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公開番号
2025146290
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-03
出願番号
2024046976
出願日
2024-03-22
発明の名称
筆記具用水性インク組成物、この水性インク組成物を搭載した筆記具
出願人
三菱鉛筆株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C09D
11/17 20140101AFI20250926BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】 描線の乾燥性を下げることなく、ペン先のドライアップ耐性を高めることができる筆記具用水性インク組成物、この水性インク組成物を搭載した筆記具を提供する。
【解決手段】 本発明の筆記具用水性インク組成物は、少なくとも、色材と、水溶性溶剤と、水への溶解度が40g/100mL未満の造膜性ノンドライ剤と、水とを含有し、かつ、インク中の水溶性成分に対する造膜性ノンドライ剤のモル分率が0.25以上であることを特徴とする。また、本発明の筆記具は、上記組成の筆記具用水性インク組成物を搭載したことを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
少なくとも、色材と、水溶性溶剤と、水への溶解度が40g/100mL未満の造膜性ノンドライ剤と、水とを含有し、かつ、インク中の水溶性成分に対する造膜性ノンドライ剤のモル分率が0.25以上であることを特徴とする筆記具用水性インク組成物。
続きを表示(約 190 文字)
【請求項2】
造膜性ノンドライ剤の融点が25℃以上であることを特徴とする請求項1記載の筆記具用水性インク組成物。
【請求項3】
造膜性ノンドライ剤の水への溶解度が10g/100mL以下であることを特徴とする請求項1又は2記載の筆記具用水性インク組成物。
【請求項4】
請求項1又は2記載の筆記具用水性インク組成物を搭載したことを特徴とする筆記具。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、描線の乾燥性を下げることなく、ペン先のドライアップ耐性を高めることができる筆記具用水性インク組成物、この水性インク組成物を搭載した筆記具に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、筆記具用などの水性インク組成物の揮発抑制剤として、水溶性溶剤(水に可溶で、常温で液体)や水溶性粉体(水に可溶で、常温で固体)を配合していた。
これらのうち、水性インク組成物中に水溶性溶剤の含有量を多くすると、筆記した描線の乾燥性が大きく低下し、ペン先での揮発は抑制できるが、描線の乾燥性が低下するという課題があった。一方、水溶性粉体を、水溶性溶剤の代わりに用いることもあるが、水溶性溶剤と同様の課題があった。
また、水への溶解度が低い水溶性粉体(以下、単に「造膜性ノンドライ剤」という)が、使用されることもあるが、造膜性ノンドライ剤のペン先への造膜効果を低減させる、水溶性溶剤や水への溶解度が高い溶剤が併用されることで、造膜性が発現せず、その揮発抑制効果は発揮されていないのが実情であった。
【0003】
他方、特許文献1には、水性インキにある種の物質を包含せしめた場合、耐乾燥性が良好で急激に粘度が上昇したり、強い臭気を発生することがなく、かつ、感熱紙やノンカ-ボン紙上の記録画像や筆跡を消さず、感熱紙上でも筆跡が変色しない優れた水性インキとして、着色材と水と、ペンタエリスリト-ル、トリメチロ-ルエタンまたはトリメチロ-ルプロパンより選ばれる一種または二種以上の混合物とからなる水性インク組成物が開示されている。
【0004】
また、本願出願人による特許文献2には、キャップ内の結露を抑えるため、少なくとも、水性インクが内蔵される軸筒と、該軸筒の先端側に設けた水性インクが吐出可能なペン先と、該軸筒のペン先側に着脱自在に装着されるキャップと、を備えた筆記具であって、前記水性インクは、50℃での蒸気圧が、10.3~12.3kPaであることを特徴とする筆記具を開示している。
【0005】
しかしながら、上記特許文献1,2を含む従来の水性インク組成物では、未だ、ペン先のドライアップ耐性を高めることができず、描線の乾燥性を下げることなく、ペン先のドライアップ耐性を高めることができる筆記具用水性インク組成物、その筆記具が切望されているのが現状であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開平5-271601号公報(特許請求の範囲等)
特開2023-90636号公報(特許請求の範囲等)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上記従来技術の課題及び現状などに鑑み、これを解消しようとするものであり、描線の乾燥性を下げることなく、ペン先のドライアップ耐性を高めることができる筆記具用水性インク組成物、この水性インク組成物を搭載した筆記具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者は、上記従来の課題等に鑑み、鋭意研究を行った結果、少なくとも、色材と、水とを含有し、インク物性を特定範囲等とすることにより、上記目的の筆記具用水性インク組成物、並びに、筆記具が得られることを見出し、本発明を完成するに至ったのである。
【0009】
すなわち、本発明の筆記具用水性インク組成物は、少なくとも、色材と、水溶性溶剤と、水への溶解度が40g/100mL未満の造膜性ノンドライ剤と、水とを含有し、かつ、インク中の水溶性成分に対する造膜性ノンドライ剤のモル分率が0.25以上であることを特徴とする。
造膜性ノンドライ剤の融点が25℃以上であることが好ましい。
造膜性ノンドライ剤の水への溶解度が10g/100mL以下であることが好ましい。
本発明の筆記具は、上記構成の筆記具用水性インク組成物を搭載したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、描線の乾燥性を下げることなく、ペン先のドライアップ耐性を高めることができる筆記具用水性インク組成物、この水性インク組成物を搭載した筆記具が提供される。
本発明の目的及び効果は、特に請求項において指摘される構成要素及び組み合わせを用いることによって認識され且つ得られるものである。上述の一般的な説明及び後述の詳細な説明の両方は、例示的及び説明的なものであり、特許請求の範囲に記載されている本発明を制限するものではない。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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