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公開番号2025077507
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-19
出願番号2023189753
出願日2023-11-07
発明の名称発泡性皮膚外用剤
出願人株式会社東洋新薬
代理人
主分類A61K 8/49 20060101AFI20250512BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】肌状態を改善するとともに、使用感に優れ、炭酸ガスの効果等をさらに高めることのできる有効成分を配合した皮膚外用剤を提供すること。
【解決手段】本発明は、発泡性皮膚外用剤を得るためのキットであって、第一剤が炭酸ガス発生物質及び水を含有する組成物であり、第二剤が酸を含有する組成物であり、第一剤及び第二剤の少なくとも一方がナイアシンアミドを含有し、かつ、第一剤及び第二剤の少なくとも一方が増粘剤を含有する組成物であることを特徴とするキットである。また、本発明は、ナイアシンアミド、炭酸ガス発生物質、酸、増粘剤及び水を含有することを特徴とする発泡性皮膚外用剤である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
発泡性皮膚外用剤を得るためのキットであって、第一剤が炭酸ガス発生物質及び水を含有する組成物であり、第二剤が酸を含有する組成物であり、第一剤及び第二剤の少なくとも一方がナイアシンアミドを含有し、かつ、第一剤及び第二剤の少なくとも一方が増粘剤を含有する組成物であることを特徴とするキット。
続きを表示(約 190 文字)【請求項2】
第一剤及び第二剤の両方がナイアシンアミドを含有することを特徴とする請求項1に記載のキット。
【請求項3】
第一剤及び第二剤の少なくとも一方が多価アルコールを含有することを特徴とする請求項1に記載のキット。
【請求項4】
ナイアシンアミド、炭酸ガス発生物質、酸、増粘剤及び水を含有することを特徴とする発泡性皮膚外用剤。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ナイアシンアミドを含有する発泡性皮膚外用剤を得るためのキット、並びに、ナイアシンアミドを含有する発泡性皮膚外用剤に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、皮膚に対し血行促進作用を有するエキス等が配合された皮膚外用剤が使用されてきた。これらのエキスは少量の配合では効果が不十分であり、大量の配合では皮膚への刺激が大きすぎる等の理由から、炭酸ガスを含有させて血行促進作用の増進を図った皮膚外用剤の提案がなされている。これらの多くは、酸性物質と炭酸ガス発生物質の反応により、炭酸ガスを発生させる。これらの皮膚外用剤の剤形としては、皮膚外用剤の炭酸発生能を長期間保持する観点から酸性物質と炭酸ガス発生物質とを別剤とし、使用時にこれらを混合して発泡させるもの等が知られている(特許文献1及び2)。
【0003】
一方、皮膚への効果を享受することを目的として、様々な有効成分を化粧料に配合することも検討されている。例えば、ナイアシンアミドは、美白、抗シワ、アンチエイジングとしての効果を有することから、ナイアシンアミドを配合した様々な皮膚外用剤が提案されている(特許文献3)。しかしながら、ナイアシンアミドと炭酸ガスとを併用することは検証されていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開昭63-310807号公報
特開平05-229933号公報
特開2021-063061号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで、本発明者らは、発泡性皮膚外用剤に新たな成分を追加することにより、肌状態を改善するとともに、使用感に優れ、炭酸ガスの効果等をさらに高めることのできる有効成分について種々の検討を行った。その結果、ナイアシンアミドを発泡性皮膚外用剤に配合することにより、上記課題を解決することを見い出し、本発明を完成するに至った。
【課題を解決するための手段】
【0006】
すなわち、本発明は、以下のとおりのものである。
<1>発泡性皮膚外用剤を得るためのキットであって、第一剤が炭酸ガス発生物質及び水を含有する組成物であり、第二剤が酸を含有する組成物であり、第一剤及び第二剤の少なくとも一方がナイアシンアミドを含有し、かつ、第一剤及び第二剤の少なくとも一方が増粘剤を含有する組成物であることを特徴とするキット。
<2>第一剤及び第二剤の両方がナイアシンアミドを含有することを特徴とする<1>に記載のキット。
<3>第一剤及び第二剤のナイアシンアミドの含有量が1.5質量%以上であることを特徴とする<2>に記載のキット。
<4>第一剤及び第二剤の少なくとも一方が多価アルコールを含有することを特徴とする<1>に記載のキット。
<5>ナイアシンアミド、炭酸ガス発生物質、酸、増粘剤及び水を含有することを特徴とする発泡性皮膚外用剤。
<6>さらに、多価アルコール及び水を含有することを特徴とする<5>に記載の発泡性皮膚外用剤。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、炭酸ガス発生物質、酸、増粘剤及び水と共にナイアシンアミドを含有することにより、使用感に優れた発泡性皮膚外用剤を得ることができる。また、本発明によれば、皮膚外用剤中の溶存炭酸ガス濃度が増加することから、炭酸ガスによりナイアシンアミドの有する効果を高めることができ、保湿効果、美白効果といった肌への効果に優れた発泡性皮膚外用剤を得ることができる。また、本発明によれば、本発明のキットとすることにより使用時に混合しやすいため、容易に使用可能な発泡性皮膚外用剤を得ることができる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の発泡性皮膚外用剤ついて詳細を説明する。なお、本発明は以下に示す実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態、追加、修正、削除など、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
【0009】
<ナイアシンアミド>
本発明の発泡性皮膚外用剤は、ナイアシンアミドを含有することを特徴とする。ナイアシンアミドはナイアシン(ニコチン酸/ビタミンB3)のアミドであり、ビタミンB群の1種で水溶性ビタミンである。本発明において、ナイアシンアミドは、通常化粧品や医薬部外品等で使用されているものを用いることができ、例えば、天然物から抽出したもの、それを精製したもの、公知の方法によって合成したものなど、市販品を使用することもできる。
【0010】
本発明の発泡性皮膚外用剤が二剤式のキットである場合、ナイアシンアミドは第一剤、第二剤の少なくとも一方に含まれればよく、第一剤、第二剤の両方に含まれていることが好ましい。発泡性皮膚外用剤用キットの第一剤に配合するナイアシンアミドの含有量は特に制限されないが、第一剤中に1.5質量%以上が好ましく、3質量%以上がより好ましく、発泡性皮膚外用剤中の炭酸ガス発生量、使用感が良好な外用剤が得られる観点から、5質量%以上が特に好ましい。また、その上限は特に制限はないが30質量%以下が好ましく、より好ましくは20質量%以下であり、使用感に優れ、かつ、ナイアシンアミドの効果を享受した発泡性皮膚外用剤が得られる観点から、特に好ましくは10質量%以下である。
発泡性皮膚外用剤用キットの第二剤に配合するナイアシンアミドの含有量は特に制限されないが、第二剤中に1.5質量%以上が好ましく、3質量%以上がより好ましく、発泡性皮膚外用剤中の炭酸ガス発生量、使用感が良好な外用剤が得られる観点から、5質量%以上が特に好ましい。また、その上限は特に制限はないが30質量%以下が好ましく、より好ましくは20質量%以下であり、使用感に優れ、かつ、ナイアシンアミドの効果を享受した発泡性皮膚外用剤が得られる観点から、特に好ましくは10質量%以下である。本発明の発泡性皮膚外用剤におけるナイアシンアミドの含有量は、例えば高速液体クロマトグラフィーにより分析することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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