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公開番号
2025082780
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-29
出願番号
2024038123
出願日
2024-03-12
発明の名称
コンクリート構造物の解体方法及び割裂具
出願人
株式会社丸高工業
代理人
個人
主分類
E04G
23/08 20060101AFI20250522BHJP(建築物)
要約
【課題】例えばシンダーコンクリートの解体に適した解体方法を提供する。
【解決手段】コンクリート構造物CCの所定部位にコア穴H11を形成した後、油圧シリンダーをコア穴に挿入して作動させることにより、コア穴H11の周辺にクラックを生じさせる。このクラック又はコア穴に油圧スプレッダーを挿入して作動させることによりクラックを拡開する。コンクリート構造物にワイヤーメッシュWMが存在する場合、そのワイヤーメッシュWMをカッター等で切断してコンクリート小片CC1,CC2を分離させ、回収可能にする。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
コンクリート構造物を削孔することによりコア穴を形成する工程と、
外部からの圧力を特定方向の押圧力に集中させる割裂具を前記コア穴に挿入して該割裂具から前記押圧力を前記コア穴の内壁に付与することにより、前記コア穴の第1方向にクラックを生じさせる第1クラック形成工程と、
前記第1クラック形成工程後に前記割裂具の方位を変え、該変えた方位で前記押圧力を前記コア穴の内壁に付与することにより、前記コア穴の前記第1方向と異なる第2方向にクラックを生じさせる第2クラック形成工程と、
を有するコンクリート構造物の解体方法。
続きを表示(約 660 文字)
【請求項2】
1つ以上の油圧ラムを有し、
前記油圧ラムは、作動油の貯留空間を有するシリンダー本体と、前記シリンダー本体の内部からその露出端部が所定方向に出没するピストンロッドと、前記ピストンロッドの露出端部に固定される短円弧状の押板と、前記ピストンロッドが没入したときに前記ピストンロッドの出没方向と直交する方向からみた外周が前記押板の外周と略同心円をなす前記短円弧状よりも長い長円弧状の凸曲面体と、を備えている、割裂具。
【請求項3】
前記押板の外周の始端と終端との距離が前記直交する方向からみた前記ピストンロッドの幅と略同一である、
請求項2に記載の割裂具。
【請求項4】
前記押板と前記凸曲面体とが同一素材からなる、
請求項2に記載の割裂具。
【請求項5】
前記シリンダー本体から前記押板が突出した状態でφ50以上φ100以下の内径の窪みに収容されるサイズに成形されている、請求項2,3又は4に記載の割裂具。
【請求項6】
複数の油圧ラムと、それぞれの前記油圧ラムを所定方向の任意の位置で固定する固定機構と、前記複数の油圧ラムを選択的にON/OFF動作させる制御機構と、を有し、
前記油圧ラムは、作動油の貯留空間を有するシリンダー本体と、前記シリンダー本体の内部からその露出端部が所定方向に出没するピストンロッドと、前記ピストンロッドの露出端部に離脱自在に固定される凸円弧状の押板と、を備えている割裂具。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンクリート構造物の解体方法及び割裂具に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
老朽化したコンクリート構造物を修復する場合、必要以上に既設構造物を破壊することのないように、慎重に修復対象部位の解体を行う必要がある。コンクリート構造物の解体には、破砕片の飛散や破砕時の騒音も発生する。これらは特に住宅地や商業施設の部分修復では大きな問題となる。特許文献1に開示された解体方法では、コンクリートに複数の円状に開口する穴を間隔をあけて形成し、各穴にそれぞれ油圧式破砕装置を挿入して圧力を作用させて穴間にスリットを直線状に形成することにより、少ない作動圧力で目的方向のクラック(亀裂)を生じやすくして集中応力の発生等による爆発的な破砕音の発生を抑制している。
【0003】
油圧式破砕装置に代えて左右拡開刃を有する拡開具を用いてコンクリート構造物を解体する技術も提案されている。例えば特許文献2には、この種の拡開具の一例となる破砕機とその使用方法が開示されている。この技術によれば、例えば油圧により拡開する左右拡開刃の間に挟持され同拡開刃の軸方向長さと同程度の長さを有する芯棒により、被破砕物からの反力による左右拡開刃の変形損傷を防止することができ、比較的厚みのある被破砕物であっても対応できるとされる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2007-138598号公報
特開2020-197036号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
近年、コンクリートに含まれる骨材の種類が多様化しており、コンクリートの使用態様も様々である。例えば解体対象がシンダーコンクリートの場合、施工後の強度を増すためにワイヤーメッシュ(溶接金網)が埋め込まれていることがある。ワイヤーメッシュは、鉄線を直交して配列し、その交点を溶接した網目状の金網である。この場合、特許文献1に例示される油圧式破砕装置を用いてクラックを生じさせてもワイヤーメッシュをカットしない限り、次の作業工程に移ることができない。
【0006】
しかし、油圧式破砕装置は、クラックを生じさせる力は大きいがストローク(押圧による変位量)は小さいとされる。カッターの操作を可能にする十分なストロークを確保するためには、大型で重い油圧シリンダーを使用するか、内壁と油圧シリンダーの間の押板を何度も入れ直すしかなく、作業がきわめて煩雑なものになる。
また、特許文献2に例示されるような、供給された圧力を拡開力に変える拡開具は、拡開量(拡開による開口幅)は油圧式破砕装置よりも大きいものの内壁に及ぼす力は小さいとされ、それ故に特許文献2に開示されたような工夫(芯棒使用)が必要とされるなど、使用態様が制限される。
【0007】
本発明は、対象となるコンクリートの種類及び部位を問わず、また、狭い作業空間においても、簡易な作業で静音下でのコンクリート解体を可能にする方法及びこの方法の実施に適した工具の提供を主たる課題とする。
本発明の他の課題は、本明細書の開示から明らかになるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0008】
課題解決に向けた態様の一つは、コンクリート構造物を削孔することによりコア穴を形成する工程と、外部からの圧力を特定方向の押圧力に集中させる割裂具を前記コア穴に挿入して該割裂具から前記押圧力を前記コア穴の内壁に付与することにより、前記コア穴の第1方向にクラックを生じさせる第1クラック形成工程と、前記第1クラック形成工程後に前記割裂具の方位を変え、該変えた方位で前記押圧力を前記コア穴の内壁に付与することにより、前記コア穴の前記第1方向と異なる第2方向にクラックを生じさせる第2クラック形成工程と、を有するコンクリート構造物の解体方法である。
【0009】
課題解決に向けた他の態様は割裂具である。この割裂具は、例えば、1つ以上の油圧ラムを有し、前記油圧ラムは、作動油の貯留空間を有するシリンダー本体と、前記シリンダー本体の内部からその露出端部が所定方向に出没するピストンロッドと、前記ピストンロッドの露出端部に固定される短円弧状の押板と、前記ピストンロッドが没入したときに前記ピストンロッドの出没方向と直交する方向からみた外周が前記押板の外周と略同心円をなす前記短円弧状よりも長い長円弧状の凸曲面体と、を備えているものである。
【発明の効果】
【0010】
上記態様によれば、対象となるコンクリートの種類及び部位を問わず、また、狭い作業空間においても、簡易な作業で静音下でのコンクリート解体を可能にすることができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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