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公開番号
2025111168
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-30
出願番号
2024005404
出願日
2024-01-17
発明の名称
筆記具用水中油滴型インク組成物
出願人
三菱鉛筆株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C09D
11/17 20140101AFI20250723BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】本発明では、耐直流性を良好にしつつ、書き出しの筆感及び描線のカスレを抑制できる、新規な筆記具用水中油滴型インク組成物を提供する。
【解決手段】本発明の筆記具用水中油滴型インク組成物は、
水相に対して油相が水中油滴の状態で含まれており、
前記油相が、樹脂、及び極性潤滑油を含有しており、かつ
前記樹脂の含有率が、油相の質量に対して、0.5質量%超である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
水相に対して油相が水中油滴の状態で含まれており、
前記油相が、樹脂、及び極性潤滑油を含有しており、かつ
前記樹脂の含有率が、油相の質量に対して、0.5質量%超である、
筆記具用水中油滴型インク組成物。
続きを表示(約 710 文字)
【請求項2】
前記油相が、炭素数10以上の脂肪酸又は炭素数10以上のアルコールを更に含有している、請求項1に記載の筆記具用水中油滴型インク組成物。
【請求項3】
前記脂肪酸が、直鎖脂肪酸である、請求項2に記載の筆記具用水中油滴型インク組成物。
【請求項4】
前記脂肪酸の含有率が、油相の質量に対して、15質量%以上である、請求項2又は3に記載の筆記具用水中油滴型インク組成物。
【請求項5】
前記極性潤滑油が、エステル系潤滑油、又はポリグリコール系潤滑油である、請求項1又は2に記載の筆記具用水中油滴型インク組成物。
【請求項6】
前記極性潤滑油が、水酸基を有する脂肪酸同士が縮合若しくは水酸基を有する脂肪酸と水酸基を有しない脂肪酸とが縮合した脂肪酸オリゴマーであるエストリド、又は前記エストリドとアルコールとのエステルである、請求項5に記載の筆記具用水中油滴型インク組成物。
【請求項7】
前記極性潤滑油の酸価が、150以下である、請求項1又は2に記載の筆記具用水中油滴型インク組成物。
【請求項8】
前記樹脂のガラス転移温度が、100℃以下である、請求項1又は2に記載の筆記具用水中油滴型インク組成物。
【請求項9】
前記樹脂が、スチレンアクリル樹脂、ポリエステル樹脂、及びケトン樹脂からなる群より選択される、請求項1又は2に記載の筆記具用水中油滴型インク組成物。
【請求項10】
前記水相が、樹脂を含有していない、請求項1又は2に記載の筆記具用水中油滴型インク組成物。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、筆記具用水中油滴型インク組成物に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
水性ボールペンの特徴として、筆記感が軽いことが挙げられるが、一方でガリツキを感じることも多い。また、着色剤として用いられる水溶性染料は、着色力や調色の自由度は高いという利点を有するが、耐候性が低く、描線に水が付着した場合には、描線がブリードしやすいという問題がある。
【0003】
油性ボールペンは筆記時のガリツキ感がなく、描線にじみが少ないという利点を有するが、重い書き味になる場合が多い。また、着色剤として用いられる油溶性染料は、耐水性を有しており、上記のような描線に水が付着した場合のブリードが生じない。
【0004】
近年、油性インクの粘度を低下させて書き味を向上させた油性ボールペンも開発されている。しかし、低粘度の油性インクは筆記流出量が多くなるので、描線乾燥性が悪化し、紙裏面へのインクの裏抜け、ボテの原因となる。
【0005】
このような課題に対し、水相の書き味の良さと油溶性染料の耐水性を両立させることができる手段として、インク性状が水中油滴型のエマルション(O/Wエマルション)である水性ボールペン用インク組成物が開示されている。
【0006】
特許文献1では、水相に対して油相が、水中油滴型エマルションの状態で含まれる水性ボールペン用インク組成物であって、前記油相又は前記水相の少なくとも一方が着色剤を含み、前記油相が、当該油相を構成する成分中、水酸基を有する脂肪酸同士が縮合もしくは水酸基を有する脂肪酸と水酸基を有しない脂肪酸とが縮合した脂肪酸オリゴマーであるエストリド、又は当該エストリドとアルコールとのエステルを含むことを特徴とする水性ボールペン用インク組成物が開示されている。
【0007】
特許文献2では、水相に対して油相が、水中油滴型エマルションの状態で含まれる水性ボールペン用インク組成物であって、前記油相又は前記油相及び前記水相が着色剤を含み、前記油相が、当該油相を構成する成分中、炭素数6~22の脂肪酸を含むことを特徴とする水性ボールペン用インク組成物が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2013-221051号公報
特開2013-203790号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明では、耐直流性を良好にしつつ、書き出しの筆感及び描線のカスレを抑制できる、新規な筆記具用水中油滴型インク組成物を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者らは、鋭意検討したところ、以下の手段により上記課題を解決できることを見出して、本発明を完成させた。すなわち、本発明は、下記のとおりである:
〈態様1〉水相に対して油相が水中油滴の状態で含まれており、
前記油相が、樹脂、及び極性潤滑油を含有しており、かつ
前記樹脂の含有率が、油相の質量に対して、0.5質量%超である、
筆記具用水中油滴型インク組成物。
〈態様2〉前記油相が、炭素数10以上の脂肪酸又は炭素数10以上のアルコールを更に含有している、態様1に記載の筆記具用水中油滴型インク組成物。
〈態様3〉前記脂肪酸が、直鎖脂肪酸である、態様2に記載の筆記具用水中油滴型インク組成物。
〈態様4〉前記脂肪酸の含有率が、油相の質量に対して、15質量%以上である、態様2又は3に記載の筆記具用水中油滴型インク組成物。
〈態様5〉前記極性潤滑油が、エステル系潤滑油、又はポリグリコール系潤滑油である、態様1~4のいずれか一項に記載の筆記具用水中油滴型インク組成物。
〈態様6〉前記極性潤滑油が、水酸基を有する脂肪酸同士が縮合若しくは水酸基を有する脂肪酸と水酸基を有しない脂肪酸とが縮合した脂肪酸オリゴマーであるエストリド、又は前記エストリドとアルコールとのエステルである、態様5に記載の筆記具用水中油滴型インク組成物。
〈態様7〉前記極性潤滑油の酸価が、150以下である、態様1~6のいずれか一項に記載の筆記具用水中油滴型インク組成物。
〈態様8〉前記樹脂のガラス転移温度が、100℃以下である、態様1~7のいずれか一項に記載の筆記具用水中油滴型インク組成物。
〈態様9〉前記樹脂が、スチレンアクリル樹脂、ポリエステル樹脂、及びケトン樹脂からなる群より選択される、態様1~8のいずれか一項に記載の筆記具用水中油滴型インク組成物。
〈態様10〉前記水相が、樹脂を含有していない、態様1~9のいずれか一項に記載の筆記具用水中油滴型インク組成物。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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