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公開番号2025078726
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-20
出願番号2025033037,2022555569
出願日2025-03-03,2021-10-07
発明の名称液状化粧料又は液状薬剤用繊維束体、それを用いた塗布部、塗布具
出願人三菱鉛筆株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類A45D 34/04 20060101AFI20250513BHJP(手持品または旅行用品)
要約【課題】 塗布部へのインク誘導芯、若しくは塗布ペン芯等に好適に用いることができる強度に優れ、耐久性にも優れる液状化粧料又は液状薬剤用繊維束体、それを用いた塗布具を提供する。
【解決手段】 本開示の液状化粧料又は液状薬剤用繊維束体は、塗布部へのインク誘導芯、若しくは塗布ペン芯に用いられる液状化粧料又は液状薬剤用繊維束体であって、該液状化粧料又は液状薬剤用繊維束体は、融点の異なる繊維を有する長繊維のマルチフィラメントから構成されると共に、該マルチフィラメントには、少なくとも捲縮繊維が含まれていることを特徴とする液状化粧料又は液状薬剤用繊維束体。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
塗布部へのインク誘導芯、若しくは塗布ペン芯に用いられる液状化粧料又は液状薬剤用繊維束体であって、該液状化粧料又は液状薬剤用繊維束体は、融点の異なる繊維を有する長繊維のマルチフィラメントから構成されると共に、該マルチフィラメントには、少なくとも捲縮繊維が含まれていることを特徴とする液状化粧料又は液状薬剤用繊維束体。
続きを表示(約 620 文字)【請求項2】
捲縮繊維は、下記式(I)によって求められるクリンプ(捲縮)割合が1~50%であることを特徴とする請求項1に記載の液状化粧料又は液状薬剤用繊維束体。
クリンプ割合=(クリンプ幅÷クリンプ長)×100 ……(I)
〔上記式(I)中において、繊維の波形状の頂点から頂点までの距離を、「クリンプ長」とし、クリンプ長と直行する方向の、波の頂点(山)と下点(谷)との距離を、「クリンプ幅」とした。〕
【請求項3】
捲縮繊維の含有率が、液状化粧料又は液状薬剤用繊維束体全量に対して、10~100質量%であることを特徴とする請求項1又は2に記載の液状化粧料又は液状薬剤用繊維束体。
【請求項4】
断面形状が矩形であることを特徴とする請求項1~3の何れか一つに記載の液状化粧料又は液状薬剤用繊維束体。
【請求項5】
塗布部を有するペン先であって、塗布部が請求項1~4の何れか一つに記載の液状化粧料又は液状薬剤用繊維束体から構成されていることを特徴とする塗布部。
【請求項6】
塗布部にインクを誘導するインク誘導芯を有するペン先であって、インク誘導芯が請求項1~4の何れか一つに記載の液状化粧料又は液状薬剤用繊維束体から構成されることを特徴とする塗布部。
【請求項7】
請求項5又6に記載の塗布部を備えたことを特徴とする塗布具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本明細書は、塗布部へのインク誘導芯、若しくは塗布ペン芯等に好適に用いることができる強度に優れ、耐久性にも優れる液状化粧料又は液状薬剤用繊維束体、それを用いた塗布部、塗布具に関する。
続きを表示(約 3,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、合成樹脂製の繊維や天然繊維等の繊維束よりなる繊維束体をペン先や、中継芯等に用いた筆記具や、化粧用などの塗布体に用いた塗布具には、多種多様な構造のものが知られている。
これらの筆記具や化粧具などに用いられる繊維束体は、ペン芯や中継芯などのインク供給芯、塗布体などの液体供給芯などとして使用されている。
【0003】
これらの繊維束体において、硬度や気孔率の調整が容易である幅広い要求品質に応えられるものとして、バインダーレス(接着用の熱硬化性樹脂を用いない)繊維束体が知られている。
