1bに向かう第1方向において、上縁部1aと、上縁部1aからの距離が上縁部1aから下縁部1bまでの長さに対して30%となる第1位置P1と、の間に形成され、かつ、車両用ガラス1の側縁部1cから側縁部1dに向かう第2方向において、第2位置P2と第3位置P3と、の間に形成され、第2位置P2から第3位置P3までの第2方向における長さL2aは、側縁部1cから側縁部1dまでの長さL2に対して55%であり、かつ、車外側の面内の任意の2点を結ぶ直線のうち最長の直線の長さが80mm以下である。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
車両用ガラスであって、
開口部、及び前記開口部内に配置された遠赤外線透過部材が設けられる遠赤外線透過領域が形成されており、
前記開口部は、
前記車両用ガラスの一方の側縁部から他方の側縁部に向かう第2方向において、前記車両用ガラスの中心よりも前記一方の側縁部側の第2位置と、前記車両用ガラスの中心よりも前記他方の側縁部側に位置して前記中心からの距離が前記第2位置と等しい第3位置と、の間に形成され、前記第2位置から前記第3位置までの前記第2方向における長さは、前記一方の側縁部から前記他方の側縁部までの長さに対して55%であり、
かつ、車外側の面内の任意の2点を結ぶ直線のうち最長の直線の長さが80mm以下である、
車両用ガラス。
続きを表示(約 930 文字)
【請求項2】
前記開口部周辺の透視歪み量が、0.2以下である、請求項1に記載の車両用ガラス。
【請求項3】
前記遠赤外線透過部材は、波長8~13μmの遠赤外線の平均透過率が、25%以上である、請求項1又は請求項2に記載の車両用ガラス。
【請求項4】
前記遠赤外線透過部材は、ZnS、Ge、Si、カルコゲナイドガラスからなる群より選ばれる少なくとも1種の材料を含む、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の車両用ガラス。
【請求項5】
前記遠赤外線透過部材の車外側と車内側との少なくとも一方の面は1層~12層の反射防止膜を備え、車外側の前記反射防止膜のうち最も車外側の層は、ダイヤモンドライクカーボン膜である、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の車両用ガラス。
【請求項6】
前記遠赤外線透過部材の車外側の面は、前記車両用ガラスの車外側の面と連続するよう形成されている、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の車両用ガラス。
【請求項7】
前記遠赤外線透過部材は、ウレタン系接着剤、及びアクリル系接着剤の少なくとも1つにより取り付けられている、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の車両用ガラス。
【請求項8】
車内側の面における前記開口部の面積が、車外側の面における前記開口部の面積より小さい、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の車両用ガラス。
【請求項9】
前記車両用ガラスは、遠赤外カメラを備える車両に取り付けられるものであり、前記遠赤外カメラの光軸方向に前記遠赤外線透過部材を投影して得られる投影図の内側に形成される円のうち、最も大きい円の直径が12mm以上であり、前記遠赤外線透過部材の平均厚みが1.5mm以上である、請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の車両用ガラス。
【請求項10】
可視光を透過する可視光透過領域の中心と前記遠赤外線透過領域の中心との間の距離は、200mm以下である、請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の車両用ガラス。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用ガラス及びカメラユニットに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、自動車の安全性向上を目的に、各種センサが取り付けられる場合がある。自動車に取り付けられるセンサとしては、カメラ、LiDAR(Light Detecting and Ranging)、ミリ波レーダー、赤外線センサ等が挙げられる。
【0003】
赤外線は、その波長帯域により、近赤外(例えば、波長0.7μm~2μm)、中赤外(例えば、波長3μm~5μm)、及び遠赤外(例えば、波長8μm~13μm)に分類される。これらの赤外線を検出する赤外線センサとしては、近赤外ではタッチセンサ、近赤外線カメラやLiDAR、中赤外ではガス分析や中赤外分光分析(官能基分析)、遠赤外ではナイトビジョンやサーモビュワー(以降、遠赤外カメラ)などが挙げられる。
【0004】
自動車の窓ガラスは、通常、波長8μm~13μmといった遠赤外線は透過しないため、遠赤外カメラは従来、例えば特許文献1のように、車室外、より具体的にはフロントグリルに設置される場合が多かった。しかし、遠赤外カメラを車室外に設置する場合、堅牢性、耐水性、防塵性等を確保するために、より構造が複雑になり、高コストに繋がっていた。遠赤外カメラを車室内、しかもワイパーの稼働エリアに設置することで、窓ガラスにより遠赤外カメラが保護されるため、このような課題を解決することができる。しかし、上記のとおり、窓ガラスは、遠赤外線透過率が低いという問題がある為、通常は、遠赤外カメラを車室内に配置しなかった。
【0005】
上記の要請に応えるため、特許文献2には、窓ガラスの一部に貫通孔を開けて当該貫通孔に赤外線透過性の部材を充填した窓部材が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
米国特許出願公開第2003/0169491号明細書
英国特許出願公開第2271139号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献2のように窓ガラスに貫通孔をあけて赤外線透過性の部材を充填する場合、貫通孔の位置や大きさを適切に設定する必要がある。特に、遠赤外カメラに加え可視光カメラも搭載する場合においては、貫通孔周囲に光学歪が発生すると、可視光カメラの視認性を妨げるおそれがあるため、貫通孔の位置や大きさの設定が重要となる。そのため、貫通孔をあけて赤外線透過性の部材を充填する車両用ガラスにおいて、可視光カメラの視認性低下を抑制することが求められている。
【0008】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、可視光カメラの視認性低下を抑制可能な車両用ガラス及びカメラユニットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本開示に係る車両用ガラスは、遮光領域を備える車両用ガラスであって、前記遮光領域内に、開口部、及び前記開口部内に配置された遠赤外線透過部材が設けられる遠赤外線透過領域と、可視光を透過する可視光透過領域とが形成されており、前記開口部は、前記車両用ガラスの上縁部から下縁部に向かう第1方向において、前記上縁部と、前記上縁部からの距離が前記上縁部から前記下縁部までの長さに対して30%となる第1位置と、の間に形成され、かつ、前記車両用ガラスの一方の側縁部から他方の側縁部に向かう第2方向において、前記車両用ガラスの中心よりも前記一方の側縁部側の第2位置と、前記車両用ガラスの中心よりも前記他方の側縁部側に位置して前記中心からの距離が前記第2位置と等しい第3位置と、の間に形成され、前記第2位置から前記第3位置までの前記第2方向における長さは、前記一方の側縁部から前記他方の側縁部までの長さに対して55%であり、かつ、車外側の面内の任意の2点を結ぶ直線のうち最長の直線の長さが80mm以下である。
【0010】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本開示に係るカメラユニットは、前記車両用ガラスと、遠赤外カメラと、可視光カメラとを備え、前記遠赤外カメラは、前記遠赤外線透過領域を通して外部の熱画像を撮像できるように前記車両用ガラスに取り付けられており、前記可視光カメラは、前記可視光透過領域を通して外部の画像を撮像できるように前記車両用ガラスに取り付けられている。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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