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公開番号
2025079579
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-22
出願番号
2023192347
出願日
2023-11-10
発明の名称
リング整列装置
出願人
株式会社アイシン
代理人
弁理士法人アイテック国際特許事務所
主分類
B23P
19/10 20060101AFI20250515BHJP(工作機械;他に分類されない金属加工)
要約
【課題】C字状リング同士の絡まりを円滑にほぐしながら、束ねられた複数のC字状リングを滞りなく整列させる。
【解決手段】リング整列装置は、軸心の周りに螺旋状に延在するように外周面に形成されたねじ溝を有すると共に、束ねられた複数のC字状リングの内部に通される回転部材であって、ねじ溝の谷上の2点を結ぶ中心角90°の弦の長さがC字状リングの切り口の幅よりも長くなっている回転部材と、ねじ溝に嵌まり込んだC字状リングを回転部材の先端部側に送り出すように回転部材を軸心の周りに回転させる回転駆動装置と、それぞれ複数のC字状リングの一部に接触可能となるように回転部材の軸心の延在方向に間隔をおいて配設された複数の邪魔板を有し、回転部材のねじ溝が形成された領域の下方に配置されるほぐし部材と、回転部材に対してほぐし部材を上下に移動させる上下移動機構とを含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
複数のC字状リングを整列させるリング整列装置において、
軸心の周りに螺旋状に延在するように外周面に形成されたねじ溝を有すると共に、束ねられた前記複数のC字状リングの内部に通される回転部材であって、前記ねじ溝の谷上の2点を結ぶ中心角90°の弦の長さが前記C字状リングの切り口の幅よりも長くなっている回転部材と、
前記ねじ溝に嵌まり込んだ前記C字状リングを前記回転部材の先端部側に送り出すように前記回転部材を前記軸心の周りに回転させる回転駆動装置と、
それぞれ前記複数のC字状リングの一部に接触可能となるように前記回転部材の前記軸心の延在方向に間隔をおいて配設された複数の邪魔板を有し、前記回転部材の前記ねじ溝が形成された領域の下方に配置されるほぐし部材と、
前記回転部材に対して前記ほぐし部材を上下に移動させる上下移動機構と、
を備えるリング整列装置。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
請求項1に記載のリング整列装置において、
前記回転部材は、大径部と、前記大径部の前記先端部側に設けられた前記大径部よりも小径の小径部とを含み、
前記ねじ溝は、前記大径部の外周面に形成された第1ねじ溝と、前記小径部の外周面に形成された第2ねじ溝とを含み、
前記ほぐし部材は、前記複数の邪魔板が前記大径部の下方に位置するように前記回転部材の下方に配置され、
前記第1ねじ溝の谷上の2点を結ぶ中心角90°の弦の長さは、前記C字状リングの前記切り口の幅よりも長く、
前記第2ねじ溝の谷の直径は、前記C字状リングの前記切り口の幅よりも長く、
前記第2ねじ溝の谷上の2点を結ぶ中心角90°の弦の長さは、前記C字状リングの前記切り口の幅よりも短いリング整列装置。
【請求項3】
請求項2に記載のリング整列装置において、
前記切り口を介して対向する前記C字状リングの2つの端部を支持可能であり、前記回転部材の前記先端部から受け渡される前記C字状リングを斜め下方に滑らせるシュート部材を更に備え、
前記ほぐし部材は、前記回転部材の前記先端部の下方、かつ前記小径部に最も近い前記邪魔板の上端よりも下方に配置されるリング係止部を含み、
前記リング係止部は、前記ほぐし部材が前記回転部材側に上昇しているときに、少なくとも1つの前記C字状リングと係合可能であるリング整列装置。
【請求項4】
請求項3に記載のリング整列装置において、
前記C字状リングを前記第2ねじ溝に対して押圧するように前記回転部材の前記小径部の上方に配置されると共に、前記回転部材とは逆方向に回転する押さえローラと、
前記シュート部材の下部に蓄積された前記複数のC字状リングを1つずつ取り出し可能にする切り出し部と、
を更に備え、
前記C字状リングは、スナップリングであり、
前記大径部の軸長は、前記小径部の軸長よりも長く、
前記上下移動機構は、前記回転部材の回転に連動して、前記回転部材が1回転する間に前記ほぐし部材を少なくとも1回下降させるカム機構を含み、
前記複数の邪魔板の高さは、前記小径部に近づくにつれて低くなり、
少なくとも前記小径部に最も近い前記邪魔板は、上端部が前記小径部に近接するように傾斜しており、