このバインダーレス繊維束体としては、例えば、主繊維と、少なくとも外表面の一部又は全部に前記主繊維よりも融点の低い低融点部を有する熱融着繊維と、を含む二種類以上の繊維を多数混合し長手方向に揃えて束ね圧縮してなる繊維製液体供給芯であって、繊維間に連続気孔を有する状態で繊維間を熱溶融した際の前記低融点部により結着し、繊維方向を長手方向へ向けた中実棒状に形成されていることを特徴とする繊維製液体供給芯(例えば、特許文献1参照)などが知られている。
【0004】
上記特許文献1に記載される技術は、二種類以上の繊維を用い、一つは低融点繊維を用いるものであるが、低融点繊維の熱収縮による寸法安定性に課題があったため、芯鞘型などの複合型長繊維のマルチフィラメントだけで作製することが難しく、低融点繊維を安定して固着させるために、融点差のある2種類以上の短繊維(成形するペン芯等の長さと略同じではなく、熱溶着のために短く形成された繊維長)を混合して製造する必要があった。
しかしながら、短繊維を用いる繊維束体では、ペン芯や中継芯、液体供給芯等を細身の断面にした場合、例えば、断面矩形状や異形断面の芯体等、特に径の小さい繊維束芯を成形する場合には、束ねた短繊維の量を少なくする必要がある。この場合、糸束を引き出す際に長手方向の前後にテンションが掛かかることによって、短繊維同士の絡み合いにズレが生じてしまう恐れがある。これによって芯の長手方向の糸密度にバラつきが生じたり、最悪は短繊維同士の絡み合いが弱まり、糸束が前後で分離してしまうなどの課題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2011-20443号公報(特許請求の範囲、実施例等)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本開示は、上記従来技術の課題等に鑑み、これを解消しようとするものであり、ペン芯や中継芯、液体供給芯等に用いられる筆記具用繊維束体であって、断面矩形状や異形断面の芯体等、特に径の小さい繊維束芯とした場合にあっても、繊維束体としてのインクなどの液体供給性能等を損なうことなく、芯の長手方向の糸密度バラつきがなく、強度に優れ、耐久性にも優れる筆記具用繊維束体、それを用いたペン先、筆記具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、上記従来の課題等に鑑み、これを解消しようとするものであり、ペン先へのインク誘導芯、若しくは筆記ペン芯に用いられる筆記具用繊維束体であって、該筆記具用繊維束体は、融点の異なる繊維を有する長繊維のマルチフィラメントから構成すると共に、該マルチフィラメントには、少なくとも特定物性の繊維を含ませることにより、上記目的の筆記具用繊維束体、それを用いたペン先、筆記具が得られることを見出し、本開示を完成するに至ったのである。
【0008】
すなわち、本開示の筆記具用繊維束体は、ペン先へのインク誘導芯、若しくは筆記ペン芯に用いられる筆記具用繊維束体であって、該筆記具用繊維束体は、融点の異なる繊維を有する長繊維のマルチフィラメントから構成されると共に、該マルチフィラメントには、少なくとも捲縮繊維が含まれていることを特徴とする。
前記捲縮繊維は、下記式(I)によって求められるクリンプ(捲縮)割合が1~50%であることが好ましい。
クリンプ割合=(クリンプ幅÷クリンプ長)×100 ……(I)
〔上記式(I)中において、繊維の波形状の頂点から頂点までの距離を、「クリンプ長」とし、クリンプ長と直行する方向の、波の頂点(山)と下点(谷)との距離を、「クリンプ幅」とした。〕
ただし、クリンプ形状は、波型に限らず、図1(d)に示すようなループ形状が含まれている場合もある。
前記捲縮繊維の含有率が、筆記具用繊維束体全量に対して、10~100質量%であることが好ましい。
これらの筆記具用繊維束体は、断面形状が矩形であることが好ましい。
本開示のペン先は、筆記ペン芯を有するペン先であって、筆記ペン芯が上記構成の筆記具用繊維束体から構成されていることを特徴とするものであり、また、筆記部にインクを誘導するインク誘導芯を有するペン先であって、インク誘導芯が上記構成の筆記具用繊維束体から構成されることを特徴とする。
