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公開番号2025082972
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-30
出願番号2023196567
出願日2023-11-20
発明の名称ダクト用部材およびダクト用部材の施工方法
出願人アズビル株式会社
代理人個人
主分類F24F 13/02 20060101AFI20250523BHJP(加熱;レンジ;換気)
要約【課題】狭小空間に配置されるダクトと天井部の建材との間の通気部分を塞ぐことが可能なダクト用部材を提供する。
【解決手段】空調用のダクト14が挿入される第一の孔35を有し、発泡性材料によって形成されてダクト14の周囲を覆う発泡性断熱材31を備える。ダクト14が挿入される第二の孔38を有し、弾性材からなる板によって形成されて発泡性断熱材31の下面と上面の少なくとも何れか一方を覆うシール部材(上面側のシール部材32、仮面側のシール部材33)を備える。シール部材は、第二の孔38にダクト14が挿入された状態でダクト14と密着し、ダクト14と発泡性断熱材31との間の隙間を塞ぐものである。
【選択図】 図11
特許請求の範囲【請求項1】
空調用のダクトが挿入される第一の孔を有し、発泡性材料によって形成されて前記ダクトの周囲を覆う発泡性断熱材と、
前記ダクトが挿入される第二の孔を有し、弾性材からなる板によって形成されて前記発泡性断熱材の上面と下面の少なくとも何れか一方を覆うシール部材とを備え、
前記シール部材は、前記第二の孔に前記ダクトが挿入された状態で前記ダクトと密着し、前記ダクトと前記発泡性断熱材との間の隙間を塞ぐものであることを特徴とするダクト用部材。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
請求項1に記載のダクト用部材において、
前記第二の孔の内径は前記ダクトの外径より小さいことを特徴とするダクト用部材。
【請求項3】
請求項2に記載のダクト用部材において、
前記シール部材における前記第二の孔の開口部分は、前記第二の孔に前記ダクトが挿入された状態で前記ダクトの外面に沿うように弾性変形して密着することを特徴とするダクト用部材。
【請求項4】
請求項1に記載のダクト用部材において、
前記シール部材は前記発泡性断熱材の上面と下面を覆うことを特徴とするダクト用部材。
【請求項5】
請求項1に記載のダクト用部材において、
前記発泡性材料は発泡性プラスチック材料であることを特徴とするダクト用部材。
【請求項6】
請求項5に記載のダクト用部材において、
前記発泡性プラスチック材料は発泡スチロールであることを特徴とするダクト用部材。
【請求項7】
請求項1に記載のダクト用部材において、
前記シール部材は前記発泡性断熱材の前記下面を覆い、
前記発泡性断熱材の前記下面を覆う下面側の前記シール部材の下面には、前記ダクトが挿入される第三の孔を有しかつ前記下面側の前記シール部材を下方から覆う金属製の板材が接着されていることを特徴とするダクト用部材。
【請求項8】
請求項7に記載のダクト用部材において、
前記金属製の板材は、前記下面側の前記シール部材より大きく形成され、
前記金属製の板材の上面における前記下面側の前記シール部材より外側に突出する両端部には、粘着剤が設けられていることを特徴とするダクト用部材。
【請求項9】
請求項8に記載のダクト用部材を室内の天井部に取り付けるダクト用部材の施工方法であって、
前記天井部の下地材によって形成された穴に前記ダクト用部材の前記発泡性断熱材を下方から嵌合させるステップと、
前記穴を囲む前記下地材に前記金属製の板材を前記粘着剤によって固定するステップと、
前記金属製の板材を上下方向に貫通するねじ部材によって前記下地材に固定するねじ固定ステップと、
前記ダクト用部材の前記第一~第三の孔に前記ダクトを挿入するステップとによって実施することを特徴とするダクト用部材の施工方法。
【請求項10】
請求項9に記載のダクト用部材の施工方法において、
前記ねじ固定ステップは、
前記金属製の板材の周囲に位置する前記下地材と前記金属製の板材の外縁部とに跨がるように防湿フィルムと石膏ボードとをこの順序で重ね、前記石膏ボードおよび前記防湿フィルムを上下方向に貫通する前記ねじ部材によって前記金属製の板材とともに前記下地材に固定するステップを含み、
更に、前記石膏ボードの下面から前記金属製の板材の露出した下面に至る範囲に気密テープを貼り付けるステップと、
