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公開番号2025083080
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-30
出願番号2023196756
出願日2023-11-20
発明の名称定着装置及び画像形成装置
出願人ブラザー工業株式会社
代理人弁理士法人ネクスト
主分類G03G 15/20 20060101AFI20250523BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】加圧回転体から整流素子を経由して定着装置のグランドに向けて流れる負電荷の量を低減することで、接地箇所にて生ずるノイズを低減させることが。
【解決手段】定着装置8は、基板に形成され交流電圧が印加される抵抗発熱体を有するヒータ90の周りを回転する無端状のベルト81Aを有する加熱部81と、導電性のシャフト82Aと、シャフト82Aの外周面を覆うローラ部82Bと、を有する加圧ローラ82と、カソードが加圧ローラのシャフトに接続され、アノードが加熱部のベルトに接続されるダイオード85と、ダイオード85のアノードに接続される一端T1と、定着グランド部80に接続される他端T2と、を有する接地回路87であって、一端T1と他端T2との間に、コンデンサCと第1抵抗R1とが直列に接続されるとともに、コンデンサC及び第1抵抗R1に対して第2抵抗R2が並列に接続される接地回路87とを備えている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
シートに形成された現像剤像を前記シートに定着させる定着装置であって、
基板と前記基板に形成され交流電圧が印加される抵抗発熱体とを有するヒータと、前記ヒータの周りを回転する無端状のベルトと、を有する加熱部と、
前記ヒータとの間で前記ベルトを挟むことでニップ部を形成する加圧回転体であって、前記加圧回転体の回転軸方向に延びる導電性のシャフトと、前記シャフトの外周面を覆う弾性層と、を有する加圧回転体と、
カソードが前記加圧回転体の前記シャフトに接続され、アノードが前記加熱部の前記ベルトに接続される整流素子と、
前記整流素子の前記アノードに接続される一端と、グランドに接続される他端と、を有する接地回路であって、前記一端と前記他端との間に、容量素子と第1抵抗素子とが直列に接続されるとともに、前記容量素子及び前記第1抵抗素子に対して第2抵抗素子が並列に接続される接地回路と、
を備えたことを特徴とする定着装置。
続きを表示(約 1,700 文字)【請求項2】
前記加熱部は、
前記基板の基板面を前記ベルトの内周面に対向させた状態で前記ヒータを保持するとともに前記ベルトを案内するホルダと、
前記ホルダを前記ベルト内に保持する導電性のステイと、
を有し、
前記ステイは、
前記整流素子の前記アノードと電気的に接続され、前記接地回路の前記一端と接続される、
ことを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の定着装置を備えた画像形成装置であって、
感光体ドラムと、
前記感光体ドラムを帯電させる帯電器と、
帯電した前記感光体ドラムに形成された静電潜像に現像剤を供給して現像剤像を形成する現像器と、
前記感光体ドラムに対向して配置され、前記感光体ドラムとの間の転写ニップ部を通過するシートに前記現像剤像を転写する転写部材と、
前記帯電器に対して帯電電圧を、前記転写部材に対して転写電圧をそれぞれ印加する高圧電源基板と、
制御部と、
を備え、
前記制御部は、
前記高圧電源基板を用いて、搬送されるシートと前記定着装置の前記ニップ部とによって生じる極性の電荷と逆極性となる第1極性の帯電電圧を前記帯電器に印加し、前記現像器から前記感光体ドラムに前記第1極性に帯電した順帯電現像剤を供給して現像剤像を形成し、形成された前記現像剤像を前記シートに転写する画像形成処理を実行する場合において、
前記高圧電源基板を用いて、搬送されるシートと前記定着装置の前記ニップ部とによって生じる前記極性の電荷と同極性となる第2極性の転写電圧を前記転写部材に印加する、
ことを特徴とする画像形成装置。
【請求項4】
前記感光体ドラムと前記転写部材との間の前記転写ニップ部から前記定着装置の前記ニップ部までの長さは、搬送されるシートのシート搬送方向における長さよりも短く、
前記整流素子によって生じる前記加圧回転体の表面電位の極性は、前記転写電圧の前記第2極性と同じであり、
前記高圧電源基板は、
前記整流素子によって前記加圧回転体に生じる前記第2極性の電圧より大きい転写電圧を前記転写部材に印加する、
ことを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記制御部は、
前記高圧電源基板を用いて前記転写部材と前記感光体ドラムとの間に流れる転写電流値を検出し、検出した前記転写電流値が目標電流値となるように前記高圧電源基板が出力する前記転写電圧を制御する、
ことを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記定着装置はさらに、前記ヒータの温度を検出する温度センサを有し、
前記画像形成装置はさらに、
外部商用電源から電源ケーブルを経由して入力される交流電圧をスイッチングするスイッチング素子を有し、前記スイッチング素子によってスイッチングされた前記交流電圧を前記定着装置の前記加熱部の抵抗発熱体に供給する低圧電源基板、を備え、
