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公開番号2025082846
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-29
出願番号2024200769
出願日2024-11-18
発明の名称劣化情報システム及びプログラム
出願人ダイキン工業株式会社
代理人弁理士法人新樹グローバル・アイピー
主分類G01R 31/34 20200101AFI20250522BHJP(測定;試験)
要約【課題】圧縮機の劣化を精度高く判断できる特徴量を出力する劣化情報システム及びプログラムを提案する。
【解決手段】劣化情報システム1は、圧縮機2の劣化と相関する情報を算出する劣化情報システム1であって、制御部を備える。制御部は、圧縮機2から得られる波形データから、圧縮機2の劣化と相関する特徴量の算出を行う算出機能と、波形データ取得時の圧縮機2の運転条件が所定範囲内に収まる特徴量を出力する選別機能と、を有する。
【選択図】図11
特許請求の範囲【請求項１】
圧縮機（２）の劣化と相関する情報を算出する劣化情報システム（１）であって、
制御部を備え、
前記制御部は、
前記圧縮機から得られる波形データから、前記圧縮機の劣化と相関する特徴量の算出を行う算出機能と、
前記波形データ取得時の前記圧縮機の運転条件が所定範囲内に収まる前記特徴量を出力する選別機能と、
を有する、
劣化情報システム。
続きを表示（約 1,500 文字）【請求項２】
複数の前記圧縮機の前記特徴量を格納する記憶装置、をさらに備える、
請求項１に記載の劣化情報システム（３）。
【請求項３】
前記記憶装置は、サーバ（３２）又はクラウドであり、
前記記憶装置に格納される前記特徴量は、前記算出に使った前記波形データ取得時の前記圧縮機の前記運転条件に基づいて選別された特徴量である、
請求項２に記載の劣化情報システム。
【請求項４】
前記波形データは、前記圧縮機が有するモータ（２２）の電流の波形を示す電流波形データであり、
前記特徴量は、前記モータの回転数のＮ倍又はＮ／Ｍ倍、の周波数成分の大きさであり、
前記Ｎ及び前記Ｍは整数であり、
前記Ｍは前記Ｎより大きい、
請求項１から請求項３のいずれか１項に記載の劣化情報システム。
【請求項５】
前記圧縮機は、モータ駆動装置（２１）により駆動されるモータを有し、
前記モータ駆動装置は、
外部の電源から供給される電源電圧に応じて直流の電圧を生成する直流生成部（２１１）と、
前記直流生成部により生成された前記直流の電圧を、スイッチング動作により交流の電圧に変換して前記モータに供給する変換部（２１２）と、
を有し、
前記運転条件は、
前記圧縮機が有するモータの回転数と、
前記圧縮機から吐出される冷媒の圧力と、
前記圧縮機へ吸入される冷媒の圧力と、
前記圧縮機から吐出される冷媒の温度と、
前記圧縮機へ吸入される冷媒の温度と、
前記圧縮機のトルクの回転数の周波数成分と、
前記直流の電圧と、
の少なくとも何れかであり、
前記所定範囲は、前記圧縮機の運転状態が定常状態である場合における、前記運転条件の範囲である、
請求項１から請求項３のいずれか１項に記載の劣化情報システム。
【請求項６】
前記運転条件は、
前記圧縮機が有するモータの回転数と、
前記圧縮機から吐出される冷媒の圧力と、
前記圧縮機へ吸入される冷媒の圧力と、
前記圧縮機から吐出される冷媒の温度と、
前記圧縮機へ吸入される冷媒の温度と、
の少なくとも何れかであり、
前記所定範囲は、予め設定された前記運転条件の範囲である、
請求項１から請求項３のいずれか１項に記載の劣化情報システム。
【請求項７】
前記所定範囲は、外部から変更可能である、
請求項１から請求項３のいずれか１項に記載の劣化情報システム。
【請求項８】
圧縮機（２）の劣化と相関する情報を算出する制御装置（１１）のコンピュータに、
前記圧縮機から得られる波形データから、前記圧縮機の劣化と相関する特徴量の算出を行う算出機能と、
前記波形データ取得時の前記圧縮機の運転条件が所定範囲内に収まる前記特徴量を出力する選別機能と、
を実行させるための、
プログラム。
【請求項９】
記憶装置に複数の前記圧縮機の前記特徴量を格納する格納機能、をさらに実行させるための、
請求項８に記載のプログラム。
【請求項１０】
前記記憶装置は、サーバ（３２）又はクラウドであり、
前記記憶装置に格納される前記特徴量は、前記算出に使った前記波形データ取得時の前記圧縮機の前記運転条件に基づいて選別された特徴量である、
請求項９に記載のプログラム。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
劣化情報システム及びプログラムに関する。
続きを表示（約 1,300 文字）【背景技術】
【０００２】
特許文献１（特開２０２２－１０１３４４号公報）は、より簡易な構成で交流電動機の劣化異常に関する診断を行うことが可能な電力変換装置を開示している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００３】
しかし、特許文献１が示す監視結果に基づく診断では、高い診断精度が得られない恐れがある。
【０００４】
本開示は、劣化と相関する好適な特徴量を出力する劣化情報システム及びプログラムを提案する。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
第１観点の劣化情報システムは、圧縮機の劣化と相関する情報を算出する劣化情報システムであって、制御部を備える。制御部は、圧縮機から得られる波形データから、圧縮機の劣化と相関する特徴量の算出を行う算出機能と、波形データ取得時の圧縮機の運転条件が所定範囲内に収まる特徴量を出力する選別機能と、有する。
【０００６】
本劣化情報システムの制御部は、圧縮機の劣化と相関する特徴量の算出する算出機能と、圧縮機の運転条件が所定範囲内に収まる特徴量を出力する選別機能を備える。従って、本劣化情報システムは、劣化を診断するための好適な特徴量を出力できる。
【０００７】
第２観点の劣化情報システムは、第１観点の劣化情報システムであって、複数の圧縮機の特徴量を格納する記憶装置、をさらに備える。
【０００８】
第３観点の劣化情報システムは、第２観点の劣化情報システムであって、記憶装置が、サーバ又はクラウドである。記憶装置に格納される特徴量は、算出に使った波形データ取得時の圧縮機の運転条件に基づいて選別された特徴量である。
【０００９】
第４観点の劣化情報システムは、第１観点から第３観点のいずれかの観点の劣化情報システムであって、波形データが、圧縮機が有するモータの電流の波形を示す電流波形データである。特徴量は、モータの回転数のＮ倍又はＮ／Ｍ倍、の周波数成分の大きさである。Ｎ及びＭは整数である。ＭはＮより大きい。
【００１０】
第５観点の劣化情報システムは、第１観点から第４観点のいずれかの観点の劣化情報システムであって、圧縮機が、モータ駆動装置により駆動されるモータを有する。モータ駆動装置は、直流生成部と、変換部と、を有する。直流生成部は、外部の電源から供給される電源電圧に応じて直流の電圧を生成する。変換部は、直流生成部により生成された直流の電圧を、スイッチング動作により交流の電圧に変換してモータに供給する。運転条件は、圧縮機が有するモータの回転数と、圧縮機から吐出される冷媒の圧力と、圧縮機へ吸入される冷媒の圧力と、圧縮機から吐出される冷媒の温度と、圧縮機へ吸入される冷媒の温度と、圧縮機のトルクの回転数の周波数成分と、直流の電圧と、の少なくとも何れかである。所定範囲は、圧縮機の運転状態が定常状態である場合における、運転条件の範囲である。
（【００１１】以降は省略されています）

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