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公開番号2025081639
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-27
出願番号2025028480,2021091627
出願日2025-02-26,2021-05-31
発明の名称放電ランプおよび放電ランプ用電極の製造方法
出願人株式会社オーク製作所
代理人個人,個人
主分類H01J 61/073 20060101AFI20250520BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】所望する放熱効果を得ることが可能な電極を構成する。
【解決手段】放電ランプ10の電極30において、溝42から構成される放熱構造40、および電極と同じ成分の金属を含むコーティング層44という2つの放熱機能を備えた構成(以下、この側面部分を放熱機能部Jという)が、胴体部34の側面34Sに対して形成されている。放熱構造が、電極胴体部の周回りに沿った溝で構成される場合、放熱構造とコーティング層とを合わせた放射率が、以下の式で表されるときに0.8以上となるようにすることができる。
ε=1/(1+(L/S)×(1/ε0-1))
ただし、Lは、溝の形成領域の軸方向長さを示し、Sは、総断面長さを示す。ε0は、コーティング層の放射率を示す。また、L/Sは、0.9以下に定められる。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
放電管と、
前記放電管内に対向配置される一対の電極とを備え、
少なくとも一方の電極が、少なくとも電極胴体部の側面において、電極素地表面より放射率の高い放熱構造を備え、前記放熱構造の上に、前記放熱構造を設けた電極胴体部側面部分の放射率をより高めるコーティング層が形成され、
前記放熱構造が、電極胴体部の周回りに沿った溝で構成され、
前記コーティング層は、前記電極と同じ成分の金属を含み、
前記放熱構造と前記コーティング層とを合わせた放射率が、以下の式で表されるときに0.8以上であることを特徴とする放電ランプ。
ε=1/(1+(L/S)×(1/ε
0
-1))
ただし、Lは、溝の形成領域の軸方向長さを示し、Sは、総断面長さを示す。ε
0
は、コーティング層の放射率を示す。また、L/Sは、0.9以下に定められる。
続きを表示(約 310 文字)【請求項2】
前記電極において、電極素地表面から成る、露出している側面部分が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の放電ランプ。
【請求項3】
前記電極の先端側テーパー部と前記胴体部との境界部が丸みを帯びていることを特徴とする請求項1または2に記載の放電ランプ。
【請求項4】
柱状の胴体部と先端側テーパー部を有する電極を成形し、
胴体部側面に対し、電極素地表面を露出させた側面部分と、電極周方向に沿った溝とを形成し、
塗布によって、前記溝の放射率よりも大きい放射率のコーティング層を前記溝の上に形成する
ことを特徴とする放電ランプ用電極の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ショートアーク型放電ランプなどの放電ランプに関し、特に、電極の放熱に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
放電ランプは、点灯中に電極先端部が高温となり、タングステンなどの電極材料が溶融、蒸発し、放電管が黒化して、ランプ照度低下を招く。電極先端部を含めた電極の過熱を防ぐため、電極胴体部側面をネジ状や凹凸状の溝で表面積を大きくし、その溝の上に、タングステンなどの粉末あるいは金属酸化物を焼結させ、放熱層を形成する(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2000-306546号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
電極表面に形成される溝については、電極表面積拡大を目的として溝形状(その浅さやピッチなど)が定められるが、溝形状によって放熱性能、すなわち放射率も変わる。一方、放熱層の放射率も、焼結させる金属酸化物などの素材によって相違し、溝との関係性を考慮することなく溝に放熱層を形成しても、放熱性能をより高めることができず、場合によっては、放熱効果を下げるおそれもある。
【0005】
したがって、所望する放熱効果を得ることが可能な電極を構成することが求められる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様である放電ランプは、放電管と、放電管内に対向配置される一対の電極とを備え、少なくとも一方の電極が、少なくとも電極胴体部の側面において、電極素地表面より放射率の高い放熱構造を備え、放熱構造の上に、放熱構造を設けた電極胴体部側面部分の放射率をより高めるコーティング層が形成され、放熱構造が、電極胴体部の周回りに沿った溝で構成され、コーティング層は、電極と同じ成分の金属を含み、放熱構造とコーティング層とを合わせた放射率が、以下の式で表されるときに0.8以上である。
ε=1/(1+(L/S)×(1/ε
0
-1))
ただし、Lは、溝の形成領域の軸方向長さを示し、Sは、総断面長さを示す。ε
0
は、コーティング層の放射率を示す。また、L/Sは、0.9以下に定められる。
【0007】
例えば、電極において、電極素地表面から成る、露出している側面部分が設けられている。
【0008】
例えば、電極の先端側テーパー部と胴体部との境界部が丸みを帯びている。
【0009】
本発明の他の一態様である放電ランプ用電極の製造方法は、柱状の胴体部と先端側テーパー部を有する電極を成形し、胴体部側面に対し、電極素地表面を露出させた側面部分と、電極周方向に沿った溝とを形成し、塗布によって、溝の放射率よりも大きい放射率のコーティング層を溝の上に形成する。
【0010】
例えば、本発明の一態様である放電ランプは、放電管と、放電管内に対向配置される一対の電極とを備え、少なくとも一方の電極が、少なくとも電極胴体部の側面において、電極素地表面より放射率の高い放熱構造を備える。そして、放熱構造の上に、放熱構造を設けた電極胴体部側面部分の放射率をより高めるコーティング層が形成されている。
(【0011】以降は省略されています)

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