本開示の筆記具は、上記構成の筆記ペン芯を有するペン先、及び/又は、上記構成の筆記部にインクを誘導するインク誘導芯を有するペン先を備えたことを特徴とする。
なお、本開示において、「捲縮繊維」とは、繊維に二次元または三次元的な捲縮・ひずみを付与し、このひずみを適当な方法で固定し、繊維間相互の平行性を乱すことによって、かさ高性と伸縮性を与えた繊維をいう。本開示では、上述の如く、好ましい捲縮繊維は、上記式(I)によって求められるクリンプ(捲縮)割合が上記範囲とするものである。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、断面矩形状や異形断面の芯体等、特に径の小さい繊維束芯とした場合にあっても、繊維束体としてのインクなどの液体供給性能等を損なうことなく、芯の長手方向の糸密度バラつきがなく、強度に優れ、耐久性にも優れる筆記具用繊維束体、それを用いたペン先、筆記具が提供される。
本開示の目的及び効果は、特に請求項において指摘される構成要素及び組み合わせを用いることによって認識され且つ得られるものである。上述の一般的な説明及び後述の詳細な説明の両方は、例示的及び説明的なものであり、特許請求の範囲に記載されている本開示を制限するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0010】
(a)は本開示の筆記具用繊維束体の実施形態の一例を示す概略斜視図、(b)は本開示の筆記具用繊維束体における捲縮繊維のクリンプ率を説明する説明図、(c)は筆記具用繊維束体中に捲縮繊維を有することの一例を示す電子顕微鏡(SEM)写真、(d)は本開示の筆記具用繊維束体における捲縮繊維において、クリンプ形状は波型に限らず、ループ形状が含まれる場合の一例を示す電子顕微鏡(SEM)写真である。
(a)及び(b)は、本開示の筆記具用繊維束体に用いる融点が異なるマルチフィラメントの形態を説明するための断面態様で示す概略図であり、(a)はサイドバイサイド型、(b)芯鞘型を示すものである。
本開示の筆記具用繊維束体の実施形態の他例を示す概略斜視図である。
本開示の筆記具用繊維束体を製造するための製造工程の実施形態の一例を断面態様で示す概略図である。
(a)は本開示の筆記具用繊維束体の一例(実施例)を示す端面図とその拡大図の電子顕微鏡(SEM)写真、(b)は本開示の範囲外となる比較例を示す筆記具用繊維束体の一例を示す端面図とその拡大図の電子顕微鏡(SEM)写真である。
本開示の筆記具の一例であり、両端にペン先を有するツインタイプの筆記具の実施形態を示すものであり、(a)は正面図、(b)は正面視の縦断面図である。
図6の筆記具の両端のキャップを取り外した状態を示す各図面であり、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は正面視の縦断面図である。
図6のツインタイプの筆記具において、一方の筆記ペン芯を有するペン先を含む筆記具の半分を拡大して示す拡大斜視図である。
図8のペン先の筆記ペン芯を保持する保持体の実施形態の一例を示す各図面であり、(a)は前方側からみた斜視図、(b)は平面図、(c)は後方側からみた斜視図、(d)は右側面図、(e)は正面図、(f)は左側面図、(g)は正面視の縦断面図、(h)は底面図である。
図6のツインタイプの筆記具において、他方のインク供給芯を有するペン先を含む筆記具の半分を拡大して示す拡大斜視図である。
図10のペン先のインク供給芯、筆記部を保持する保持体の実施形態の一例を示す各図面であり、(a)は前方側からみた斜視図、(b)は平面図、(c)は後方側からみた斜視図、(d)は右側面図、(e)は正面図、(f)は左側面図、(g)は正面視の縦断面図、(h)は底面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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