特許ウォッチ

公開番号2025083114
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-30
出願番号2023196807
出願日2023-11-20
発明の名称乗合自動車搭載装置および車椅子スペース表示システム
出願人いすゞ自動車株式会社
代理人弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
主分類G06Q 50/22 20240101AFI20250523BHJP(計算;計数)
要約【課題】乗合自動車が接近する際に車椅子スペースに空きがあるかどうかを利用者に知らせる。
【解決手段】実施形態に係る乗合自動車搭載装置は、乗合自動車の車椅子スペースに設けられた車椅子座席の開閉状態を示す椅子開閉情報を椅子開閉センサから取得する情報取得部と、椅子開閉情報に基づいて車椅子スペースに空きがあるかどうかを判定し、判定の結果に応じた車椅子スペース情報を生成する車椅子スペース情報生成部と、車椅子スペース情報に基づいて、乗合自動車の外部に設置された画面に車椅子スペースに空きがあるかどうかを表示するように制御する表示制御部と、を備える。
【選択図】図1

特許請求の範囲【請求項１】
乗合自動車に搭載された乗合自動車搭載装置であって、
前記乗合自動車の車椅子スペースに設けられた車椅子座席の開閉状態を示す椅子開閉情報を椅子開閉センサから取得する情報取得部と、
前記椅子開閉情報に基づいて車椅子スペースに空きがあるかどうかを判定し、前記判定の結果に応じた車椅子スペース情報を生成する車椅子スペース情報生成部と、
前記車椅子スペース情報に基づいて、前記乗合自動車の外部に設置された画面に前記車椅子スペースに空きがあるかどうかを表示するように制御する表示制御部と、
を備える、乗合自動車搭載装置。
続きを表示（約 1,400 文字）【請求項２】
前記情報取得部は、前記乗合自動車の座席の座面圧を示す座面圧情報を前記乗合自動車の座席に設置された座面圧センサから取得し、
前記車椅子スペース情報生成部は、前記椅子開閉情報、および前記座面圧情報に基づいて前記車椅子スペース情報を生成する、
請求項１に記載の乗合自動車搭載装置。
【請求項３】
前記車椅子スペース情報生成部は、前記乗合自動車の一般座席の空席が前記車椅子座席に座っている乗客の人数よりも一般座席の空席が多い場合、前記椅子開閉情報によらず、前記車椅子スペースに空きがあると判定する、
請求項１に記載の乗合自動車搭載装置。
【請求項４】
前記乗合自動車に設置されたカメラが撮影した撮影画像に基づいて前記乗合自動車の座席の空席情報を生成する空席情報生成部をさらに有する、
請求項３に記載の乗合自動車搭載装置。
【請求項５】
前記乗合自動車の座席の座面圧を示す座面圧情報を前記乗合自動車の座席に設置された座面圧センサから取得し、前記座面圧情報に基づいて前記乗合自動車の座席の空席情報を生成する空席情報生成部をさらに有する、
請求項３に記載の乗合自動車搭載装置。
【請求項６】
前記情報取得部は、前記座席に設けられたシートベルトがシートベルトホルダに装着されているかどうかを示すホルダ情報を前記乗合自動車の座席に設置されたシートベルトホルダセンサから取得し、前記空席情報生成部は、前記撮影画像にさらに基づいて前記空席情報を生成する、
請求項４または５に記載の乗合自動車搭載装置。
【請求項７】
前記表示制御部は、前記車椅子スペースに空きがあると判定した場合に前記乗合自動車の外部に設置された車椅子マークを点灯させるように制御する、
請求項１乃至５のいずれか１項に記載の乗合自動車搭載装置。
【請求項８】
前記車椅子スペース情報を含む座席情報を送信する通信制御部をさらに備える、
請求項１乃至５のいずれか１項に記載の乗合自動車搭載装置。
【請求項９】
乗合自動車に搭載された搭載装置と、
端末装置と、
を備える車椅子スペース表示システムであって、
前記乗合自動車搭載装置は、
前記乗合自動車の車椅子スペースに設けられた車椅子座席の開閉状態を示す椅子開閉情報を取得する情報取得部と、
前記椅子開閉情報に基づいて車椅子スペースに空きがあるかどうかを示す車椅子スペース情報を生成する車椅子スペース情報生成部と、
前記車椅子スペース情報を前記端末装置に送信するように制御する第１の通信制御部と、
を備え
前記端末装置は、