を含むことを特徴とするダクト用部材の施工方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、空調用のダクトが天井を貫通する部分に設けられるダクト用部材およびこのダクト用部材の施工方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来、高気密高断熱住宅としては、いわゆる全館空調と呼称される空調システムが採用されたものがある。この空調システムにおいては、図13に示すように、空調用のダクト1が部屋2の天井部3を貫通して上下方向に延びるように施工されることがある。図13に示すダクト1は、部屋2の天井部3に設けられた石膏ボード4と断熱材5などの建材6を上下方向に貫通している。部屋2内は空調システムにより冷房される。小屋裏7側は、冷房されることはない。図13に示すダクト1は、天井勾配が緩やかな住宅8の外壁9の近傍に配置されている。
【0003】
図13に示すようにダクト1が天井部3を貫通する構造を採ると、全館空調の冷房運転時に、ダクト1が天井部3を貫通する部分に結露が生じるおそれがあった。結露が生じる理由は、主に、ダクト1と建材6との間に形成される通気部分を通って部屋2内の冷気が小屋裏7側に流れ、ダクト1や建材6の表面温度が周囲の温度や湿度によって決まる露点より低温になるからである。また、小屋裏7側から高湿空気が通気部分に流入して露点が高くなることによっても、結露が生じる。
結露が発生すると、天井の石膏ボード4や小屋裏7側の断熱材5等の建材6が汚損されるおそれがある。結露が多くなると、結露水によって照明器具が故障することもあるため、結露発生を低減することが強く要請されている。
【0004】
このような要請に応えるために、従来では断熱材5や天井の石膏ボード4等の建材6とダクト1との接触箇所に発泡ウレタンをスプレーによって吹き付け、発泡ウレタンで通気部分を塞ぐ対策が採られている。通気部分が発泡ウレタンで塞がれることにより、低温空気や高湿空気が通気部分に流入することを防ぐことができる。
【0005】
ところで、空調用のダクトに結露が生じることを防ぐことが可能な空調システムとしては、例えば特許文献1~5に記載されているものがある。特許文献1に示す空調システムにおいては、ダクト内部を流れる空気の温度をダクト周囲の温度に対して冷房時に5[K(ケルビン)]以内に抑えてダクト表面が露点を下回らないように制御し、結露の発生を抑制している。
【0006】
特許文献2と特許文献3に示す空調システムは、空調された室内空気を小屋裏や階間等の狭小空間に供給して部屋内と同等の温湿度状態にする構成が採られている。このように空調を行うことにより、ダクトの表面温度を露点以下にしないようにして結露発生を抑制している。
【0007】
特許文献4には、送風装置によって空気をダクト(外周)表面に吹き付けることでダクト設置空間の露点温度を下げることが記載されている。
特許文献5には、ダクトの全域を断熱材で覆い、さらに断熱材の外面を樹脂膜で覆うことにより結露を防ぐことが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2022-190656号公報
特開2020-134015号公報
特開平9-60956号公報
特開2022-87545号公報
特開2020-169752号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
部屋2の天井部3の建材6とダクト1との間の通気部分に発泡ウレタンを吹き付けて低温空気や高湿空気が通気部分に流入することを防ぐ作業は、作業者による作業であるため、ダクト1と天井部3の建材6との接触箇所に隙間が残った状態であることを確認できずに施工作業を終えてしまうおそれがある。隙間が残った状態であると、低温空気や高湿空気の流入防止が十分でなく結露が発生する場合がある。
【0010】
図13に示すように天井勾配が緩やかな住宅8の外壁9の近傍にダクト1が配置されている場合は、天井部3をダクト1が貫通する部分に作業者が近付くことができない。このような場合は、作業者によって見ることができない、もしくは作業者の手が入らないために発泡ウレタンの吹き付け作業が行い難く、しかも、隙間が無いことを確認し難い場所で行う作業となるため、ダクト1と天井部3の建材6との接触箇所に隙間が残った状態であることを確認できずに施工作業を終えてしまうことがある。このような場合であっても低温空気や高湿空気の流入防止が十分でなく結露が発生する場合がある。
このため、ダクトを施工するにあたっては、作業者の作業が原因で通気部分の発生の有無が変わったり、ダクトの設置場所が原因で通気部分の発生の有無が変わるようなことをなくし、均一化した品質で通気部分への空気の流入防止を図ることが技術的な課題になっている。
(【0011】以降は省略されています)

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