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公開番号2025155433
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-14
出願番号2024059264
出願日2024-04-01
発明の名称筆記具
出願人三菱鉛筆株式会社
代理人
主分類B43K 3/00 20060101AFI20251006BHJP(筆記用または製図用の器具;机上付属具)
要約【課題】
2種部品が一体で構成された筆記具部品を用いた筆記具において、環境に優れた筆記具を提供する。
【解決手段】
樹脂成形部材の一つを一次側成形体として形成し、樹脂成形部材の他の一つを一次側成形体と接着した二次側成形体からなる二色成形により形成された筆記具部材とし、前記一次側成形体は、バージン材として形成された機能部品とし、前記二次側成形体は、環境配慮材料として形成された非機能部品である樹脂成形部材を備えたことを特徴とする筆記具である。
【選択図】図3

特許請求の範囲【請求項1】
樹脂成形部材が備えられた筆記具において、
前記樹脂成形部材の一つを一次側成形体として形成し、前記樹脂成形部材の他の一つを前記一次側成形体と接着した二次側成形体からなる二色成形により形成し、前記一次側成形体は、バージン材として形成された機能部品とし、前記二次側成形体は、環境配慮材料として形成された非機能部品である筆記具部品を備えたことを特徴とする筆記具。
続きを表示(約 110 文字)【請求項2】
環境配慮材料は、ポストコンシューマ材料、バイオマス材料、植物由来材料、産業用再生プラスチック材料、海洋廃棄物由来プラスチック材料の何れかが含まれた筆記具部品であることを特徴とする請求項1記載の筆記具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は筆記具に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、特許文献1に示されたような二色成形法にて形成された樹脂成形部材を用いた筆記具が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-71292
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1記載の筆記具において、異なる材料で形成された樹脂成形部品ではあるが、一次成形材料及び二次成形材料共に所謂バージン材を用いたものが前提となっており、昨今叫ばれている持続可能な開発目標(SDGs)等による環境に対して配慮された部材を用いた筆記具とはなっていない。以上のことから環境に配慮された部材を用いた筆記具を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
そこで本発明者は鋭意開発の末、以下の発明を実現するに至った。
樹脂成形部材が備えられた筆記具において、前記樹脂成形部材の一つを一次側成形体として形成し、前記樹脂成形部材の他の一つを前記一次側成形体と接着した二次側成形体からなる二色成形により形成し、前記一次側成形体は、バージン材として形成された機能部品とし、前記二次側成形体は、環境配慮材料として形成された非機能部品である筆記具部品を備えた筆記具である。バージン材とは、まだ使用されていない、つまり使用サイクルを経ていない樹脂素材のことである。所謂新品と呼ばれる樹脂成形品である。
【0006】
本発明における機能部品とは、インク等の液体と接触して物性が変質しやすい箇所、他部品との嵌合、圧入を必要とする部品を示す。例えば、クリップとキャップとの圧入部分、嵌合を必要とする部分のある部品、軸筒とキャップとの嵌合を必要とする部品である。
【0007】
環境配慮材料とは、ポストコンシューマ材料や、樹脂材料内に澱粉、米粉、セルロース由来材料、茶殻、コーヒー豆、穀類のもみ殻、木炭、竹炭、海藻、藻、木粉、竹粉、籾殻粉、古米粉若しくは米糠粉のいずれかの粉体又は植物油脂としたバイオマス材料、植物由来材料、産業用再生プラスチック、海洋廃棄物由来プラスチックを含有していることをいう。また、ポストコンシューマ材料とは、JIS Q14021:2000に記載された材料を意味する。家庭から排出される材料又は製品のユーザとして商業施設、工業施設及び各種施設から本来の目的のためにはもはや使用できなくなった製品として発生する材料であり、一度市場に出荷され、ユーザや施設等での使用が終了、排出した後で回収して再利用する材料である。少なくとも二次側成形体に対して10%以上含むことが好ましい。
【0008】
また、環境配慮材料は、バイオマス度が10pMC以上とすることが好ましい。バイオマス度とは、放射性炭素(C14)測定によるバイオマス由来の炭素の含有量を測定した値であり、バージン材の合成樹脂では炭素含有量は10pMC未満である。材料の外層に含まれる炭素の含有量の割合を測定することにより、バイオマス度を算出することができる。部品のすべてを環境配慮材料とした場合は物性が不安定なため部品の機械的性質に悪影響を及ぼす可能性がある。そこで機能部品にバージン材、非機能部品に環境配慮材料による二色成形部品とすることによって、環境に配慮しつつ部品の機能を低下させない成形部品を備えた筆記具を提供することができる。
【発明の効果】
【0009】
上記記載の手段により、機能部品にはバージン材を用い、非機能部品には環境に配慮した材料を用いることで、従来より環境に配慮した製品を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
実施形態の筆記具の外観を正面図(A)及び側面図(B)で示す。
図1(A)のV-V断面図である。
図1の筆記具の軸筒を斜視図(A)、側面図(B)並びに図3(B)におけるIIc-IIc断面図(C)及びIId-IId断面図(D)で示す。
図1の筆記具のクリップを正面図(A)、斜視図(B)、側面図(C)並びに図4(A)におけるIIId-IIId断面図(D)で示す。
図1の筆記具の天冠を側面図(A)、平面図(B)、底面図(C)、平面斜視図(D)、底面斜視図(E)及び図5(A)におけるIV-IV断面図(F)で示す。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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