前記搭載装置との情報の送受信を制御する第２の通信制御部と、
前記搭載装置から送信された前記車椅子スペース情報に基づいて前記乗合自動車に車椅子スペースに空きがあるかどうかを表示部に表示する表示制御部を備える、
車椅子スペース表示システム。
【請求項１０】
前記端末装置は、
前記車椅子スペースに空きがある場合に、前記車椅子スペースの予約を受け付ける予約制御部をさらに備える
請求項９に記載の車椅子スペース表示システム。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明の実施形態は、乗合自動車搭載装置および車椅子スペース表示システムに関する。
続きを表示（約 1,500 文字）【背景技術】
【０００２】
現在、路線バス等の乗合自動車では、運行している位置、車内の混雑度合を表示するサービスなどが利用者に提供されている。
【０００３】
また、特許文献１では、デジタルサイネージを用いて、路線バスに関する情報提供を効率よく行う技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２０２３－１１８６１２号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
車内の混雑度合を表示する場合であっても、車椅子スペースが開いているかどうかまでは表示されないという問題がある。そのため、車椅子で移動する障害者が乗合自動車を利用しようとしても、乗合自動車が接近するまで空きスペースがあるかどうかが分からないという問題がある。また、通常、車椅子を利用する障害者が乗合自動車に乗る場合、介護者を必要とする。そのため、無人運転の乗合自動車では、車椅子を利用する障害者が乗れないという問題もある。
【０００６】
この発明は、上記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、路線バス等の乗合自動車が接近する際に車椅子スペースに空きがあるかどうかを利用者に知らせる技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
実施形態に係る乗合自動車搭載装置は、乗合自動車の車椅子スペースに設けられた車椅子座席の開閉状態を示す椅子開閉情報を椅子開閉センサから取得する情報取得部と、前記椅子開閉情報に基づいて車椅子スペースに空きがあるかどうかを判定し、前記判定の結果に応じた車椅子スペース情報を生成する車椅子スペース情報生成部と、前記車椅子スペース情報に基づいて、前記乗合自動車の外部に設置された画面に前記車椅子スペースに空きがあるかどうかを表示するように制御する表示制御部と、を備えるものである。
【発明の効果】
【０００８】
上述の乗合自動車搭載装置によれば、路線バス等の乗合自動車が接近する際に車椅子スペースに空きがあるかどうかを利用者に知らせることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【０００９】
図１は、実施形態に係る車椅子スペース表示システムの一例を示す概念図である。
図２は、実施形態に係る乗合自動車搭載装置のハードウェア構成および当該ハードウェア構成に関連付けられたソフトウェア構成の一例を示すブロック図である。
図３は、実施形態に係る中央サーバのハードウェア構成および当該ハードウェア構成に関連付けられたソフトウェア構成の一例を示すブロック図である。
図４は、実施形態に係る携帯端末のハードウェア構成および当該ハードウェア構成に関連付けられたソフトウェア構成の一例を示すブロック図である。
図５は、本実施形態における車椅子スペース空き状況表示動作の一例を示したフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【００１０】
以下、図面を参照しながら乗合自動車搭載装置および車椅子スペース表示システムについて詳細に説明する。なお、以下の実施形態では、同一の番号を付した部分については同様の動作を行うものとして、重ねての説明を省略する。例えば、複数の同一または類似の要素が存在する場合に、各要素を区別せずに説明するために共通の符号を用いることがあるし、各要素を区別して説明するために当該共通の符号に加えて枝番号を用いることもある。
（【００１１】以降は省略されています）

関連特許