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公開番号2025079388
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-22
出願番号2023191988
出願日2023-11-10
発明の名称容器及び温調材
出願人株式会社イノアックコーポレーション
代理人個人,個人
主分類F28D 20/02 20060101AFI20250515BHJP(熱交換一般)
要約【課題】容器を破損し難くする。
【解決手段】容器10は、壁16a,16b,16c,16d,16eで囲まれた内部空間10aに蓄熱剤又は蓄冷剤が封入されるものである。容器10における角部を形成する2つの壁16b,16cには、2つの壁16b,16cに跨り内部空間10a側に凹む溝部18を有している。溝部18における溝底には、2つの壁16b,16cに跨り内部空間10aと反対側に突出する板状部20を備えている。板状部20の先端は、溝部18を有する少なくとも一方の壁16b,16cを覆う仮想面V上又は仮想面Vよりも溝部18の内側に位置している。
【選択図】図3

特許請求の範囲【請求項１】
壁で囲まれた内部空間に蓄熱剤又は蓄冷剤が封入される容器であって、
前記容器における角部を形成する２つの前記壁には、前記２つの壁に跨り前記内部空間側に凹む溝部を有し、
前記溝部における溝底には、前記２つの壁に跨り前記内部空間と反対側に突出する板状部を備え、
前記板状部の先端は、前記溝部を有する少なくとも一方の壁を覆う仮想面上又は前記仮想面よりも前記溝部の内側に位置する、容器。
続きを表示（約 390 文字）【請求項２】
前記容器は、ブロー成形品であり、
前記板状部は、ピンチオフ部である請求項１に記載の容器。
【請求項３】
前記溝部における側壁は、前記内部空間側から反対側に向かうにつれて前記板状部から遠ざかるように傾斜している請求項２に記載の容器。
【請求項４】
前記容器は、前記内部空間に通じる開口部と前記開口部に取り付けられた蓋部とを備え、
前記壁は、複層構造をなすとともに、前記容器の最内層がポリアミド系樹脂層を含み、
前記開口部における前記蓋部と接合する接合面は、前記ポリアミド系樹脂層で形成され、
前記蓋部における前記開口部と接合する接合面は、ポリアミド系樹脂である請求項１に記載の容器。
【請求項５】
請求項１～４の何れか一項に記載の容器に蓄熱剤又は蓄冷剤が封入された温調材。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
この発明は、容器及び温調材に関するものである。
続きを表示（約 1,200 文字）【背景技術】
【０００２】
潜熱蓄熱剤などの封入物を封入するための容器がある。このような容器は、運搬などの取り扱い時に他の物にぶつけたり、落としたりすると、衝撃により破損することがある。そこで、容器の厚み方向に圧縮した板状片を容器に形成することで、補強することが提案されている（例えば、特許文献１参照）。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
実開昭６１－８９６７７号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
特許文献１の容器は、運搬などの取り扱い時に他の物にぶつけたり、落としたりした際に、板状片に他の物が直接当たり易く、板状片に衝撃が集中して、容器が破損するおそれがある。
【０００５】
本発明は、従来の技術に係る前記課題に鑑み、これらを好適に解決するべく提案されたものであって、破損し難い容器及び温調材を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明に係る容器の第１態様は、
壁で囲まれた内部空間に蓄熱剤又は蓄冷剤が封入される容器であって、
前記容器における角部を形成する２つの前記壁には、前記２つの壁に跨り前記内部空間側に凹む溝部を有し、
前記溝部における溝底には、前記２つの壁に跨り前記内部空間と反対側に突出する板状部を備え、
前記板状部の先端は、前記溝部を有する少なくとも一方の壁を覆う仮想面上又は前記仮想面よりも前記溝部の内側に位置することを要旨とする。
【０００７】
本発明に係る容器の第２態様は、前記容器の第１態様において、
前記容器は、ブロー成形品であり、
前記板状部は、ピンチオフ部であってもよい。
【０００８】
本発明に係る容器の第３態様は、前記容器の第１態様又は第２態様において、
前記溝部における側壁は、前記内部空間側から反対側に向かうにつれて前記板状部から遠ざかるように傾斜していてもよい。
【０００９】
本発明に係る容器の第４態様は、前記容器の第１態様、第２態様及び第３態様の何れか１つにおいて、
前記容器は、前記内部空間に通じる開口部と前記開口部に取り付けられた蓋部とを備え、
前記壁は、複層構造をなすとともに、前記容器の最内層がポリアミド系樹脂層を含み、
前記開口部における前記蓋部と接合する接合面は、前記ポリアミド系樹脂層で形成され、
前記蓋部における前記開口部と接合する接合面は、ポリアミド系樹脂であるようにしてもよい。
【００１０】
本発明に係る温調材の一態様は、前記第１態様、第２態様、第３態様及び第４態様の何れか１つの容器に、蓄熱剤又は蓄冷剤が封入されたことを要旨とする。
【発明の効果】
（【００１１】以降は省略されています）

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