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公開番号2025078442
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-20
出願番号2023191013
出願日2023-11-08
発明の名称情報処理装置、情報処理方法及び情報処理システム
出願人ソフトバンク株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類G06F 8/77 20180101AFI20250513BHJP(計算;計数)
要約【課題】開発対象のシステムを構成するソースコードの品質を向上させることを可能とする。
【解決手段】本願に係る情報処理装置は、開発対象のシステムを構成する複数のソースコードそれぞれに関するコード情報を取得する取得部と、コード情報に基づいて、複数のソースコードそれぞれを評価する複数の異なる評価方法それぞれに対応する評価値である部分評価値を算出し、部分評価値に基づいて、開発対象のシステムを評価する複数の異なる評価方法それぞれに対応する評価値である全体評価値を算出し、開発対象のシステムを評価する複数の異なる評価方法それぞれに対応する重みである基準重みと、全体評価値とに基づいて、開発対象のシステムに対する総合的な評価を示す総合評価値を算出する算出部と、を備える。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項１】
開発対象のシステムを構成する複数のソースコードそれぞれに関するコード情報を取得する取得部と、
前記コード情報に基づいて、前記複数のソースコードそれぞれを評価する複数の異なる評価方法それぞれに対応する評価値である部分評価値を算出し、前記部分評価値に基づいて、前記開発対象のシステムを評価する複数の異なる評価方法それぞれに対応する評価値である全体評価値を算出し、前記開発対象のシステムを評価する複数の異なる評価方法それぞれに対応する重みである基準重みと、前記全体評価値とに基づいて、前記開発対象のシステムに対する総合的な評価を示す総合評価値を算出する算出部と、
を備える情報処理装置。
続きを表示（約 1,100 文字）【請求項２】
前記算出部は、
複数のシステムにおける前記全体評価値の代表値と、前記開発対象のシステムにおける前記全体評価値との比較に基づいて、前記総合評価値を算出する
請求項１に記載の情報処理装置。
【請求項３】
前記算出部は、
前記代表値として、前記複数のシステムにおける前記全体評価値の中央値または最頻値と、前記開発対象のシステムにおける前記全体評価値との比較に基づいて、前記総合評価値を算出する
請求項２に記載の情報処理装置。
【請求項４】
前記算出部は、
前記開発対象のシステムを評価する複数の異なる評価方法のうち、脆弱性に関する評価方法に対応する前記基準重みを他の評価方法に対応する前記基準重みよりも大きくして、前記総合評価値を算出する
請求項１に記載の情報処理装置。
【請求項５】
前記算出部は、
静的テストに関する評価方法に対応する前記基準重みを前記脆弱性に関する評価方法に対応する前記基準重みの次に大きくして、前記総合評価値を算出する
請求項４に記載の情報処理装置。
【請求項６】
前記算出部は、
コードレビューにおける不適切なコメントに関する評価方法に対応する前記基準重みを前記静的テストに関する評価方法の次に大きくして、前記総合評価値を算出する
請求項５に記載の情報処理装置。
【請求項７】
前記算出部は、
前記複数のソースコードそれぞれに対応する重みであるコード重みと、前記部分評価値とに基づいて、前記全体評価値を算出する
請求項１に記載の情報処理装置。
【請求項８】
前記算出部は、
ライブラリに対応するソースコードに対応する前記コード重みを他のソースコードに対応する前記コード重みよりも大きくして、前記全体評価値を算出する
請求項７に記載の情報処理装置。
【請求項９】
前記算出部は、
他のシステムと連携するモジュールに対応するソースコードに対応する前記コード重みを他のソースコードに対応する前記コード重みよりも大きくして、前記全体評価値を算出する
請求項７に記載の情報処理装置。
【請求項１０】
前記算出部は、
利用者の個人情報を取り扱うモジュールに対応するソースコードに対応する前記コード重みを他のソースコードに対応する前記コード重みよりも大きくして、前記全体評価値を算出する
請求項７に記載の情報処理装置。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法及び情報処理システムに関する。
続きを表示（約 1,800 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、ソースコードの品質を評価する技術が知られている。例えば、複数の端末からなる分散開発環境で開発されている複数の作業工程を含む設計開発プロジェクトにおいて、作業工程毎に生成されるソースコードを評価するソースコード評価システムであって、生成されるソースコード毎にインスペクションを行う品質検査手段が出力したインスペクションの結果と、品質検査手段が過去にソースコードに対して行ったインスペクションの結果に関する診断履歴情報をもとにソースコードの品質を評価する技術が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２００６－５９２７６号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
しかしながら、上記の従来技術では、生成されるソースコード毎にインスペクションを行う品質検査手段が出力したインスペクションの結果と、品質検査手段が過去にソースコードに対して行ったインスペクションの結果に関する診断履歴情報をもとにソースコードの品質を評価するに過ぎないため、開発対象のシステムを構成するソースコードの品質を向上させることを可能とすることができるとは限らない。
【０００５】
本願は、開発対象のシステムを構成するソースコードの品質を向上させることを可能とすることができる情報処理装置、情報処理方法及び情報処理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本願に係る情報処理装置は、開発対象のシステムを構成する複数のソースコードそれぞれに関するコード情報を取得する取得部と、前記コード情報に基づいて、前記複数のソースコードそれぞれを評価する複数の異なる評価方法それぞれに対応する評価値である部分評価値を算出し、前記部分評価値に基づいて、前記開発対象のシステムを評価する複数の異なる評価方法それぞれに対応する評価値である全体評価値を算出し、前記開発対象のシステムを評価する複数の異なる評価方法それぞれに対応する重みである基準重みと、前記全体評価値とに基づいて、前記開発対象のシステムに対する総合的な評価を示す総合評価値を算出する算出部と、を備える。
【発明の効果】
【０００７】
実施形態の一態様によれば、開発対象のシステムを構成するソースコードの品質を向上させることを可能とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【０００８】
図１は、システム開発の工程について説明するための図である。
図２は、実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。
図３は、実施形態に係る情報処理装置の構成例を示す図である。
図４は、実施形態に係る総合評価値の算出方法について説明するための図である。
図５は、実施形態に係る評価レポート情報の一例を示す図である。
図６は、実施形態に係る情報処理装置による処理手順を示すフローチャートである。
図７は、情報処理装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
【発明を実施するための形態】
【０００９】
以下に、本願に係る情報処理装置、情報処理方法及び情報処理システムを実施するための形態（以下、「実施形態」と呼ぶ）について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報処理装置、情報処理方法及び情報処理システムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【００１０】
（実施形態）
〔１．はじめに〕
図１は、システム開発の工程について説明するための図である。図１では、一般にウォーターフォール型と呼ばれるシステム開発工程の一例を示している。ウォーターフォール型のシステム開発は、業務要件定義、システム要件定義、基本設計、詳細設計、システム実装（製造）、単体テスト、結合テスト、総合テストおよびユーザ受入テストといった複数の工程に分かれており、それぞれの工程が順序性をもっている。なお、本願においては、業務要件定義～システム実装（製造）までの工程を製造工程、単体テスト～ユーザ受入テストまでの工程をテスト工程と呼ぶ。
（【００１１】以降は省略されています）

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