前記低圧電源基板は、前記電源ケーブルを介して外部のグランドと接続され、
前記接地回路の前記他端は、前記低圧電源基板を経由して前記外部のグランドと接続される、
ことを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記第1抵抗素子の抵抗値は、前記第2抵抗素子の抵抗値より小さく、
前記第1抵抗素子の抵抗値は、1kΩから1000kΩの範囲の値である、
ことを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
【請求項8】
前記第1抵抗素子の抵抗値は、前記第2抵抗素子の抵抗値より小さく、
前記第2抵抗素子の抵抗値は、10MΩから100MΩの範囲の値である、
ことを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
【請求項9】
前記整流素子の前記アノードは、除電ブラシを介して前記加熱部の前記ベルトと電気的に接続される、
ことを特徴とする請求項1に記載の定着装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本願は、シートに形成された現像剤像をシートに定着させる定着装置及びその定着装置を備えた画像形成装置に関するものである。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
電子写真方式の画像形成する際において、シートに現像剤像を転写し、シートに転写された現像剤像を定着する定着装置は、一般的に知られている。
【0003】
特許文献1には、シートに転写された負帯電のトナー像が加熱側である回転体に付着することがないように、加熱側である回転体の表面電位と加圧ローラであるローラの表面電位との間に差を生じさせるために、整流素子のアノード側が回転体に接続され、整流素子のカソード側が接地されるようにした画像形成装置が記載されている。
【0004】
特許文献2には、2つのダイオードが加熱ローラと加圧ローラのそれぞれに接続され、シートに転写された正帯電の現像剤が加熱ローラに付着しないようにダイオードによって加熱ローラには正電荷、加圧ローラに負電荷がそれぞれ蓄積されるように構成された定着装置が記載されている。この定着装置では、加熱ローラと加圧ローラとにそれぞれ蓄積される正電荷、負電荷はダイオードの逆方向耐電圧を超えるまで蓄積され、ダイオードの逆方向耐電圧を超えた段階で一気にグランドに向けて流れる構成であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2011-85866号公報
特開平5-40426号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、特許文献1に記載の画像形成装置及び特許文献2に記載の定着装置では、整流素子の向きが負電荷を貯める向きに配置されているため、加圧回転体側に負電荷が蓄積され、蓄積された負電荷が整流素子の逆方向耐電圧を超えた段階で定着装置のグランドなどの接地箇所に一気に流れ込むため、接地箇所にてノイズが生じていた。
【0007】
本願は、加圧回転体から整流素子を経由してグランドに向けて流れる負電荷の量を低減することで、従来技術に比べて接地箇所に生ずるノイズを低減させることが可能となる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、本願の定着装置は、シートに形成された現像剤像をシートに定着させる定着装置であって、基板と基板に形成され交流電圧が印加される抵抗発熱体とを有するヒータと、ヒータの周りを回転する無端状のベルトと、を有する加熱部と、ヒータとの間でベルトを挟むことでニップ部を形成する加圧回転体であって、加圧回転体の回転軸方向に延びる導電性のシャフトと、シャフトの外周面を覆う弾性層と、を有する加圧回転体と、カソードが加圧回転体のシャフトに接続され、アノードが加熱部のベルトに接続される整流素子と、整流素子のアノードに接続される一端と、グランドに接続される他端と、を有する接地回路であって、一端と他端との間に、容量素子と第1抵抗素子とが直列に接続されるとともに、容量素子及び第1抵抗素子に対して第2抵抗素子が並列に接続される接地回路と、を備えたことを特徴とする。
【0009】
本願の定着装置では、整流素子の向きが負電荷を貯める向きではなく、流す向きであるため、定着装置に搬送されるシートによって生じる負電荷は、整流素子から接地回路に向けて流れる。定着装置に搬送されるシートと加圧回転体の弾性層(例えば、ゴムからなる)との摩擦によって生じる負電荷は一時的に増加する。摩擦によって一時的に増加した負電荷は容量素子を通過することができる。容量素子を通過した負電荷の量は、容量素子に直列に接続している第1抵抗素子を通過することで低減されるため、定着装置のグランドなどの接地箇所において生じるノイズを低減させることができる。
【0010】
また、本願の定着装置では、シートを経由して加圧回転体に向けて定常的に流れてくる負電荷は容量素子にて蓄積されることなく、第2抵抗素子を通ってグランドに向けて流れる。定常的に流れてくる負電荷は第2抵抗素子を通過することによって、負電荷の量が低減されるため、定着装置のグランドなどの接地箇所において生じるノイズを低減させることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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