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公開番号2025083835
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-02
出願番号2023197452
出願日2023-11-21
発明の名称リチウム電池の出力改善方法
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人個人
主分類H01M 10/42 20060101AFI20250526BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】急激な状況変化に対して事前予測を行うことでリチウム電池は出力が改善され、急激な状況変化に対応できるリチウム電池の出力改善方法を提供すること。
【解決手段】本開示のリチウム電池の出力改善方法は、ユーザーのナビゲーション装置への情報入力状況およびユーザーの行動履歴の少なくとも1つに基づいて、リチウム電池に大電流の発生を予測し(S11)、予測された大電流に基づいてリチウム電池に分極悪化が発生するか否か予測し(S12)、リチウム電池に分極悪化が予測される場合には、予測された大電流の発生タイミングより前にリチウム電池の加温を行う(S13)。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
ユーザーのナビゲーション装置への情報入力状況およびユーザーの行動履歴の少なくとも１つに基づいて、リチウム電池に大電流の発生を予測し、
予測された大電流に基づいて前記リチウム電池に分極悪化が発生するか否か予測し、
前記リチウム電池に分極悪化が予測される場合には、予測された大電流の発生タイミングより前にリチウム電池の加温を行う、リチウム電池の出力改善方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明はリチウム電池の出力改善方法に関する。
続きを表示（約 1,200 文字）【背景技術】
【０００２】
特許文献１には、バッテリの濃度分極の低減が必要な場合にバッテリを加温することでバッテリの充放電電流を制限せずに濃度分極の発生を抑制する技術について記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０１３－２１８８３５号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
しかしながら、特許文献１の技術は、現在の電池状態推定から分極現象を解消する技術であり、電気自動車またはハイブリッド自動車において、ユーザーが急に高負荷走行を行った場合に、急激な変化に対する電池の管理が困難という問題があった。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
一実施形態のリチウム電池の出力改善方法は、リチウム電池に大電流の発生を予測し、予測された大電流に基づいてリチウム電池に分極悪化が予測される場合には、予測された大電流の発生タイミングより前にリチウム電池の加温を行う。
【発明の効果】
【０００６】
本開示のリチウム電池の出力改善方法によれば、急激な状況変化に対して事前予測を行うことでリチウム電池は出力が改善され、急激な状況変化に対応できる。
【図面の簡単な説明】
【０００７】
本実施の形態にかかるリチウム電池の出力改善方法の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【０００８】
本実施の形態
以下、図面を参照して本開示の実施の形態について説明する。図１は、本実施の形態にかかるリチウム電池の出力改善方法の一例を示すフローチャートである。以下、電気自動車またはハイブリッド自動車に搭載されたリチウム電池に対する出力改善方法について説明する。
【０００９】
まずステップＳ１１において、ユーザーが使用するリチウム電池について、大電流の発生が発生するか否か、及び発生するタイミングを予測する。具体的には、１番目の予測方法は、ユーザーがナビゲーション装置に入力した情報に基づき、目的地までの坂、高速道路の合流など将来発生する大電流条件、タイミングを予測する方法である。２番目の予測方法は、ユーザーの行動履歴に基づき、過去の走行パターンから行動予測を行い、大電流条件、タイミングを予測する方法である。そしてステップＳ１２に進む。
【００１０】
次にステップＳ１２において、予測された大電流に基づいてリチウム電池に分極悪化が発生するか否か予測する。リチウム電池に分極悪化が発生すると予測される場合、ステップＳ１３に進む。リチウム電池に分極悪化が発生しないと予測される場合、ステップＳ１５に進む。
（【００１１】以降は省略されています）

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