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公開番号2025084421
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-03
出願番号2023198317
出願日2023-11-22
発明の名称信号処理装置、信号処理方法、及び音響システム
出願人株式会社デンソーテン
代理人弁理士法人秀和特許事務所
主分類H04R 3/00 20060101AFI20250527BHJP(電気通信技術)
要約【課題】シートの状態に合わせて適切な音響パラメータで音響の再生を行えるようにする技術を提供できる。
【解決手段】信号処理装置が、車両内で音を再生するための音源信号を取得することと、前記車両におけるシートの状態を示すシート情報を取得することと、前記シート情報に基づいて前記再生を行う場合のパラメータを決定することと、前記音源信号と前記パラメータとに基づいて、前記車両内に設けられた複数のスピーカから前記音を出力させるための音響信号を生成することとを実行する制御部を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
車両内で音を再生するための音源信号を取得することと、
前記車両におけるシートの状態を示すシート情報を取得することと、
前記シート情報に基づいて前記再生を行う場合のパラメータを決定することと、
前記音源信号と前記パラメータとに基づいて、前記車両内に設けられた複数のスピーカから前記音を出力させるための音響信号を生成することと、
を実行する制御部を備えた信号処理装置。
続きを表示(約 860 文字)【請求項2】
前記シート情報が、前記シートの位置、前記シートにおける座面の高さ、及びシートバックの角度のうち少なくとも一つを含む情報である請求項1に記載の信号処理装置。
【請求項3】
前記パラメータが、各スピーカへ供給する音響信号のタイムアライメントを含む請求項1に記載の信号処理装置。
【請求項4】
前記パラメータが、各スピーカから出力される音の音圧、及び当該音の周波数に応じた増減値の少なくとも一方を更に含む請求項3に記載の信号処理装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記シートにおけるシートバックの角度に応じて、各スピーカに供給する音響信号を入れ替える請求項1に記載の信号処理装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記シートにおけるシートバックの角度に応じて、前記車両内前方の音を出力させる音響信号を複数のスピーカに分配する請求項1に記載の信号処理装置。
【請求項7】
前記制御部は、
複数のモードのうち、ユーザが選択したモードに応じて、前記シートの状態を変更する制御と、
前記変更後のシートの状態を示すシート情報を取得することと、
を実行する請求項1に記載の信号処理装置。
【請求項8】
車両内で音を再生するための音源信号を取得することと、
前記車両におけるシートの状態を示すシート情報を取得することと、
前記シート情報に基づいて前記再生を行う場合のパラメータを決定することと、
前記音源信号と前記パラメータとに基づいて、前記車両内に設けられた複数のスピーカから前記音を出力させるための音響信号を生成することと、
を制御部が実行する信号処理方法。
【請求項9】
請求項1~7の何れか1項に記載の信号処理装置と、
前記シートの状態を検出するセンサと、
前記音響信号に基づく音を出力するスピーカと、
を備える音響システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、信号処理装置、信号処理方法、及び音響システムに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
音響システムが、CDやDVD等のメディアに記録された音楽を再生する場合、例えばオーディオルームのような環境で左側スピーカと右側スピーカとが離間して配置され、左チャネルの音と右チャネルの音を夫々のスピーカから出力させる。そして、ユーザ(リスナー)が、リスニングポイントにおいて、これらの音を聞くと、両耳効果によって音源の方向や位置を感じとり、臨場感のある音楽を鑑賞できる。この場合、リスニングポイントは、例えば、両スピーカ間の距離に応じた所定距離(例えば1~1.2倍)であって、各スピーカから等距離の位置が想定される。
【0003】
一方、車両に搭載される音響システムでは、ユーザが車両内の座席に座って受音するため各座席の位置がリスニングポイントとなる。この場合、例えば右ハンドルの車両における運転席は、左側スピーカとの距離が右側スピーカとの距離よりも長く、右側スピーカとの距離が左右スピーカ間の距離よりも短く、理想的なリスニングポイントからずれた位置となっている。このため、車両に搭載される音響システムでは、各スピーカから出力する音のタイムアライメント等を調整することで、各スピーカからの距離の違いを補正し、臨場感の高い音響再生を行えるようにする技術が採用されることがある。
【0004】
特許文献1に記載の車載用音響システムは、音響信号に対して音響補正処理を施す音響処理手段と、当該音響処理手段に対して制御信号を送信するシート制御手段と、車室内に複数設置されるシートスピーカー部の全体の出力状況を出力情報として取得するメイン制御手段とを備えている。シート制御手段は、メイン制御手段より出力情報を受信して対応する制御信号を音響処理手段に送信し、音響処理手段は、出力情報に対応する複数の音響補正フィルタを備え、制御信号に基づいて最適な音響補正フィルタを抽出して音響信号の音響補正処理を行う。これにより、特許文献1の車載用音響システムは、他のシートにおける音の出力状況に関わらず、特定のシートにおける音響環境の最適化を図るようにしている。
【0005】
特許文献2には、通話モジュールと乗員との距離やスピーカの取り付け角度と、音量又はエフェクトのパラメータとを車種毎に記憶したテーブルから、通話モジュールを取り付ける車種に対応するパラメータを読み取り、読み取ったパラメータに応じてマイク及びスピーカの音響パラメータを自動調整する通話モジュールが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2006-324712号公報
特開2019-161394号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
車両内に配置された各スピーカとシートとの距離に応じて音響パラメータを調整するシステムでは、ユーザがシートの位置やシートバックの角度といったシートの状態を規定の状態から変更した場合、当該シート以外に配置されたスピーカとシートに座るユーザとの位置関係が変わってしまい、タイムアライメントが崩れて音の干渉等が生じ、音質が損なわれるという問題があった。
【0008】
本開示は、車両内で音響を再生する際に、シートの状態に合わせて適切な音響パラメータで音響の再生を行えるようにする技術の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するため、本開示の信号処理装置は、
車両内で音を再生するための音源信号を取得することと、
前記車両におけるシートの状態を示すシート情報を取得することと、
前記シート情報に基づいて前記再生を行う場合のパラメータを決定することと、
前記音源信号と前記パラメータとに基づいて、前記車両内に設けられた複数のスピーカから前記音を出力させるための音響信号を生成することと、
を実行する制御部を備える。
【発明の効果】
【0010】
本開示は、シートの状態に合わせて適切な音響パラメータで音響の再生を行えるようにする技術を提供できる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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