前記ほぐし部材は、前記シュート部材の下方、かつ前記リング係止部よりも下方に配置される第2のリング係止部を含み、
前記第2のリング係止部は、前記ほぐし部材が前記回転部材側に上昇しているときに、少なくとも1つの前記C字状リングと係合可能であり、
前記シュート部材は、前記回転部材の前記先端部から前記切り出し部まで斜め下方に延在するリング整列装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、複数のC字状リングを整列させるリング整列装置に関する。
続きを表示(約 3,700 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、絡まった複数のスナップリング(C字状リング)を一つずつ分離して整列させるためのスナップリング整列装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。このスナップリング整列装置は、基端側の円筒部、先端側のテーパ部および円筒部とテーパ部との間のねじ部を有すると共に、モータにより軸心の周りに回転駆動される円柱回転体と、円柱回転体の上方に配置された押さえローラと、複数の邪魔板を有すると共に円柱回転体の下方に配置された櫛歯ほぐし部と、円柱回転体の左右両側に揺動可能に支持されたリング叩き部材と、複数のスナップリングの切り口を合わせるための切り口整合板とを含む。かかるリング整列装置により複数のスナップリングを整列させる際、当該複数のスナップリングは、円筒部を包囲するように円柱回転体にセットされる。円柱回転体にセットされた複数のスナップリングは、当該円柱回転体が回転駆動されると、押さえローラにより下方に押圧されると共に複数の邪魔板に引っ掛かりながら円筒部からねじ部へと移動する。更に、複数のスナップリングは、リング叩き部材により左右両側から叩かれる。これにより、スナップリング同士の絡まりをほぐすことができる。そして、スナップリングは、切り口整合板が切り口に挿入されるように、ねじ部に形成された螺旋溝により出口に向かって1つずつ送り出される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2007-160477号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来のリング整列装置では、円柱回転体の円筒部に軸方向に延びる突条が設けられており、スナップリングの端部が当該突条に引っ掛かると、当該スナップリングが円筒部からはじき出されてしまうおそれがある。また、上記リング整列装置では、押さえローラが円柱回転体の基端部付近に設けられた回動軸を支点として回動自在に支持されているので、複数のスナップリングが押さえローラに当たることなく絡まった状態でねじ部に移動してしまうおそれがある。更に、上記リング整列装置では、複数の邪魔板の大部分が円筒部の下方に配置されていることから、何れかの邪魔板によりスナップリングのねじ部側の移動が規制されてしまい、スナップリングの整列作業が滞ってしまうおそれがある。また、上記リング整列装置では、複数のスナップリング同士の絡まりがほぐされた後、リング叩き部材により左右両側から叩かれて当該複数のスナップリングが再度絡まってしまうおそれもある。そして、上記リング整列装置では、ねじ部でスナップリングの切り口が上側を向いていると、当該スナップリングの下部が切り口整合板に当たってしまい、整列作業が滞ってしまう。
【0005】
そこで、本開示は、C字状リング同士の絡まりを円滑にほぐしながら、束ねられた複数のC字状リングを滞りなく整列させることを主目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示のリング整列装置は、複数のC字状リングを整列させるリング整列装置において、軸心の周りに螺旋状に延在するように外周面に形成されたねじ溝を有すると共に、束ねられた前記複数のC字状リングの内部に通される回転部材であって、前記ねじ溝の谷上の2点を結ぶ中心角90°の弦の長さが前記C字状リングの切り口の幅よりも長くなっている回転部材と、前記ねじ溝に嵌まり込んだ前記C字状リングを前記回転部材の先端部側に送り出すように前記回転部材を前記軸心の周りに回転させる回転駆動装置と、それぞれ前記複数のC字状リングの一部に接触可能となるように前記回転部材の前記軸心の延在方向に間隔をおいて配設された複数の邪魔板を有し、前記回転部材の前記ねじ溝が形成された領域の下方に配置されるほぐし部材と、前記回転部材に対して前記ほぐし部材を上下に移動させる上下移動機構とを含むものである。
【0007】
