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公開番号
2025084179
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-03
出願番号
2023197858
出願日
2023-11-22
発明の名称
光学ガラス廃材からレアメタルを回収する方法
出願人
株式会社スリー・アール
代理人
個人
主分類
C22B
34/24 20060101AFI20250527BHJP(冶金;鉄または非鉄合金;合金の処理または非鉄金属の処理)
要約
【課題】光学ガラス廃材から比較的簡易な方法でかつ安く(経済的に)TaとNbを分離回収する方法を提供する。
【解決手段】本発明の方法は、(a)光学ガラス廃材を鉱酸を用いて溶解して第1溶解液を得るステップと、(b)第1溶解液をろ過してTaとNbを含むガラス溶解残渣を得るステップと、(c)ガラス溶解残渣を過酸化水素水を添加しながら硫酸で溶解して第2溶解液を得るステップと、(c)第2溶解液をろ過してTaを含む第3溶解液と、Nbを含む不溶残渣を得るステップを含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
光学ガラス廃材からTaとNbを回収する方法であって、
光学ガラス廃材を鉱酸を用いて溶解して第1溶解液を得るステップと、
第1溶解液をろ過してTaとNbを含むガラス溶解残渣を得るステップと、
ガラス溶解残渣を過酸化水素水を添加しながら硫酸で溶解して第2溶解液を得るステップと、
第2溶解液をろ過してTaを含む第3溶解液と、Nbを含む不溶残渣を得るステップと、を含む方法。
続きを表示(約 280 文字)
【請求項2】
第2溶解液を得るステップは、ガラス溶解残渣を略50℃~略70℃の温度下で過酸化水素水を添加しながら硫酸で溶解することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
過酸化水素水を硫酸に対して容積比で略20%~略60%の範囲で添加することを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
硫酸の濃度は3N~9Nとし、過酸化水素水を容積比で略40%~略60%の範囲で添加する、請求項2または3に記載の方法。
【請求項5】
鉱酸として硫酸、塩酸、硝酸の少なくともいずれか1つを含む、請求項4に記載の方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、光学ガラス廃材からレアメタルを回収する方法に関し、具体的には、光学ガラス廃材からTaとNbを回収する方法に関し、より具体的には、光学ガラス廃材からTaとNbを分離して回収する方法に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)
【背景技術】
【0002】
Ta、Nb、La、Gd等といった希少金属元素(以下、本明細書において「レアメタル」と呼ぶ)は、消費量のほぼ全量を海外からの輸入に頼っている。そのため、安定な供給の確保が困難であり、また価格変動の影響を大きく受ける。一方で、レアメタルは様々な用途に用いられた後に廃棄されている現状にある。例えば、光学ガラスには上記したレアメタルを含む多種類のレアメタルが含まれているものの、製造工程でその大部分が廃棄されており、製品となるのは原料の半分以下である。こういった現状から、レアメタルを含む廃棄物からレアメタルを効率的かつ経済的に分離し回収する技術が必要とされている。
【0003】
レアメタルを回収する技術として、特許文献1は、塩化揮発法による光学ガラス廃材からのレアメタルの分離回収方法を開示する。また、特許文献2は、光学ガラス研磨・洗浄工程およびこれに付帯する排水処理装置から発生する光学ガラス汚泥から硫酸処理等を用いてレアメタル成分を回収する方法を開示する。
【0004】
しかし、特許文献1に記載の方法は塩素供給や加熱温度の制御が複雑であり、特許文献2に記載の方法は光学ガラス汚泥を原料とするものであり、いずれも光学ガラス廃材から効率的でかつ経済的に、言い換えれば比較的簡易な方法により高い回収率で、TaとNbを回収する方法を開示するものではない。また、特許文献1及び2のいずれの方法も光学ガラス廃材からTaとNbを分離して回収する方法を開示するものではない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第5504531号公報
特開平11-50168号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本願発明は、光学ガラス廃材から比較的簡易な方法でかつ安く(経済的に)TaとNbを回収する、特にTaとNbを分離して回収する方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、光学ガラス廃材からTaとNbを回収する方法を提供する。その方法は、(a)光学ガラス廃材を鉱酸を用いて溶解して第1溶解液を得るステップと、(b)第1溶解液をろ過してTaとNbを含むガラス溶解残渣を得るステップと、(c)ガラス溶解残渣を過酸化水素水を添加しながら硫酸で溶解して第2溶解液を得るステップと、(c)第2溶解液をろ過してTaを含む第3溶解液と、Nbを含む不溶残渣を得るステップを含む。
【0008】
本発明の一態様では、(c)第2溶解液を得るステップは、ガラス溶解残渣を略50℃~略70℃の温度下で過酸化水素水を添加しながら硫酸で溶解することを含む。
【0009】
本発明の一態様では、過酸化水素水を硫酸に対して容積比で略20%~略60%の範囲で添加することを含む。
【0010】
本発明の一態様では、硫酸の濃度は3N~9Nとし、過酸化水素水を容積比で略4%0~略60%の範囲で添加することを含む。
(【0011】以降は省略されています)
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