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公開番号
2025079746
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-22
出願番号
2023192645
出願日
2023-11-11
発明の名称
難燃化用ホットメルト型樹脂組成物及びその樹脂組成物を用いた難燃性布帛
出願人
丸菱油化工業株式会社
代理人
個人
主分類
C08L
67/02 20060101AFI20250515BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】難燃性及びほつれ防止性能をより効果的に付与することができる非ハロゲン系の難燃化用ホットメルト型樹脂組成物を提供する。
【解決手段】繊維質材料の難燃化のために用いられる樹脂組成物であって、(1)融点が100℃以上であるポリエステル系ホットメルト樹脂と、融点が150℃以下の有機リン系難燃成分とを含み、(2)前記樹脂組成物中において、前記ポリエステル系ホットメルト樹脂及び前記有機リン系難燃成分の合計量が80~100重量%であって、(3)前記樹脂組成物中における前記ポリエステル系ホットメルト樹脂の含有量が50~95重量%であり、(4)前記樹脂組成物中における前記有機リン系難燃成分の含有量が3~50重量%である、ことを特徴とする難燃化用ホットメルト型樹脂組成物に係る。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
繊維質材料の難燃化のために用いられる樹脂組成物であって、
(1)融点が100℃以上であるポリエステル系ホットメルト樹脂と、融点が150℃以下の有機リン系難燃成分とを含み、
(2)前記樹脂組成物中において、前記ポリエステル系ホットメルト樹脂及び前記有機リン系難燃成分の合計量が80~100重量%であって、
(3)前記樹脂組成物中における前記ポリエステル系ホットメルト樹脂の含有量が50~95重量%であり、
(4)前記樹脂組成物中における前記有機リン系難燃成分の含有量が3~50重量%である、
ことを特徴とする難燃化用ホットメルト型樹脂組成物。
続きを表示(約 400 文字)
【請求項2】
融点が200℃以上のリン及び/又は窒素系難燃成分をさらに含む、請求項1に記載の難燃化用ホットメルト型樹脂組成物。
【請求項3】
温度180℃におけるニーダーによる混練トルクが1.1N・m以下である、請求項1に記載の難燃化用ホットメルト型樹脂組成物。
【請求項4】
繊維質材料と請求項1~3のいずれか1項に記載の難燃化用ホットメルト型樹脂組成物とを含む難燃性繊維製品。
【請求項5】
車輌内装材として用いられる、請求項4に記載の難燃性繊維製品。
【請求項6】
請求項1~3のいずれか1項に記載の難燃化用ホットメルト型樹脂組成物を繊維質材料に塗工することによって難燃性繊維製品を製造する方法であって、塗工温度150~220℃で難燃化用ホットメルト型樹脂組成物の溶融物を繊維質材料に塗工する工程を含む、難燃性繊維製品の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、新規な難燃化用ホットメルト型樹脂組成物及びその樹脂組成物を用いた難燃性布帛に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
例えば、自動車、鉄道等の車両シートに用いられる布帛等においては、難燃性付与及びほつれ防止を目的として、アクリル樹脂、ウレタン樹脂等と難燃剤とを含む水分散物であるバックコート剤を生地背面からバックコートする加工が施される(例えば、特許文献1~3)。ここに、「ほつれ」とは、難燃加工等が施された布帛等において、その加工時(車両シート等への製品化段階)あるいはその製品の使用時において、その布帛等を構成する繊維の縫い目が乱れた状態、あるいは前記繊維が表面から飛び出した状態をいう。
【0003】
特に、カーシートで用いられるポリエステル布帛に関しては、シート生地に対する難燃性の要求が高いことから、上記バックコート剤に難燃剤を予め混合したもの(以下「難燃BC剤」ともいう。)を用い、目止め(ほつれ防止)と同時に難燃加工を行う手法が一般的となっている。
【0004】
近年では、ウレタン等の合成皮革シートにおいても、上記手法が採用されるケースも多い。但し、合成皮革シートは、ほつれが生じるおそれがほとんどないため、単純に難燃性を付与するためだけにバックコートが行われているといえる。
【0005】
このようなバックコート処理に用いられる難燃BC剤は、通常は水分を40~80重量%程度含んでいるため、塗工後には乾燥工程が必要となる。そして、乾燥工程を実施するためには、生産設備には乾燥炉の設置が必須となっており、また乾燥時に必要な温度を得るためにエネルギーコストもかかる。
【0006】
これに対し、非水系の難燃BC剤も提案されている。例えば、難燃性付与の目的で、ホットメルト樹脂を含む難燃BC剤を用いる方法がある(特許文献4)。また、ポリエステル系ホットメルト樹脂とハロゲン系難燃剤の組み合わせによる手法も知られている(特許文献5)。これらの手法では、難燃BC剤を水分散液の形態で使用しないため、乾燥工程等を省ける等の利点がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
国際公開WO2015/93606
特開2020-164715
特開2021-54924
特開2011-25130
特開昭63-94836
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ホットメルト樹脂は、接着剤の一種であり、加熱により液状となり、その後冷却によって再び固化する熱可塑性樹脂である。その特性を活かして被着体同士を固着することが可能であり、非常に古い歴史を持つ接着剤である。また、有機溶剤、水等の溶媒を含まないので、乾燥工程が不要であることに加え、使用材からのVOC(揮発性有機化合物)の発生の懸念が極めて低いことから、環境適応性が極めて高い接着剤とされている。
【0009】
また、ホットメルト樹脂は、塗工後(使用後)も加熱により再び液状化するので、次工程で裏打ち材(ウレタンフォーム等)の張り合わせを行う際は、その接着剤としても使用可能となる。また、リサイクル時には再加熱により裏打ち材を容易に剥離することが可能となることから、分別及びリサイクル性も向上が見込まれる等のメリットが多いと考えられる。
【0010】
しかしながら、ホットメルト樹脂を用いた従来の難燃BC剤においても、さらなる改良の余地がある。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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