本開示のリング整列装置を用いて複数のC字状リングを整列させる際、回転部材は、束ねられた複数のC字状リングの内部に通され、回転駆動装置により軸心の周りに回転駆動される。また、上下移動機構によりほぐし部材が上昇させられていると、複数のC字状リングの一部が邪魔板に当たり、邪魔板に当たったC字状リングおよびその後方に位置するC字状リングの回転部材の先端部側への移動が規制される。ここで、本開示のリング整列装置では、ねじ溝の谷上の2点を結ぶ中心角90°の弦の長さがC字状リングの切り口の幅よりも長くなっているので、回転部材からC字状リングに付与される回転力をC字状リングに作用する重力の分力よりも大きくすることが可能になる。これにより、邪魔板により移動が規制された複数のC字状リングを回転部材の周りで回転させ、C字状リング同士の絡まりをほぐして各C字状リングをねじ溝に嵌めていくことができる。そして、回転部材に対してほぐし部材を下降させると、邪魔板によるC字状リングの移動の規制が緩和され、ねじ溝に嵌まり込んだC字状リングを1つずつ回転部材の先端部側に送り出していくことが可能になる。更に、絡まった複数のC字状リングの何れか1つが邪魔板に当たっている状態で、ほぐし部材が下降すると、それまで邪魔板との間の摩擦により規制されていた当該1つのC字状リングの回転が再度許容される。これにより、絡まった複数のC字状リング同士を相対的に回転させて、C字状リング同士の絡まりをほぐすことができる。また、絡まった複数のC字状リングの上部がねじ溝により回転部材の先端部側に移動させられており、かつ当該複数のC字状リングの下部の移動が邪魔板により規制されている状態で、ほぐし部材が下降すると、絡まった複数のC字状リングの下部は、ねじ溝に嵌まった上部を支点として前方に揺動する。これにより、絡まった複数のC字状リングを前後に揺らして、当該複数のC字状リング同士の絡まりをほぐすこともできる。この結果、本開示のリング整列装置によれば、C字状リング同士の絡まりを円滑にほぐしながら、束ねられた複数のC字状リングを滞りなく整列させることが可能になる。加えて、本開示のリング整列装置では、回転部材の左右両側にC字状リングに力を作用させる部材を配置する必要がなくなるので、装置全体をコンパクト化することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本開示のリング整列装置を示す概略構成図である。
本開示のリング整列装置が適用されるC字状リングの一例を示す平面図である。
本開示のリング整列装置に含まれる回転部材および押さえローラを示す概略構成図である。
本開示のリング整列装置に含まれる回転部材の大径部を説明するための模式図である。
本開示のリング整列装置に含まれる回転部材の小径部を説明するための模式図である。
本開示のリング整列装置に含まれるほぐし部材を示す側面図である。
本開示のリング整列装置に含まれるほぐし部材および上下移動機構を示す部分断面図である。
本開示のリング整列装置に含まれるほぐし部材および上下移動機構を示す部分断面図である。
本開示のリング整列装置による複数のC字状リングの整列手順を説明するための説明図である。
本開示のリング整列装置による複数のC字状リングの整列手順を説明するための説明図である。
本開示のリング整列装置による複数のC字状リングの整列手順を説明するための説明図である。
本開示のリング整列装置による複数のC字状リングの整列手順を説明するための模式図である。
本開示のリング整列装置による複数のC字状リングの整列手順を説明するための説明図である。
本開示のリング整列装置による複数のC字状リングの整列手順を説明するための説明図である。
本開示のリング整列装置による複数のC字状リングの整列手順を説明するための説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
次に、図面を参照しながら、本開示の発明を実施するための形態について説明する。
【0010】
図1は、本開示のリング整列装置1を示す概略構成図である。同図に示すリング整列装置1は、複数のC字状リングRを姿勢を揃えて整列させることができるものである。本実施形態において、C字状リングRは、車両に搭載される変速機に装着されるスナップリングであり、リング整列装置1は、当該変速機の生産ラインの側方に設置される。C字状リングRは、図2に示すように、幅wの切り口Rcを介して対向する2つの端部Reを有する。幅wは、2つの端部Re同士の間隔(最短距離)に相当する。
(【0011】以降は省略されています)
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