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公開番号2025132847
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-10
出願番号2024030676
出願日2024-02-29
発明の名称鉛筆
出願人三菱鉛筆株式会社
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類B43K 19/02 20060101AFI20250903BHJP(筆記用または製図用の器具;机上付属具)
要約【課題】易削り性を付与する材料が含有されない木材を用いた場合であっても、切削後の鉛筆の表面品質の低下を抑制できる鉛筆を提供する。
【解決手段】鉛筆10は、径RCが3.0mm以上である芯14と、芯14を被覆し、気乾比重が0.6未満である易削り性を付与する材料が含有されない木材で形成された軸体12と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
径が３．０ｍｍ以上である芯と、
前記芯を被覆し、気乾比重が０．６未満である易削り性を付与する材料が含有されない木材で形成された軸体と、
を備える、鉛筆。
続きを表示（約 240 文字）【請求項２】
前記軸体の断面形状は、六角形状又は円形状であり、
前記軸体の断面形状が六角形状である場合、六角形の互いに対向する外側面同士の間の面間距離が７．４ｍｍ以下、かつ、外接円の径が８ｍｍ以下であり、
前記軸体の断面形状が円形状である場合、円の径が８ｍｍ以下である、
請求項１に記載の鉛筆。
【請求項３】
前記芯が折損することなく切削を実行可能な切削トルクの許容平均値は、１０ｃＮ・ｍ以下である、
請求項１又は２に記載の鉛筆。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、鉛筆に関する。
続きを表示（約 1,100 文字）【背景技術】
【０００２】
特許文献１には、鉛筆の軸体を形成する軸体材料組成物に、少なくとも自然由来の体質材と自然由来の結合材とを含有させることによって、従来の木軸と同様の易削り性を軸体に具備させることができる旨が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０２３－０５９４３１号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
ここで、本件開示者は、特に気乾比重が０．６未満で、易削り性を付与する材料が含有されない木材を用いた場合、芯を鋭らせるために鉛筆を切削する際、軸体の切削抵抗が比較的高くなり、結果、軸体が被覆する内側の芯が折れ易くなる、という知見を得た。すなわち、易削り性を付与する材料が含有されない木材を用いた場合、切削後の鉛筆の表面品質が低下してしまう。この点、特許文献１では、易削り性を付与する材料が含有されない木材を用いた場合、の鉛筆の切削時に、軸体の切削抵抗を低下させる技術は検討されていない。
【０００５】
本開示は、上記に鑑みなされたものであって、易削り性を付与する材料が含有されない木材を用いた場合であっても、切削後の鉛筆の表面品質の低下を抑制できる鉛筆を提供する。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本開示の態様は、下記の通りである。
【０００７】
＜態様１＞
径が３．０ｍｍ以上である芯と、
前記芯を被覆し、気乾比重が０．６未満である易削り性を付与する材料が含有されない木材で形成された軸体と、
を備える、鉛筆。
【０００８】
態様１では、芯の径が３．０ｍｍ以上であるため、芯の径が３．０ｍｍ未満であること以外は同じ寸法と同じ形状とを有する鉛筆と比べ、鉛筆を切削する際に生じる芯の切削体積が増加する。芯の切削体積が増加する分、鉛筆を切削する際に生じる軸体の木材の切削体積が低減する。このため、芯の径が３．０ｍｍ以上である場合、軸体の木材の切削抵抗を低下でき、結果、切削トルクを低減できる。このため、切削後の鉛筆の表面品質を向上できる。
【０００９】
＜態様２＞
前記軸体の断面形状は、六角形状又は円形状であり、
前記軸体の断面形状が六角形状である場合、六角形の互いに対向する外側面同士の間の面間距離が７．４ｍｍ以下、かつ、外接円の径が８ｍｍ以下であり、
前記軸体の断面形状が円形状である場合、円の径が８ｍｍ以下である、
態様１に記載の鉛筆。
【００１０】
態様２では、表面品質が向上された鉛筆を幅広く提供できる。
（【００１１】以降は省略されています）

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